A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Pim Jacobs

Pim Jacobs
Pim JacobsPim Jacobs

Schoolconcert
CBS/S52815/Holland/1970


Pim Jacobs(p) Rudd Jacobs(b) Peter Ypma(dr)
Wim Overgaauw(g)


Side1
How Could You Do A Thing Like That To Me

Inleiding

Pim Jacobs Speelt De Melodie Van "Summertime", Laat De Daarbij Passende Accoorden Horen, En Geeft Vervolgens Een Voorbeeld Hoe Deze Harmonieën Kunnen Klinken Wanneer Ze Door Een Jazzmusicus Behandeld Zijn. Op Dit Accoordenschema Speelt Hij Daarna Twee Geheel Verschillende Improvisaties

Pim Jacobs Introduceert Achtereenvolgens: Bassist Ruud Jacobs, Gitarist Wim Overgaauw En Drummer Wim Ypma; En Vertelt Daarbij Over Hun Instrumenten En De Rol Welke Deze In De Jazzmuziek Vervullen, Waarna Een Volledige Vertolking Volgt Van:

Summertime

Side2
Satin Doll
If I Were A Bell
Plus Four

手持ちで紹介できるPim Jacobsの初期のアルバムは後はこれしかない。
『The Jacobs Brothers In Jazz』 から10年以上後の録音でその間目ぼしいリーダー作が無く、その少なさ、意外性に今更ながら驚いた。
やはり、ヨーロッパ盤を紹介するにあたってEP盤を外すのはいささか点睛を欠く事を改めて思い知らされたが、EP蒐集を放棄した以上仕方のないことと割りきり臨むしかない。

これは学生に向けたレクチャーアルバムといった内容。
A面は「How Could You Do A Thing Like That To Me」で掴み、後は「Summertime」を俎上に載せ解説しながら、最後にそのSummertimeを実演してみせる。
side2はカルテットによる解説なしの実演。
従ってSide1は「How Could You Do A Thing Like That To Me」 と「Summertime」のみが演奏として成立している。
解説は当然オランダ語で私は全く理解出来ないのだが、実演を交えながら曲を構築していく様は聴き取れ意外に楽しめた。
言語を理解出来ないという同じ条件で言えば、少なくとも何枚か所有している詩とジャズの融合させたアルバムよりも楽しめた。
念のためSide1はの演目はライナーをそのまま転載しているので、翻訳できる方は参考にして下さい。
それでも純粋に楽しむなら、やはりSide2になるだろう。
明るく美しいタッチ、洗練されたメロディーラインに加え、明快なスウィング感は絶品。
旧知の仲のサイドメンも以心伝心のプレイが冴え渡る。
録音も素晴らしく、より演奏を引き立てる。
仮に全曲通常のカルテットアルバムならば『Come Fly With Me』と双璧に成り得たかもしれない。
異色のアルバムだがSide2の為だけにでも手に取る事を勧めたい。

スポンサーサイト
2018/05/13(日) 06:00:45 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Pim Jacobs

Pim Jacobs
Pim JacobsPim Jacobs

The Jacobs Brothers In Jazz
FONTANA/680 503TL/Holland/1958


Side1-1,Side2-5
Pim Jacobs(p) Ruud Jacobs(b) Cees See(dr)

Side1-2,Side2-4
Pim Jacobs(p) Herman Scooderwalt(as) Ruud Jacobs(ts) Jan Fens(b)
Rudy Pronk(dr)

Side1-3, Side2-1
Pim Jacobs (p) Wim Overgauw (g) Ruud Jacobs (b)

Side1-4,Side2-2
Pim Jacobs(p) Teo Loevendie(as) Herman Scooderwalt(ts) Ado Broodboom(tp)
Tommy Green(tb) Toon van Vilet(brs) Ruud Jacobs(b) Cees See(dr)


Side1-5, Sde2-3
Pim Jacobs(p) Ruud Jacobs(b) Cees See(dr) Sem Nijveen,Maup Cohen
Lucien Gringnard,Piet Kelfkens(vln) Lo Broekhuizen(viola) Jules De Jong(cello)


Side1
Nice Work If You Can Get It
Salute To Sonny
Give Me The Simple Life
Four
It Could Happen To You

Side2
Stoned
You'd Be So Nice To Come Home To
Embraceable You
Two Brothers
Woodyn' You

Roelof Stalknechtに続いてこのPim Jacobsもオランダのピアニストとして外せない存在だ。
そのPim Jacobsの代表作にして、名盤、人気盤は80年代の『Come Fly With Me』が有名だが、ここで取り上げるのは趣旨に反するため、それよりも前の録音作品の紹介となる。
そして初期の代表作にあたるのが本作。
曲ごとに編成が異なるがトリオを中心にホーンの豪華面子も加わった、どれも聴き応えのある好企画盤。
これ以外に記録があるのかは不明だが、なかなか味のある弟Ruddの貴重なサックスプレイが聴けるのも嬉しい。

2018/05/12(土) 02:26:44 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Jimmy Jones

