A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

The Trio

The Trio
The TrioThe Trio

The Trio
RIVERSIDE/RLP380/USA/1961


Walter Norris(p) Billy Bean(b) Hal Gaylor(g)

Side1
Groove Yard
Smoke Gets In Your Eyes
The End Of A Love Affair
Scramble

Side2
Out Front
Che-Low
For Heaven's Sake
D. & D.

今日は梅雨の合間に訪れた、久しぶりの爽やかな朝を迎えた。
そんな穏やかでゆったりとした時間が流れている時に取り出すのに相応しいのが、このアルバムだ。
明確なリーダーは無くWalter NorrisとBilly Bean、 Hal Gaylorの3人で室内楽的なアプローチを試みて結成されたドラムレスの「The Trio」だが短命だったようだ。
それもむべなるかなと言うもので、ハードバップが成熟し、モードへ移行していくのと同時期に作成されたこのアルバムが、当時どの程度の需要があったのかを想像するのは難くない。
軽やかで華麗だが決して甘いわけではない、そんな絶妙な塩梅の演奏を一種の清涼剤の役目として、当時のリバーサイドは投入したのではと勝手に想像している。
昨今のブルーノートを始めとする名盤類の廃盤市場に於ける高騰ぶりに驚愕する一方で、ここで取り上げてきたようなアルバムはますます耳目に触れる機会が減っていくのだろう。
当然このアルバムもその潮流に呑まれているに違いないと思っていたが、検索すると以外と高評価のレビューをいくつも見かけることが出来た。
看過することなく密かに愛聴してくれている人が居てくれて、嬉しく思えた。

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2018/06/17(日) 22:26:41 others トラックバック:0 コメント:0

Various Artists

Various Artists
Various ArtistsVarious Artists

Metropol Jazz
HARMONI/H505/Norway/1963


「Indiana」
Karl Otto Hoff(dr) Bjorn Johansen(ts) Oistein Ringstad(p) Bjorn Pedersen(b)

「Work Song」
Karl Otto Hoff(dr) Bjorn Johansen(ts) Oistein Ringstad(p) Erik Amundsen(b)
Jan Berger(g)


「My Favourite Things」
Karin Krog(vo) Egil Kapstad(p) Erik Amundsen(b) Jon Christensen(dr)

「Fonebone」
Frode Thingnaes(tb) Erik Andrensen(as) Egil Kapstad(p) Bjorn Pedersen(b)
Sven Erik Gaardvik(dr)


「Queen Bess」
Bjorne Stokstad(cl) Tore Jensen(tp) Kjell Haugen(tb) Ivar Hagen(g)
Bjorne Mortensen(b) Gunnor Moreite(dr)


「The Lady Is A Tramp」
Roland Greenberg(tp) Scott Lunde(p) Frank Cook(b) Reidor Hansen(dr)

「Th' Rubyait」
Bjorne Johansen(ts) Arild Wicksrom(p) Erik Amundsn(b) Ole Jacob Hansen(dr)

「Guess Who I Saw Today」
Laila Dalseth(vo) Jan Berger(g) Erik amundsen(b)

「Dans Les Rues D'antibes」
Eivind Solberg(tp) Gerh Aspheim (tb) Gustav Kramer(cl) Jan Boler(g)
Bjorn Pedersen(b) Karl Otto Hoff(dr)


「Bluer Than Blue」
Helge Hurum(ldr) Erik Staal Kare Furuholmen,Egil Dahlman,John Sonsteli(tp)
Jens Bjorum,Hans Fr.Kummervold(as) Jan Svensson,Jo Kleiven(ts)
Oivind Stenerud(brs) Ola Reitan,Svein Fogh,Per Erik Sorlie,Oddvar Christoffersen(tb)
Kjell Eriksen(p) Jan Nielsen(b) Arvid Bjerke(dr)


「Orange Coloured Sky」
Thor Dynna(g) Kare Grottum(vib) Kjell Eriksen(p) Roar Hartung(b)
Cato Bjorne stad(dr)



Side1
Indiana
Work Song
My Favourite Things
Fonebone
Queen Bess

Side2
The Lady Is A Tramp
Th' Rubyait
Guess Who I Saw Today
Dans Les Rues D'antibes
Bluer Than Blue
Orange Coloured Sky

これはノルウェーで初めてLP形式でリリースされたジャズアルバムと言われている。
V.Aもので上記に詳述したとおり曲ごとに参加するバンドが異なり、またそのスタイルもスウィング、モダン、ボーカル、ビッグバンドと多様だ。
当時オスロのMETROPOLジャズクラブに集っていた、ノルウェーのジャズメン達の演奏に僅かながら触れられる宣伝用のアルバムと見做してよいだろう。
ただこの手のV.Aものの欠点は、このジャズメンやらバントの演奏をもう少し聴いてみたいという欲求が最終的に満たされないことだ。
だから余程の事がないとV.Aアルバムには手を出さないが、ノルウェージャズという興味深い対象とこのジャケットデザインが琴線に触れ、例外を引き起こさせてくれた。

