A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Pierre Leduc

Pierre Luduc
Pierre LuducPierre Luduc

Information
ELYSEE/ELS-5003/Canada/1966


Pierre Leduc(p) Michel Donato(b) Emile Normand(dr)

Side1         
Information      
Joshua         
Entr-Acte       

Side2
Cimco
Au Creux Des Dunes
Theme

オリンピックも終了に近づくと同時に、手持ちがないためこの企画も終了に近づいてきた。
今回はモントリオール生まれのPierre Leducのピアノ・トリオにのよるアルバム。
カナダのピアニストということでは比較的有名な方だと思っていたが、ガイド本の類やWeb上でもあまり取り上げられていない事を鑑みると、それほどでもないのだろうか。
「Theme」の疾走感、「Entr-Acte]におけるアグレッシブな変拍子など緊張感の漲る良い演奏だが、アルバム全体はフリースタイルに傾いていて好き嫌いが分かれるところだろう。
所有はしていないが、同時期のアルバム「Et Son Quartuor」ではその傾向がより顕著になり、さらに前衛的でモード、フリーを昇華させたものになっている。
そういう理由で、万人にお勧めできるアルバム、ミュージシャンとは言えないが、一枚だけ聴いてみようとするならば断然このアルバムになるだろう。
次回は最後のカナダ盤を。

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2010/02/28(日) 14:45:34 piano H-N トラックバック:0 コメント:2

Joe Sealy

Joe Sealy
Joe SealyJoe Sealy

Joe Sealy Trio
Radio Canada/RCI304/Canda/1969


Joe Sealy(p) James Sadler(b) Tim Cahoon(dr)

Side1             
Chili               
For All We Know       
Soft Winds           
Golden Earrings        
Dumpling           

Side2
Song For My Father
Spring Is Here
For Once In My Life
Early Morning
Ode To Billy Jo

引き続きカナダ盤を。
オリンピックも終盤になるのに合わせて、この企画もそろそろ種切れに近づいてきた。
モントリオール生まれのピアニストJoe Sealyのピアノ・トリオによるアルバム。
ジャズメンや自身のオリジナル曲やスタンダードを中心に、軽やかで、時にソウルフルな演奏を楽しめる。
時代の趨勢かジャズロック調の演奏が目立つが、とりわけ素晴らしいのがバラード演奏。
ジャケ裏の強面の彼からは想像の出来ない、繊細で丁寧に紡ぎだす一音一音が美しい世界を創り出す。
カナダ盤、この盤もそうだがRCIやCBCといったラジオ局からリリースされているものが多い。
しかも、ジャケのデザインは同じで、ミュージシャンとタイトルだけ入れ替えていることが特徴。
複雑なのは何がオリジナルなのか分かりにくい事。
このレコードもジャケ違いが3種類はある。それも全てRCIからのリリースでレコード番号も同じ。
それほど売れたとは思えないが、短期間に3回も衣替えをしているのでどれが初期のものか判然としない。
一応「両溝」があるからこれで良いだろうと勝手に納得させている。




2010/02/25(木) 22:23:43 piano O-U トラックバック:0 コメント:2

Yvan Landry

Yvan Landry
Yvan LandryYvan Landry

Jazz En Liberte!
Capitol/DT6231/Canada/1968


Yvan Landry(vib) Rudy Potano(p)
Don Habib(b) Roger Simard(dr)


Side1              
Sonnymoon For Two       
Lulu's Back In Town        
                   
Side2
Polka Dots And Moonbeams
The Shopping Scene
It's A Wonderful World

さらに引き続きカナダ盤。
1931年ケベック州生まれ、ヴィブラホン奏者Yvan率いるカルテットによるモントリオールでのライブ盤。
ソニー・ロリンズのオリジナル曲から、スタンダードまで幅広く演奏。
カルテットとしての纏まりも申し分なく、カナダのMJQと言うには大袈裟だが洗練されたグループ。
聴衆のゆったりと寛いだ雰囲気が窺える。
ここでの注目は前回も名前を出したベーシストDon Habibだろう。
ソロもふんだんに録られていて、巧みで力強いベースワークが実に気持ちが良い。
こういうマイナー盤は、情報も乏しく実際に購入し自分の耳で良し悪しを確かめる他ないため、リスクも多く一か八かのカケに出なくてはならないが、これは思いもかけない当たり盤になった。
CD化はされてはいないようだが、今でも安価で見つけ易いはず。

