A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Max Bruel

Max Bruel
Max BruelMax Bruel

Cool Bruel
Emarcy/MG-36062/USA/1955


Max Bruel(brs) Jorgen Ryg(tp) Bent Axen(p)
Erik Moseholm,Leif Sjoberg(b) William Schiopffe(dr)


Side1
These Foolish Things
Maxisme
Non Descript
Lover Man

Side2
Indiana
Fine And Dandy
Coop De Graas
Garlic Wafer
Mao-Tse-Tsonga

前回取り上げたピアニストFinn Saveryの初吹き込みが、このデンマークのバリトン奏者Max Buerlのグループでのものだった。
その繋がりで今回取り上げるアルバムはこれなのだが、残念ながらSavery自身は参加していない。
これはデンマークMetronomeのMax BruelのリーダーEP盤MEP118、MEP119、MEP1030を編集したもの。
LPではこのEmarcy盤が初出だと思われる。
タイトル通りあくまでも「Cool」で抑制された美とバリトンサックスである事を時に忘れさせるような透明感と翳りのある音色が魅力。
同じフロントを務めるJorgen Rygもまた、このグループを支えるに相応しい表現の持ち主。
彼らもまた「北欧的」というイメージに合致したジャズメンになるだろう。






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2012/06/09(土) 18:15:00 baritonesax トラックバック:0 コメント:0

Virgil Gonsalves

Virgil Gonsalves
Virgil GonsalvesVirgil Gonsalves

Jazz At Monterey
Omega/OML-1047/USA/1959


Virgil Gonsalves(brs) Bob Davidson,Lew Wright(as)
Danny Patiris,Chuck Peterson(ts) John Coppola,Billy Catalno
Dick Mills,Mike Downs,Jerry Cournoyer(tp)
Junior Mance,Merrill Hoover(p) Eddie Kahn(b) Benny Barth(dr)

Virgil Gnsalves(brs) Mike Downs(tp) Dan Patiris(ts)
Merrill Hoover(p) Eddie Kahan(b) Al Randall(dr)


Side1                  
Stablemates               
A Sunday Kind Of Love        
Moment's Notice             
Stersis                   
Blue Bird

Side2
Little Mellonae
Sharon
Oasis
Lover Man

これ以上あるのか知らないが、手持ち最後のGonsalvesのリーダーアルバム。
Side1はBig Band、Side2はお馴染みのSextetによる演奏。
Sextetの方はいつもながらのウェストよりでは無く、どちらかと言うとイーストよりのハード・バップスタイル。
ここでは、もはやスタイルなどとは無関係にGonsalvesも気持ちよさそうにバリバリ吹いている。
取り分けGonsalvesのワンホーンによる「Lover Man」のブルージーな雰囲気たっぷりの演奏が秀逸。
ビッグ・バンドの方は私の不勉強もあるが、メンバーの中で知名度があるのはピアニストのJunior Manceとアルト・サックスのLeo Parkerくらいだろう。
殆ど無名のメンバーで構成されているが、しかしこのバンドの推進力が素晴らしい。
各人のソロもふんだんに盛り込まれエネルギッシュ。
ここのところ台風により雨が続いていたが、スカッと晴れわたった青空のもと大音量で聴きたくなるのが「Moment's Notice」だ。鬱屈した気持ちを吹き飛ばしてくれるかのような爽快な演奏。
地元を中心にに活動していたため、ジャズファンからの認知度が低く、彼もまた不遇のプレイヤーの一人だが、その実力は同時代に活躍したプレイヤーと何ら遜色ない。
今まで取り上げた3枚の中では一番のお勧め盤。

2011/09/10(土) 21:16:32 baritonesax トラックバック:0 コメント:0

Virgil Gonsalves

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Jazz…San Francisco Style
Liberty/LJH6010/USA/1955


Virgil Gonsalves(brs) Dan Pateris(ts) Bob Bagley(v-tb)
Clyde Pound(p) Ron Crotty,Max Hartstein(b) Gus Gustafson(dr)


Side1                  
Whitewash                
Our Love Is Here To Stay       
Lost World                
I'll Take Romance            
Searle's Corner             
Viva Zapata               

Side2
Half Mine
Goody-Goody
Gar-Din
My Heart Stood Still
Fascinatin' Rhythm
Bags' Groove

