A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Jaques Pelzer

Jaque Pelzer
Jaques PelzerJaques Pelzer

Jaques Pelzer Qartet Featuring Dino Piana
CETRA/LPP.6/Italy/1961


Jacques Pelzer(as, fl) Maurizio Lama(p) Benoit Quersin(b) Franco Mondini(dr)
Dino Piana(tb)


Side1
Day By Day
Baby
Striclly Romantic
Work Song
It Might As Well Be Spring

Side2
I didn't know what time it was
Minority
Just One Of Those Things
I Should Care
Stork Blues

良い状態のレコードを一度で入手する事は誰しもが望むことだろう。
だが、これが中々容易ではない。
良くある例が盤は綺麗なのに、ジャケットに瑕疵がある。逆にジャケットは美麗なのに盤に瑕疵がある。
両方とも美品の完品が出て来るまで辛抱強く待っているのが最善なの事は承知なのだが、そういう状態のレコードは誰しも狙っているし、仮に出て来た所でその時に自分の手元に収まる保証は一切ない。
だから、仕方なくどちらか一方が良い状態のものを入手し、また別の機会にもう一方の穴埋めをし美品の完品を目指すという二度手間、二度買いを強いられる。
ただ、これはプレス枚数の多いものならばかなり有効な方法になるが、このアルバムのようなレア盤になると一筋縄ではいかない。
ジャケットが美品で盤はズタボロ、盤は美品でジャケットはズタボロなんて例は皆無で、ジャケットが美品なら盤はそこそこ。盤がピカピカならジャケットもそこそこ、或いは両方ズタボロということが実感として多い気がする。
しかも、この手のアルバムはどちらかに瑕疵があっても極端に価格が下がることなく、そこそこの価格で買う羽目になる。
これは特にペラペラのジャケットで傷みやすく、白地にヤケが出ているものが殆どで、ジャケットの良いものを手にするのに難儀した。
結局、納得出来る状態の完品にするまで、かなりの出費をした記憶がある。
恐らく、ジャケット、盤が美品の一枚分より費やしているはずで、いつもその行為の正当性に自問自答を繰り返し、忸怩たる思いになる。

それはさておき、ジャズ、否、音楽をまともに聴くことからも暫く遠ざかっていたうえに、毎日茹だるような暑さが続くなかで、久しぶりに耳にしたPelzerの瑞々しく艶やかなアルトは一種の清涼剤になった。

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2017/08/06(日) 06:00:39 altosax トラックバック:0 コメント:0

Tupper Saussy

Tupper Saussy
Tupper SaussyTupper Saussy

Jazz At Sewanee
RCA/30M-2015/USA/50's


Tupper Saussy(p) Chuck Kneeland(b) Bobby Brabham(dr)
Ken Followill(g)


Side1
Line For Lyons
My Funny Valentine
Jumping With Symphony Sid
Unbound

Side2
I Want To Be Happy
Mr.Wonderful
Lupo's Lament
Lullaby Of Birdland

これも趣旨に沿ったマイナー盤だ。
メジャーレーベルからリリースされたマイナー盤という異質なLiアルバム。
個人的には購入時と数年前に都内の大手専門店で約6万円(!)で売られている時以外は見掛けた事がない。
そのセール以降店では 目にしていないので、その価格で売れたのだろう。
Tupper Saussyはジャンルに囚われない活躍をしたした音楽家で、当然純粋なジャズメンというわけではない。
そのSaussyがSewnee大学在学中にリリースしたプライベート盤で初リーダー作になるらしい。
実に折り目正しい正統派の演奏で、Saussyの初期の活動記録としては貴重なものと言えるだろう。
廃盤価格や価値を維持するため「激レア」「メガレア」「ギガレア」最近では「神レア」などという煽り文句もあるようで、それに倣えばこれも「メガレア」だ。
勿論自分の持っているものを貶めるような行為はしたくないのが人情だ。
これも本当に6万くらいで取引されるのならば嬉しい事なのだが、そこは投機目的でも転売目的でレコードを購入しているわけではないものの強み、正直な意見をもちたいものだ。
つまり、これに6万払うならば、それよりも先に手にしてない名盤を購入した方が賢明だ、と。