2010/02/22(月) 22:04:49 others トラックバック:0 コメント:0

Jerry De Villiers

Jerry De Villiers
Jerry De VilliersJerry De Villiers


Et Son Jazz Quartet
Trans Canada/TC-A-81/Canada/1966


Jerry De Villiers(p) Jack Rider(sax)
Don Habib(b) Roger Simard(ds)


Side1                 
Suite Pour Georges Sand     
Debbie                
Bert Tribute             

Side2
Could Be
Bib And I
1476 Crescent

さらにカナダ盤を。
このピアニスト兼作曲家は本業はジャズの人では無いらしい。
ジャケ裏の解説が全てフランス語で表記されているため、日本語さえ覚束ないと自覚している身には尚更、さっぱり判読できない。
何れにしても、サックス奏者を従えてのワンホーンアルバムであることは確か。
オーソドックスな演奏ながらも、一曲目から作曲家としての妙技を垣間見せる。
サックスはここでは特筆すべきところがあるわけではないが、程良くブロウさせた音色が心地良い。
ここで一番活躍者はベーシストのDon Habibだろう。
ブンブン唸るベースが、他の奏者を押しのけるように前に張り出してくる様は圧巻。
他の演奏も聴いてみたいと思って、手持ちの盤のクレジットを見ると彼の名前が。
そんなわけでHabibがリーダーではないが次はその盤の紹介を。リーダーに期待して聴くとサイドメンに凄腕が紛れこんでいたという例が多く見られるが、そういう発見も楽しみの一つ。
それにしてもこのジャケのデザインは何だろう。稚児の落書きではないとは思うが…

2010/02/21(日) 11:13:15 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Ron Collier

Ron Collier
Ron CollierRon Collier

The Ron Collier Tentet
Canadian Talent Library/CTL5059/Canada/1965


Ron Collier,Butch Watanabe,Ron Hughes(tb)
Guido Basso(tp) Fred Stone(flh) Bernie Piltch,Mort Ross(sax,fl,cl)
Ed Bickert(g) Bill Britto(b-vln) Archie Alleyne(dr)


Side1                  
I Feel Pretty              
Hockey Theme             
Come Sunday              
Walking Out               
The Days Of Wine And Roses    
Lee's Lament              

Side2
I Believe In You
Relaxin'
The Thrill iS Gone
Fair Wind
Charade
Just About Now

引き続きカナダ盤を。
オリンピックも中盤に差し掛かり、閉幕までこの企画を続けられるのか不安だったが、棚を漁ってみた結果まだ手持ちに数枚ほどある事が判明し、逆にサクサク紹介していかなければ間に合わないのかもしれないという状況になってしまった。
そんなわけで次の一枚はこれ。
1930年今まさに旬な都市バンクーバー生まれのトロンボーン奏者のビッグ・バンド(スモール・コンボに含まれるのかも?)によるアルバム。
重厚なアンサンブルや複雑なアレンジを聴かせる内容ではないが、溌剌としたパワフルな演奏。
快晴の青空のもと音量を大きめにして浴びるように聴けば、小編成では味わうことの出来ない音の波に、ただひたすら酔いしれる事が可能だ。
各人のソロはどれも素晴らしいが、中でも際立っているのがギター奏者のEd Bickertだろう。大編成となるとホーンの陰に兎角埋もれがちなギターの音色が、彼の力強いピッキングのおかげでではっきりと自己主張をしている。
このバンドを牽引し豪快にスウィングさせているのは彼のギターの力に思えてならない。
シンプル過ぎるジャケだが、右上のピアニストをあしらったワンポイントが絶妙な所に配置され愛らしい。

Ron Collier盤だが、痺れる演奏を聴かせてくれたEd Bickertを。


2010/02/20(土) 22:31:34 trombone トラックバック:0 コメント:2
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