A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Jomar Dagron

Jomar Dagron
Jomar DagronJomar Dagron

The Jomar Dagron Quartet Featuring Phil Urso
LEGACY/MK1050/USA/1959


Ron Washington(ts) Dagwood Walton(org) Gene Klingman(b)
Jo Jo Williams(dr) Phil Urso(ts,brs)


Side1
Extra Mild
Squeeze Me
Blues One
Satin Doll

Side2
Pent Up House
Line For Lyons
Star Eyes
Dag's Scene

Jomar Dagronのアルバムは随分前にGolden Crestレーベル『Rocky Mountain Jazz』を取り上げている。
その時にも記したようにJomar Dagronはジャズメンの名前ではなく、コンボ名だ。
つまりメンバーの4人の頭文字をそれぞれ冠して、ドラマーのJo Jo Williamsの「Jo」、バリトン奏者の…!名前が無い。
実は「Mar」にあたるMarvin HalidayはWoody Hermanのバンドに参加する為に既にこのコンボを去っていたようだ。
Art BlakeyがいないJazz Messengersのようなもので、いきなりコンボが成立していない破綻したアルバムと言ってもいいかもしれない。
因みに再発CDはジャケットデザインが同じだが、タイトルがThe Jomar 「Dragon」になっている。もうここまでくるとやけくそだ。
そのMarvin Halidayの代役、穴埋めをさせられたのがPhil Ursoなのだろう。
しかもメイン楽器はテナーなのにバリトンまで操る殊勝ぶり。開き直ったのか最初余り気の乗らないUrsoが、後半には水をえた魚の如く躍動していく様が感じられる。
Jomar Dagron QuartetからPhil Urso Quintetに昇華させたかのようだ。


『Rocky Mountain Jazz』
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-151.html

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2017/01/17(火) 23:15:43 others トラックバック:0 コメント:0

Don Burrows

Don Burrows
Don BurrowsDon Burrows

The Jazz Sound
COLMBIA/SCXO-7781/Australia/1966


Don Burrows(as,cl,fl,fife) Ed Gaston(b) John Sangster(vib,per)
George Golla(g)

Side1
Kaffir Song
Love Is For The Very Young
Esa Cara
Slightly Blue


Side2

Hard Sock
Rain On Water
De Veras?
Algeciras
Pink Gin

残り僅かになったオーストラリア盤の紹介。
引き続きDon Burrowsのリーダー作から。
前作『On Camera』はアレンジに趣向を凝らしたオーソドックスな演奏スタイルだったのに対し、こちらは既成のジャズスタイルとも異なる「Burrows Sound」とも名状したいような不思議な魅力に溢れたアルバム。
Burrowsのマルチリードが各場面を演出し、リズムの3人がそれぞれが自身がリーダーであるかのような振る舞いがそれを更に敷衍させていくかのようなスタイルが功を奏している。
取り分けベースのEd GastonとギターのGeorge Gollaのプレイに耳が奪われる。
そのGollaの自作曲「Algeciras」と「Pink Gin」が気に入っている。
万人向けのジャズアルバムでは無い為手放しで推薦できるものではないが、Burrowsの志向に興味があるならば『On Camera』よりも適した1枚となっている。

2016/08/13(土) 17:25:14 others トラックバック:0 コメント:0

Don Burrows

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Don BurrowsDon Burrows

On Camera
COLMBIA/SCXO-7692/Australia/1963


Don Burrows(as,brs,cl,fl)Errol Buddle(ts,cl,oboe,bassoon) Johnny Bamford(tb)
Judy Bailey(p,celeste,glockenspiel) George Thompson(b) John Sangster(dr)
George Golla(g)


Side1
Porgy & Bess Medley
The Wailing Walz
Moon River
Fascinatin' Rythm
Carousel Medley
In A Mellotone

Side2
Nutcracker Suite
Begin The Beguine
Little Girl Blue
The Wombat
Golden Wedding
Thou Swell

もう少しだけ続くオーストラリアジャズの紹介。
今回は1928年シドニー生まれのマルチリード奏者Don Burrowsのリーダーアルバムから。
62年から始まった「The Bryan Davies Show」というTV用のプログラムの録音のようだ。
その為か収録曲が多い分、1曲あたりの時間が短い。
それでもその短時間の中に充実した演奏を凝縮させている。
メンバーにもう一人のリード奏者Errol Buddleとトロンボーン奏者Johnny Bamfordを迎えフロントに厚みを持たせている。
そしてお馴染のJudy BaileyにGeroge Gollaと錚々たる面子と言えるリズムセクションを配している。
個々のソロを楽しむというより、趣向を凝らしたアンサンブルを楽しむ内容だ。
冒頭の「Titles Theme」から期待を窺わせる。
13曲中7曲をBurrwosがアレンジを施していて、その辺りも聴き所となっている。

2016/08/06(土) 22:25:05 others トラックバック:0 コメント:0

The Three Out

The Three Out
The Three OutThe Three Out

Move
COLMBIA/33-OSX-7639/1962


Mike Nock(p) Freddy Logan(b) Chris Karan(dr)

Side1
Squeeze Me
If I Were A Bell
Primitive
Way Back
Move

Side2
Softly As In A Morning Sunrise
Little Niles
Freshwater
Autumn In New York

まだまだオーストラリア盤を。
The Three Outの代表作にして、60年代のオーストラリアジャズを代表する一枚。
こちらも近年再発されて、気軽に多くの人に聴かれるようになり喜ばしい限り。
ベースとドラムの鳴りっぷりが気持ち良く、それに導かれるように躍動するMike Nockのピアノも爽快だ。
「If I Were A Bell」ではMikeのピアノ、「Move」に於けるChris Karanのドラム、「Autumn In New York」でのFreddy Loganのベース、とそれぞれの個性を活かした曲もさることながら、全編を貫くグループとしての一体感が具現化された良演の宝庫。

2016/07/10(日) 23:30:45 others トラックバック:0 コメント:2

The Three Out

The Three Out
The Three OutThe Three Out

Sittin' In With The Three Out
COLMBIA/33-OSX 7650/Australia/1962


Mike Nock(p) Freddy Logan(b) Chris Karan(dr)
Errol Buddle(ts) Don Burrows(as, brs) Ron Falson,Colin James(tp)


Side1
I Love You
New Jade
Night In Tunisia
Autumn Leaves
The Lady Is A Tramp

Side2
Sittin’ In Blues
Dizzy Pipe
Loganberries
Nock Out

だいぶ間が空いてしまったが、相変わらずオーストラリア盤の紹介。
前回取り上げたErrol Buddle繋がりで、今回はこのアルバムを取り出してみた。
ただし、リーダーはBuddleではなく、地元のクラブセッションから誕生したグループ「Three Out」になる。
Side1はそのThree Outのピアノトリオ。Side2はThree Outをリズムセクションにホーンが加わったセクステットによる演奏。
近年再発されたようで、耳にした人も多いと思う。
音、内容とも全編通して素晴らしく、オーストラリアンジャズメンの矜持とアメリカに負けないオーストラリアジャズの証左を示すアルバムの1枚だと思う。
因みに本盤のオリジナル盤に関しては、レコードそのものも珍しいが、そこにモノラル盤のジャケットが綺麗なものという付帯条件が加わるとさらに入手難易度が高くなる気がする。
出回っているものはジャケットにシミやリングウェアの類がくっきりと付いているものが多く、掲載したジャケットのように瑕疵が殆どないものは探すのに手間がかかる。

2016/07/09(土) 23:00:07 others トラックバック:0 コメント:0
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