2017/05/14(日) 16:18:09 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Bob Cooper

Bob Cooper
Bob CooperBob Cooper

Milano Blues
MUSIC/LPM2009/Italy/1957


Bob Cooper(ts,oboe) Hans Hammerschmi(p) Rolf Hansen(b)
Viktor Plasil(dr)


Side1
Milano Blues
Angel Eyes
Capuccino Time

Side2
People Will Say We're In Love
Tickle Toe
Fiera Di Milano
I'm Through With Love

都内を中心としたGWの廃盤セールが大盛況なようだ。
目玉商品の中には特に欲しいものはなかったので、それ以外の廃盤を何枚か問い合わせてみたがかすりもしなかった。
もっぱら店に赴くまでの情熱はないので仕方のない事なのだが、やはりそこはセールにの熱狂に押されてこの価格では普段は手を出さないものにまで手を伸ばしてしまう人が多いのだろうか。
特に早くから並び目的のものが手にできなかった人や遠方から来た人なら尚更だろう。ここまで来たなら引くに引けない、何か買わなければ損だ、というような心理的なプレッシャーも働くのだろう。
軒並みリストから消え去っていき、ぺんぺん草も生えない状況だ。
そんな中で5月6日に実施されるセールに「おっ!」と思ったものが挙がっていた。
それが本盤だ。本当に久しぶりに見掛けた。
よくよく考えると先述のNuntio Rotondo盤と匹敵するくらい、イタリアMUSICレーベルでは入手困難な気がするがどうだろう。
今度のセールでどれほどの値が付けられるかは不明だが、アメリカジャズメンの他国録音盤としては結構高価な部類になるだろう。
アメリカ録音盤と他国録音盤との差が激しく開く一例でもある。
例えばChet Bakerはアメ盤は人気がありそれなりの値が付く。他国盤もBarcley、Music、Celson辺りは人気もあり高額だ。だからその価格差は極端ではない。
その他直ぐに思い付く限りではBud Shankも「In Afrika」辺りだとUS Pacific盤とは差が開くが、Pacificも人気があり美麗だとそこそこするので、Chet程ではないが落差は極端ではない。
ところがこのBob Cooperはどうだろう。代表作は『Coop』かCapitol盤になるだろうが、それらと本作との価格差は10倍以上になるのではないかと推察される。
残念なのがそれらとは内容の優劣ではなく、ただ一点「稀少性のみ」に限られた価格つけというのは残念だが、廃盤の世界では良くある事で仕方ない。
Bob Cooperは個人的に好きなクールなテナーマンの1人でイタリアに行ったからと言って突然スタイルが急変するわけでもなく、現地のリズム人に囲まれながらも気負わず変わらずクールで知的なCooperのテナーを披露している。
久しぶりに針を落としてみたが実に心地が良い。その他のアルバム連続して聴いてみたがどれも悪くない。
GetzやZootの陰になりがちであまり人気がないが、過小評価のジャズメンの1人と言えるだろう。

昨今のヨーロッパ盤ブームの翳りに比例して良心的な価格に抑えられているのか、GW価格ともいえる強気で出るのか、明後日のセールに少し注目している。
まあ、即売れなら知る由もないけれど…

「追記」
「即」ではなかったが、98000円という強気な価格にも関わらず売れたようだ。
昨今のヨーロッパ盤の下落傾向からするとかなり健闘したようだ。
やはり「G.W」という魔力のせいだろうか、通常のセールのような冷静な状態では避けられた可能性は大きい。

2017/05/04(木) 15:02:03 tenorsax トラックバック:0 コメント:0
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