A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

Jerry De Villiers

Jerry De Villiers
Jerry De VilliersJerry De Villiers

Exodus
VENUS/VL307/Canada/1962


Jerry De Villiers(p) Bob Rudd(b) Andrey Perry,Roger Siward(dr,per)
Buck Lacombe(g)


Side1
Exodus
Goodbye Again
Like Young
Off Shore
Les Feuilles Mortes

Side2
Pete's Place
Spidtz
Mahalia
Georgia
Sunday Morning

カナダのピアニストJerry De Villiersのアルバムは『Et Son Jazz Quartet』を紹介して以来の2枚目となる。
アルバムのタイトルにもなっている映画『栄光への脱出』のテーマ「Exodus」から始まる。
「Exodus」のジャズバージョンではBill Harrisの『Exodus To Jazz』やDuke Pearson『Angel Eyes』に収められているものが印象に残っているが、Villiersのものもアレンジや楽器のアクセントが効果的で面白い。
その他イントロから印象的な「Les Feuilles Mortes」(枯葉)やリズミックな「Pete's Place」、黄昏の「Georgia」など、アレンジャーとしての力量も発揮したバラエティーに富んだ内容。
荒っぽいが芯のある音もジャズ録音としては悪くない。

スポンサーサイト
2015/07/12(日) 22:30:36 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Al Vega

Al Vega
Al VegaAl Vega

All By Al
CUPID/CULP500/USA/1957


Al Vega(p) Alex Cirin Jr.(b) Alan Dawson(dr,vib)

Side1
Gypsy In My Soul
Autumn In Rome
All The Things You Are
Love For Sale
Just Hankin Around
Sounds For Speed

Side2
Avalon
Marlowe´S Mood
Just One Of Those Things
Sounds In The Night
A Foggy Day

伝説のマイナーピアニストAl Vegaのもう一枚の希少なアルバム。
過日、某ヤフオクを眺めていたら本盤が出品されていた。
その出品と自身の購入時などを含めても僅か3回しか見掛けたことがない。
オークション上ではやたら「激レア」「メガレア」「ギガレア」など、最近では「物凄い音」「驚愕の音」シリーズや「普通そのレーベルには使わないだろう。そもそもそのレコードは完全じゃなければただのセカンドだろう」とツッコミを入れたくなる「完オリ」表記の乱発等の煽り文句の多用が目に余るが、これは正真正銘の「激レア」盤だと思う。
オークションの動向を注視していた。
ジャケットの背部分に褪色が見られるものの、盤質も悪くなさそうだったが結果は1万円にもならなかった。
昔なら重複になっても購入したしただろうが、今はより良いコンディションのものに買い替える以外の目的では同じ盤の購入をしない。
所有盤はトップコンディションの為、買い替えも不要だと思い見送った。
それでもその結果に少し寂しい気もしたが、まあこの手の盤の性質上致し方ないことなのだろう。
当たり前だが激レアである事と需要は一致しない。欲しい人はとことん欲しいが不要な人には歯牙にもかけられない。
そもそも「取り敢えず」買っておこうという気が起きないだろう。
オルガン要らないけどBLUE NOTEだから買っておこう、普段絶対聞かないけどBLUE NOTEの1500番台は全部揃えたいから『Orgy In Rythm1,2』も買っておこうといった、コレクション上の流れが起きない。
また、メジャー盤のような相場もなく、5000円と言われればその通りだし、50000円と言われてもそうなのかもしれない。
仮に落札者と私が同じくらいの情念でその時に欲していたならば、相当の金額まで跳ね上がっただろう。
この手の相場観皆無のマイナー盤は、欲しい人がその時二人現れ争ったならば、天井知らずという恐ろしい性質も孕んでいる。
ところが行き渡ると今度は逆に底なしだ。
その根底には、これを逃したら次にいつ出会えるかわからないという恐怖に近い感情に支配されているからに違いない。
それはともかく肝心の内容は価格や価値、頻出度とは抜きにして、全編にわたってVegaの小粋なピアノが楽しめる。
ズシンと響くようなベース音やザクザクとしたブラッシュ音が塊のようにぶつかってくる録音もジャズ的な快感を味わえる。
そういう意味ではこれだって「物凄い音」だ。

2015/07/05(日) 14:30:47 piano V-Z トラックバック:0 コメント:2

Al Vega

Al Vega
Al VegaAl Vega

The Al Vega Trio
PRESTIGE/PRLP152/USA/1953


Al Vega(p) Jack Lawler(b) Jimmy Zitano(dr, bongos)

