A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Brazilian Jazz Quartet

Brazilian Jazz Quartet
Brazilian Jazz QuartetBrazilian Jazz Quartet

The Good Neighbors Jazz
COLMBIA/LPCB37037/Brazil/1958


Jose Ferreira Godinho Filho "Case"(as) Moacyr Peixoto(p)
Major Holley(b) Jimmy Campbell(dr)


Side1
Rough Ridin
Esay To Love
Out Of Nowhere
Major Blues

Side2
Yesterdays
Copacabana
Peixoto's Blues

Brazilian Jazz Quartetのアルバムとして紹介するが、アルバムタイトルが示すように正確には「Brazilian」Jazz Quartetではない。
かといって誰がリーダーともとれないうえに、Jose Ferreira Godinho Filho "Case"とMoacyr Peixotoの2人が参加し、先述の『Coffe And Jazz』とセットのように扱われる機会が多いことも踏まえて、本作もBrazilian Jazz Quartetのアルバムとして強引に扱うことにした。
こちらもやはりジャズボサやジャズサンバ以前の58年録音のハードバップ作になる。
そのGood Neighborとして華を添えているのがベースのMajor Hollyだろう。好き嫌いの別れるプレイスタイルともいえるだろうが Coleman Hawkins『ジェリコの戦い』で披露したハミングベースで虜になってから好きなベーシストの1人になっている。
この58年という時代を鑑みれば、本作と同水準或はそれ以上のアルバムがアメリカには多く存在ことは承知している。
他国盤と言うだけで、自分の中に贔屓目に捉えている部分は否めない。
そういう意味ではアメリカの名盤だけ聴いて入れば間違いないのだが、そこは心の余裕というか遊び心や愉しみといったものを持ちたいものだと思い続けている。
毎日一流シェフの作る高級料理だけ食べ続けるのも飽きがくるというものだろう。

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2017/10/15(日) 22:47:08 others トラックバック:0 コメント:0

Brazilian Jazz Quartet

Brazilian Jazz Quartet
Brazilian Jazz QuartetBrazilian Jazz Quartet

Coffee And Jazz
COLUMBIA/LPCB37005/Brazil/1958


Jose Ferreira Godinho Filho "Casé"(as) Moacyr Peixoto(p)
Luiz Chaves Oliveira da Paz "Luiz Chaves"(b)
Rubens Alberto Barsotti "Rubinho(dr)


Side1
The Lonesome Road
When Your Love Has Gone
Cop-Out
Black Satin
Makin' Whoopee
No Moon At All

Side2
Old Devil Moon
Don't Get Around Much Anymore
You'd Be So Nice To Come Home To
I Will Close My Eyes
Alone
Too Marvelous For Word

南米のジャズとなると個人的にはこれも外せない1枚となっている。
ブラジルのジャズと言えばジャズボサやジャズサンバとった融合ジャズが名盤の数々としてどうしても挙げられがちだ。
しかし、これはそれらの登場よりも前の1958年録音というのが肝。
アメリカのハードバップが隆盛を極めるなか、彼らのストレートなジャズをもって果敢に挑み、或は憧憬をも表したとも窺える快作。CaseのArt Pepperを彷彿とさせる瑞々しく若さあふれるアルトの響きが心地よい。
ブラジルのイメージとは異なったサラッとした乾いた空気感は、ようやく秋らしくなった日本の今の気候に重なるように、心地良い空間を創り出してくれる。

2017/10/01(日) 09:10:28 others トラックバック:0 コメント:0

Jomar Dagron

Jomar Dagron
Jomar DagronJomar Dagron

The Jomar Dagron Quartet Featuring Phil Urso
LEGACY/MK1050/USA/1959


Ron Washington(ts) Dagwood Walton(org) Gene Klingman(b)
Jo Jo Williams(dr) Phil Urso(ts,brs)