Jimmy Jones
Jimmy JonesJimmy Jones

Jimmy Jones Trio
SWING/M.33.336/France/1954


Jimmy Jones(p) Joe Banjamin(b) Roy Haynes(dr)


Side1
Easy To Love
ittle Girl Blue
Lush Life

Side2
Squeeze Me
My Funny Valentine
Good Heartache

ピアニストに於ける名盤の陰の立役者としてTommy Flanaganの名が挙げられるが、このJimmy Jonesもその称号に相応しい人だ。
歌伴奏者として認知度が高く、本作もSarah Vaughanのヨーロッパツアーに同行した54年にパリで録音されたもの。
その歌伴奏者としての実力を如何なく発揮したのがEmarcyレーベル『Helen Merrill with Clifford Brown』や『Sarah Vaughan with Clifford Brown』を代表にその他数多く聴かれる。
またサイドメンとしての活躍も枚挙に暇がなく、錚々たるジャズメンの名脇役を務めた。
先日紹介したHarold Ashby『Born To Swing』もやはりこの人だった。
Tommy Flanaganは初期こそリーダー作は少ないが、中期以降は打って変わって多作家に転じたのに対し、Jimmy Jonesは生涯を通じてこの1枚のみ。黒子に徹したキャリアとも言える。
だから余計にマニア心をくすぐり、愛着が沸く。
ここでも何の気負いもなく、自然体だ。いつまでも繰り返し聴いていたい気分にさせてくれる。
所有盤の中でこのアルバムほど、形態を変えながら購入し続けたアルバムは後にも先にもない。
最初は東宝レコードのWade Leggeとのカップリング盤、そしてBMGビクター12インチ次はBMGビクター10インチ、最後にオリジナル。
この過程を踏まえただけでも殊更思い入れが強くなる。
これより優れたピアノトリオのアルバムは数多存在するだろう。
しかし、それらを差し置いて永遠の大愛聴盤になっている。

2018/03/22(木) 02:08:33 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Alex Johns

Alex Johns
Alex JohnsAlex Johns

In A Quiet Mood
ROBIN/6803/USA/60's


Alex Johns(p,vo) Dick Pettengill(b) La)rry Deering(dr)

Side1
Stella By Starlight
I Will Wait For You
I Knew You When
Satin Doll
Meditation
A Nightingale Sang In Berkeley Square

Side2
It Might As Well Be Spring
Mr.Lucky
Lulu's Buck In Town
These Foolish Things Remind Me Of You
I Could Write A Book
Yesterday

ライナーを眺めると、各方面の音楽関係のプロデューサー達がこのトリオを推していることが分かる。
録音年こそ不明だが、最終曲でビートルズナンバーの「Yesterday」を取り上げ、レーベル面には「深溝」が刻まれている為、60年代中期から後期と見做すのが妥当だろう。
なるほど、スタンダードを中心とした選曲。肩肘の張らない自然体で奇をてらわない落ち着いたスタイル。
聴いているこちらがいつのまにかリラックスし、そのフレーズが身体にすんなりと染み込むんでいくようだ。
2曲ほど歌声も披露しているのもご愛嬌。
ジャジーさを強く求める人には不向きだが、アルバムタイトルに沿った内容の趣味の良いピアノトリオと言えるだろう。

2018/02/06(火) 06:30:00 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Ron Johnson

Ron Johnson
Ron JohnsonRon Johnson

Jazz
CBC TRANSCRIPTION/LM-46/Canada/1968


Ron Johnson(p) Maurice Steens(b) Bill Boil(dr)

Side1
Boplicity
Wait Till You See Her
Passion Flower
Hey Joe

Side2
Nigeria
Dance To The Lady
With A Song
Mercy,Mercy,Mercy

またまたカナディアンジャズから。
前回取り上げたNorman Amadio同様、知名度の低い(多分)ピアニストのピアノトリオ。
統一ジャケット臭が漂うデザインに素っ気の無いタイトル、期待度の低い雰囲気をまとっているが、実際にはこれが中々聴かせる演奏が揃っているという点に於いて、やはりNorman Amadio盤に通じるものがある。
ここに収められたの演奏群の特色を一言で表すならば「換骨奪胎」が相応しいだろう。
Milesの「Boplicity」、Bully Strayhornの「Passion Flower」、Ornetteの「Nigeria」やZawinul「Mercy,Mercy,Mercy」、スタンダードの「Wait Till You See Her」と「With A Song」、さらにJim Hendricksの「Hey Joe」までジャズファンなら一度は耳にしたことがあるような曲を独自の解釈でもってアレンジしていく様は聴きごたえたっぷり。
取り分け徐々に先鋭化していく「With A Song」と特異な音色を持つ「Hey Joe」は強烈なインパクトを残す。
まずは冒頭の「Boplicity」から惹き込まれること請け合いだ。

そして、これが漸く辿り着いた600枚目のアルバム。
先はまだまだ長い…

2016/05/18(水) 21:42:18 piano H-N トラックバック:0 コメント:2
次のページ