Side1
Two Sleepy People
Speak Low
Autumn Serenade
Sentimental Moods

Side2
Carioca
Mirage In Blue
When Johnny Comes Marching Home
Very Vega
Lullaby Of Birdland

Al Vegaの名前を知っている日本のジャズファンは少ないだろう。
耳に触れる事の出来るアルバムは僅かだからだろうか。
しかし、キャリアは70年にも及ぶ。2011年に90歳で亡くなるまで現役だった。
正に生涯現役を体現したピアニストだ。
若い時はハウスピアニストとして活動し、共演したジャズメンは数多だ。
レコーディングの機会は少なかったが、ローカルミュージシャンとして息の長い活動をし、地元ボストンでは本当に多くの人に愛され、賞賛され続けた人だ。
確かに記録としての活動は少なかったが、多くの人の記憶に残る活躍をした。
Vegaみたいな人に触れるとSonny Rollinsの言葉を思い出す。
「レコーディングというのは俺たちの活動にとって、ほんの一部の出来事なんだ。むしろ記録に残らない演奏の方が遥かに多い」
その言葉を噛み締めながら、この貴重な記録に耳を傾けVegaのジャズメンとしての生涯に思いを馳せるのも悪くない。

2015/07/04(土) 18:50:06 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Austin Wells

Austin Wells
Austin WellsAustin Wells

The Austin Wells Trio
PHOENIX/WRS779/USA/60's


Austin Wells(p) Ed williams,Larry Richardson,Benny Tessenson(b)
Clarence Becton,Melvin Owens,Joe Sharper(dr)


Side1
Speak Low
West Of Eden

Side2
The Girl From Ipanema
The Secound Time Around
There Is No Greater Love

映画『黒い罠』でアクの強い悪徳警官を演じて強いインパクトを与えたのはOrson Wellesだったが、ジャケットで強いインパクトを与えているのがこのAustin Wellsだ。
1937年ペンシルベニア州生まれ。学生時代はピッツバーグで過ごし、そこで音楽教育を受けている。
音楽キャリアの詳細は不明だが、68年にはベトナムやタイでツアーを行うなど、地元では名手として知られていたのだろう。
だが、その彼のキャリアは69年に僅か10年足らずで終焉を迎える。
その理由が脳腫瘍によるものだ。そう、ポートレイトの彼が強いインパクトを与えているのは術後の姿だからだ。
そして、ドラマーのMelvin Owensも事故死している。
まさに不遇のトリオ。
だが、知人の尽力によりプライベート録音のテープを編集し、手作り感満載のジャケットながらも、この世に彼らの足跡を残す事が出来たのが救いだ。
最後の音楽キャリアに華を添える事が出来たのではないだろうか。
このレコードが彼らへの手向けなのだ。

2014/09/07(日) 22:50:37 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Gary Wingert

Gary Wingert
Gary WingertGary Wingert

Dialectic
CLAREMONT/CLP-644/USA/60's


Gary Wingert(p) Charlie Smith(ts) David Lovekin(b)
Dave Merrifield(dr)


Side1
All Blues
Milestones
Free Form

Side2
Walkin'
Well,You Needn't
So What ?
John Coltrane Realley Loves His Cousin Mary Blues

Dialectic(弁証法)などど随分仰々しいタイトルが付いているが、内容は難しいものではない。
選曲、ジャケットとレーベルの作りからして60年代のアルバムと推察される。
4人とも全く無名。
ライナーによると大学を卒業したての20代前半の若いグループのようだ。
ベーシストのDavid LovekinとドラマーのDave Merrifieldが哲学科を卒業しているようで、その経験から付けられたタイトルだろう。
といっても冒頭に述べた通り、そのタイトルを意味付けするような演奏内容とは思えない。
丁度、学生の書くレポートや論文で難しい単語やカタカ語を乱用することによって、さも意味があるような内容に思わせる手法に似ていると考えれば合点がいく。
要するに安易なのだ。
選曲も安易さが裏目に出たぶん、あらが目立つ。
唯一のオリジナル曲「Free Form」も、一聴難しい試みをしているように思わせながら、実はそれほどでもないというオチ。
タイトル、選曲、演奏とも彼らなりに精一杯背伸びをしたようだが、あまり成果は得られなかったようだ。
ただ、その気概だけは評価したい。

2014/05/28(水) 23:23:56 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。