引き続きVirgil Gonsalvesのリーダーアルバムを。
メンバーこそ一新されているものの、やはり今回も前作のNocturne盤同様セクステットによる構成。
スタンダードからラテンまで、バラエティーに富んだ選曲。
ここでもウェスト・コーストらしさ全開。アンサンブル、それぞれの見せ場を織り込んだ六人の見事な調和、弾けるようなリズム。自然と顔が綻んでくる。
ただ欲を言うならば、リーダーのGonsalvesがもっと前面に出てきても良さそうに思えるのだが、俺が俺が…では無く、あくまでも調和を大事にしながら音楽を丁寧に創り上げる事に拘っているようだ。
それが彼の言う「SAN FRANCISCO STYLE」という事なのだろう。

2011/09/07(水) 19:47:24 baritonesax トラックバック:0 コメント:0

Virgil Gonsalves

Virgil Gonsalves
Virgil GonsalvesVirgil Gonsalves

Virgil Gonsalves Sextet
Nocturne/NLP8/USA/1954


Virgil Gonsalves(brs) Buddy Wise(ts) Bob Enevoldsen(tb)
Lou Levy(p) Harry Babasin(b) Larry Bunker(dr)


Side1                  
Bounce                   
Out Of Nowhere             
Too Marvelous For Words        

Side2
It Might As Well Be Spring
Yesterdays
Love Me Or Leave Me

楽器別にカテゴリーを設けて振り分けているが、マイナー盤と言う性質の為か、どうしてもピアニストがリーダーのものが多くなってしまう。
逆にバリトンサックスの紹介数が極端に少なくなっているので、引っ張り出してきたのがVirgil Gonsalvesのこのアルバム。
1931年カリフォルニア州モンタレイ生まれ。サンフランシスコの大学で学んだ後、50年からアルビノ・レイ、ジャック・フィナ、テックス・ベネキのグループを渡り歩き、名を挙げる。
その後、サンフランシスコで自身のセクステットを率いた時の初録音が本作にあたる。
この時代バリトン奏者と言えば、実力、知名度ともまずのその筆頭がジェリー・マリガンだろう。では、それに続く奏者は誰だろう。
ボブ・ゴードン、サージ・チャロフ、サヒブ・シハブ、ハリー・カーネイ、ペッパー・アダムス、レオ・パーカー、ギル・メレ、ラース・ガリン…と数え上げたらキリが無いが、「2番手」となると決定打、その明確な根拠が無いような気がする。
そうなると後は個人の好みになってしまうのが、多くのバリトン奏者の悲運なところ。そういった中にこのゴンザルベスも位置している。
重厚でバリバリ吹くようなタイプでは無く、軽めのさらっとした演奏。
ウェスト・コーストらしくアンサンブルを主体に、調和のとれた軽快な好内容。リーダーに匹敵、或いはそれ以上のスウィング感で吹くのが、テナーのBuddy Wiseだ。無名だが思わぬ拾いものになった。
因みに、ジャズでは珍しい青盤だ。

2011/09/04(日) 13:58:34 baritonesax トラックバック:0 コメント:0

Sahib Shihab

Sahib Shihab
Sahib ShihabSahib Shihab

Jazz Sahib
Savoy/MG12124/USA/1957


Sahib Shihab(brs) Phil Woods(as) Bennie Golson(ts) Hank Jones(p)
Bill Evans(p) Paul Chambers(b) Oscar Pettiford(b) Art Taylor(dr)


Side1                 
S.M.T.W.T.F.S.S.Blues        
Jamila                 
The Moors              

Side2
Blu-A-Round
Le' Sneake
Ballad To The East

引き続きシハブがSavoyに残した一枚。
前載の「Summer Dawn」より遥かに良い出来。それもその筈、メンバーに目を
向けると、悪くなりようがない気がする。
エバンスやチェンバースらのバッキングが素晴らしく、まずウッズが曲に火を灯しそれに呼応するかのように、シハブやゴルソンのフロントが躍動する。
お勧めの一枚。
…と書いてきたが、このアルバムをいつの間にか持っていたことに驚き、恐らく「マルーン」ラベあたりだろうと引っ張り出すと、ちゃんと赤ラベ、RVG、両溝で二度目の驚き。さらに録音、内容も良く、一枚で三度の驚き。
2009/10/14(水) 20:35:41 baritonesax トラックバック:0 コメント:0
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