2018/01/28(日) 00:13:06 others トラックバック:0 コメント:0

Brazilian Jazz Quartet

Brazilian Jazz Quartet
Brazilian Jazz QuartetBrazilian Jazz Quartet

The Good Neighbors Jazz
COLMBIA/LPCB37037/Brazil/1958


Jose Ferreira Godinho Filho "Case"(as) Moacyr Peixoto(p)
Major Holley(b) Jimmy Campbell(dr)


Side1
Rough Ridin
Esay To Love
Out Of Nowhere
Major Blues

Side2
Yesterdays
Copacabana
Peixoto's Blues

Brazilian Jazz Quartetのアルバムとして紹介するが、アルバムタイトルが示すように正確には「Brazilian」Jazz Quartetではない。
かといって誰がリーダーともとれないうえに、Jose Ferreira Godinho Filho "Case"とMoacyr Peixotoの2人が参加し、先述の『Coffe And Jazz』とセットのように扱われる機会が多いことも踏まえて、本作もBrazilian Jazz Quartetのアルバムとして強引に扱うことにした。
こちらもやはりジャズボサやジャズサンバ以前の58年録音のハードバップ作になる。
そのGood Neighborとして華を添えているのがベースのMajor Hollyだろう。好き嫌いの別れるプレイスタイルともいえるだろうが Coleman Hawkins『ジェリコの戦い』で披露したハミングベースで虜になってから好きなベーシストの1人になっている。
この58年という時代を鑑みれば、本作と同水準或はそれ以上のアルバムがアメリカには多く存在ことは承知している。
他国盤と言うだけで、自分の中に贔屓目に捉えている部分は否めない。
そういう意味ではアメリカの名盤だけ聴いて入れば間違いないのだが、そこは心の余裕というか遊び心や愉しみといったものを持ちたいものだと思い続けている。
毎日一流シェフの作る高級料理だけ食べ続けるのも飽きがくるというものだろう。

2017/10/15(日) 22:47:08 others トラックバック:0 コメント:2

Brazilian Jazz Quartet

Brazilian Jazz Quartet
Brazilian Jazz QuartetBrazilian Jazz Quartet

Coffee And Jazz
COLUMBIA/LPCB37005/Brazil/1958


Jose Ferreira Godinho Filho "Casé"(as) Moacyr Peixoto(p)
Luiz Chaves Oliveira da Paz "Luiz Chaves"(b)
Rubens Alberto Barsotti "Rubinho(dr)


Side1
The Lonesome Road
When Your Love Has Gone
Cop-Out
Black Satin
Makin' Whoopee
No Moon At All

Side2
Old Devil Moon
Don't Get Around Much Anymore
You'd Be So Nice To Come Home To
I Will Close My Eyes
Alone
Too Marvelous For Word

南米のジャズとなると個人的にはこれも外せない1枚となっている。
ブラジルのジャズと言えばジャズボサやジャズサンバとった融合ジャズが名盤の数々としてどうしても挙げられがちだ。
しかし、これはそれらの登場よりも前の1958年録音というのが肝。
アメリカのハードバップが隆盛を極めるなか、彼らのストレートなジャズをもって果敢に挑み、或は憧憬をも表したとも窺える快作。CaseのArt Pepperを彷彿とさせる瑞々しく若さあふれるアルトの響きが心地よい。
ブラジルのイメージとは異なったサラッとした乾いた空気感は、ようやく秋らしくなった日本の今の気候に重なるように、心地良い空間を創り出してくれる。

2017/10/01(日) 09:10:28 others トラックバック:0 コメント:0

Jomar Dagron

Jomar Dagron
Jomar DagronJomar Dagron

The Jomar Dagron Quartet Featuring Phil Urso
LEGACY/MK1050/USA/1959


Ron Washington(ts) Dagwood Walton(org) Gene Klingman(b)
Jo Jo Williams(dr) Phil Urso(ts,brs)


Side1
Extra Mild
Squeeze Me
Blues One
Satin Doll

Side2
Pent Up House
Line For Lyons
Star Eyes
Dag's Scene

Jomar Dagronのアルバムは随分前にGolden Crestレーベル『Rocky Mountain Jazz』を取り上げている。
その時にも記したようにJomar Dagronはジャズメンの名前ではなく、コンボ名だ。
つまりメンバーの4人の頭文字をそれぞれ冠して、ドラマーのJo Jo Williamsの「Jo」、バリトン奏者の…!名前が無い。
実は「Mar」にあたるMarvin HalidayはWoody Hermanのバンドに参加する為に既にこのコンボを去っていたようだ。
Art BlakeyがいないJazz Messengersのようなもので、いきなりコンボが成立していない破綻したアルバムと言ってもいいかもしれない。
因みに再発CDはジャケットデザインが同じだが、タイトルがThe Jomar 「Dragon」になっている。もうここまでくるとやけくそだ。
そのMarvin Halidayの代役、穴埋めをさせられたのがPhil Ursoなのだろう。
しかもメイン楽器はテナーなのにバリトンまで操る殊勝ぶり。開き直ったのか最初余り気の乗らないUrsoが、後半には水をえた魚の如く躍動していく様が感じられる。
Jomar Dagron QuartetからPhil Urso Quintetに昇華させたかのようだ。


『Rocky Mountain Jazz』
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-151.html

2017/01/17(火) 23:15:43 others トラックバック:0 コメント:0
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