Side1
Extra Mild
Squeeze Me
Blues One
Satin Doll

Side2
Pent Up House
Line For Lyons
Star Eyes
Dag's Scene

Jomar Dagronのアルバムは随分前にGolden Crestレーベル『Rocky Mountain Jazz』を取り上げている。
その時にも記したようにJomar Dagronはジャズメンの名前ではなく、コンボ名だ。
つまりメンバーの4人の頭文字をそれぞれ冠して、ドラマーのJo Jo Williamsの「Jo」、バリトン奏者の…!名前が無い。
実は「Mar」にあたるMarvin HalidayはWoody Hermanのバンドに参加する為に既にこのコンボを去っていたようだ。
Art BlakeyがいないJazz Messengersのようなもので、いきなりコンボが成立していない破綻したアルバムと言ってもいいかもしれない。
因みに再発CDはジャケットデザインが同じだが、タイトルがThe Jomar 「Dragon」になっている。もうここまでくるとやけくそだ。
そのMarvin Halidayの代役、穴埋めをさせられたのがPhil Ursoなのだろう。
しかもメイン楽器はテナーなのにバリトンまで操る殊勝ぶり。開き直ったのか最初余り気の乗らないUrsoが、後半には水をえた魚の如く躍動していく様が感じられる。
Jomar Dagron QuartetからPhil Urso Quintetに昇華させたかのようだ。


『Rocky Mountain Jazz』
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-151.html

2017/01/17(火) 23:15:43 others トラックバック:0 コメント:0

Don Burrows

Don Burrows
Don BurrowsDon Burrows

The Jazz Sound
COLMBIA/SCXO-7781/Australia/1966


Don Burrows(as,cl,fl,fife) Ed Gaston(b) John Sangster(vib,per)
George Golla(g)

Side1
Kaffir Song
Love Is For The Very Young
Esa Cara
Slightly Blue


Side2

Hard Sock
Rain On Water
De Veras?
Algeciras
Pink Gin

残り僅かになったオーストラリア盤の紹介。
引き続きDon Burrowsのリーダー作から。
前作『On Camera』はアレンジに趣向を凝らしたオーソドックスな演奏スタイルだったのに対し、こちらは既成のジャズスタイルとも異なる「Burrows Sound」とも名状したいような不思議な魅力に溢れたアルバム。
Burrowsのマルチリードが各場面を演出し、リズムの3人がそれぞれが自身がリーダーであるかのような振る舞いがそれを更に敷衍させていくかのようなスタイルが功を奏している。
取り分けベースのEd GastonとギターのGeorge Gollaのプレイに耳が奪われる。
そのGollaの自作曲「Algeciras」と「Pink Gin」が気に入っている。
万人向けのジャズアルバムでは無い為手放しで推薦できるものではないが、Burrowsの志向に興味があるならば『On Camera』よりも適した1枚となっている。

2016/08/13(土) 17:25:14 others トラックバック:0 コメント:0

Don Burrows

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Don BurrowsDon Burrows

On Camera
COLMBIA/SCXO-7692/Australia/1963


Don Burrows(as,brs,cl,fl)Errol Buddle(ts,cl,oboe,bassoon) Johnny Bamford(tb)
Judy Bailey(p,celeste,glockenspiel) George Thompson(b) John Sangster(dr)
George Golla(g)


Side1
Porgy & Bess Medley
The Wailing Walz
Moon River
Fascinatin' Rythm
Carousel Medley
In A Mellotone

Side2
Nutcracker Suite
Begin The Beguine
Little Girl Blue
The Wombat
Golden Wedding
Thou Swell

もう少しだけ続くオーストラリアジャズの紹介。
今回は1928年シドニー生まれのマルチリード奏者Don Burrowsのリーダーアルバムから。
62年から始まった「The Bryan Davies Show」というTV用のプログラムの録音のようだ。
その為か収録曲が多い分、1曲あたりの時間が短い。
それでもその短時間の中に充実した演奏を凝縮させている。
メンバーにもう一人のリード奏者Errol Buddleとトロンボーン奏者Johnny Bamfordを迎えフロントに厚みを持たせている。
そしてお馴染のJudy BaileyにGeroge Gollaと錚々たる面子と言えるリズムセクションを配している。
個々のソロを楽しむというより、趣向を凝らしたアンサンブルを楽しむ内容だ。
冒頭の「Titles Theme」から期待を窺わせる。
13曲中7曲をBurrwosがアレンジを施していて、その辺りも聴き所となっている。

2016/08/06(土) 22:25:05 others トラックバック:0 コメント:0
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