A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Lon Norman

Lon Norman
Lon NormanLon Norman

Gold Coast Jazz The Octet
CRITERIA/CRR-1/USA/1957


Lon Norman(tb) Jerry Marshall(tp) Berry Poger(as)
Marvin Marvin(ts) Eddie Gralka(brs) Joe Black,Frank DeFabio(p)
Paul Sarmento(b) Bill Ladley(dr)


Side1
Saturday Comes Round
Don't Blame Me
Potsdam

Side2
Blue Moon
If I Should Lose You
Dark Horse
Scott Free

売れたのか不明だが、年末に某大手レコード店が本作に確か5万近い価格を付けていた。
もちろん廃盤の価格は内容、希少性、需要によってその時々に左右されるため絶対的なものではないが、自分は確か数千円で手にしている筈なので現在の高騰ぶりに些か驚いた。
CRITERIAレーベルのレコードの紹介としてはHerbie Brock『Herbie's Room』以来の2枚目となる。
ここの所住んでいる地域が雨続きで、今日は久しぶりに太陽が顔を出したと思ったら夕方から曇り。そして明日からまた雨続きの模様。
このジャケットのようなスカッとした青空とそのような気分を取り戻すのを切望して取り出してみた。
リーダーとなるトロンボーン奏者のLon Normanを始め、知名度の低いマイナージャズメンによるオクテットによる演奏。
各自のソロは決して多くはないが、「烏合の衆」とは真逆の統制のとれた推進力のあるコンボだと分かる。
「Yeah!」と時々入る合いの手が一層楽しさを盛り上げ、ノリの良さも感じられる。
鬱屈した気分を晴らしてくれる一枚になった。

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2015/04/12(日) 21:51:37 trombone トラックバック:0 コメント:0

Eje Thelin

Eje Thelin
Eje ThelinEje Thelin

At The German Jazz Festival
Metronome/MLP15.158/Germany/1964


Eje Thelin(tb) Ulf Andersson(ts) Joel Vandroogenbrock(p,fl)
Roman Dylag(b) Rune Carlsson(dr)


Side1
The Opener
It Ain't Necessarily So
Filmballad

Side2
I'm Oldfashioned
Gazoline
Marques De Villamagna

「So Far」から半年後の1964年5月に録音された本アルバム。
Thelinのさらに進化したモーダル・ジャズがまさに「大輪の花」を咲かせた瞬間を捉えている。
ライブ録音のため音質的な部分は劣るが、それを補って余りある熱がこちらに伝わってくる。
どこかほのぼのとした音色を持つトロンボーンをThelinはアグレッシブに、そして表情豊かに捌く。
冒頭「The Opener」から全員一丸となったスリリングで力強い演奏に圧倒される。
希少性のみで内容が伴わないヨーロッパジャズも多い中、これらは自信を持ってお勧め出来る一枚。
これ以降Thelinは更に先鋭化していくが、そちらは私の興味の範囲ではない。

2014/01/26(日) 15:07:17 trombone トラックバック:0 コメント:0

Eje Thelin

Eje Thelin
Eje ThelinEje Thelin

So Far
COLUMBIA/SSX1005/Sweden/1963


Eje Thelin(tb) Ulf Andersson(ts) Joel Vandroogenbroeck(p)
Roman Dylag(b) Rune Carlsson(dr)


Side1
So Far
Lament
Fast

Side2
It Could Happen To You
Folk Song

Eje Thelinの2枚目となるリーダーアルバム。
前回取り上げた「Jazz Jamboree 62」は62年10月の録音。これは63年10月の録音。
ピアニストとベーシストが変わったものの、ちょうど一年の歳月を経ている。
その中で興味深いのが、Eje Thelinを始めとしたこのグループ進化(変化)の過程を聴きとることが出来る事だ。
「Jamboree 62」では影響を受けたJ.J.Johnsonのようなストレート・アヘッドなジャズの中にモーダル・ジャズの萌芽を感じられたのだが、一年後のここではそのモーダル・ジャズが「開花」した瞬間を捉えている。
タイトル曲「So Far」から始める緊張感溢れるスリリングな展開。「Lament」のゆったりとした響きに身を鎮め、再び「Fast」の疾走感に包まれる。
ピリピリしたシャープな感覚がこちらにもひしひしと伝わってくる好盤。
しかし、モーダル・ジャズという点に於いて、ThelinよりもUlf Anderssonやリズム陣がここでは少し抜け出た感がある。
Thelinが「大輪の花」を咲かせるにはもう少し時間が必要なようだ。

2014/01/24(金) 22:54:00 trombone トラックバック:0 コメント:2

Eje Thelin

Eje Thelin
Eje ThelinEje Thelin

Jazz Jamboree 62 Vol.2
MUZA/L0395/Poland/1962


Eje Thelin(tb) Ulf Andersson(ts) Goran Lindberg(p)
Bjorn Alke(b) Rene Carlsson(dr)


Side1
Asiatic Rays
New Rhumba

Side2
Spanish Castles
Peace
Forward

先のLars Lystedtより知名度が高く、スウェーデンを代表するトロンボーン奏者がEje Thelinだ。
1932年スウェーデンのイェンチェピング生まれ。
元はディキシースタイルだったがJ.J.Johnsonに触発されてモダンに転向。
そのオーソドックスなモダンスタイルと、後にさらに進化を遂げるモードの萌芽が邂逅した名盤。
「Asiatic Rays」(別名Lotas Blossom)の静かな始まりが期待を徐々に高める。
ジャケットの持つ雰囲気に似つかわしいスタイリッシュな演奏が展開され、一気に聴き通せる。

2014/01/23(木) 21:04:56 trombone トラックバック:0 コメント:0

Lars Lystedt

Lars Lystedt
Lars LystedtLars Lystedt

Blues After Dark
DRAGON/DRLP15/Sweden/1964


Lars Lystedt(vtb) Lars-Goran Ulander(as) Berndt Ederbladh(p)
Ray Carlson(b) Sten Oberg(dr)


Side1
Piece
What's New

Side2
Blues After Dark

もう一枚Lystedtのアルバム。
DRAGONレーベルから77年にリリースされた、64年ウメオ大学に於けるライブ。
Lystedtの出身地でもあるウメオにある大学で、68年に同大学のジャズフェスティバルの立役者となったり後に名誉学位を与えられるなど、Lystedtにとって縁のある大学のようだ。
先に紹介した2枚のアルバムとほぼ同時期、同一メンバーによる録音にも関わらず、それらとはやや異質な感じがする。
原因としてはスタンダードやOrnette ColemanやBenny Golsonのナンバーなど、これまで素材にしてきたEgerbladhのナンバーでは無い事によるものだろう。
その事はもちろん悪いわけではないが、ややしっくりこない。
長尺の「Blue After Dark」のブルースフィーリング溢れる演奏は、また違った魅力があり、新鮮に聞こえて面白いのも事実だ。
だが、やはりそれでもEgerbladh色に染められた時のこのグループの魅力には敵わない。

2014/01/13(月) 22:35:25 trombone トラックバック:0 コメント:0
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