A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Wendell Hawkins

Wendell Hawkins
Wendell HawkinsWendell Hawkins

Mr.Hawkins At The Piano
King/715/USA/1961


Wendell Hawkins(p) William Bell(b) Wyman Hawkins(dr)

Side1           
Take The A Train      
Jet               
Red Top                   
Autumn Leaves
Lover             

Side2
It Could Happen To You
Rose Room
Idaho
I May Be Wrong
Things Ain't What They Used To Be

1929年生まれらしいが詳細については良く分からない。
お馴染みのスタンダードが並んだ、61年録音のピアノ・トリオによる演奏。
このジャケのホーキンズの風貌、出で立ちからエンターティナー系の軽ノリの内容を想像していたが、それよりも緊張感は皆無ながらも随分と小粋で洒落たピアノを弾く。
BGMのかわりに気楽に聴く分にはちょうど良いが、特にお勧めするようなレコードでもない。
もちろん、ピアノ・トリオが三度の食事よりも好きだという特異な人(自身も含む)は、当然押さえておかなければならない一枚。

スポンサーサイト
2010/03/31(水) 20:49:04 piano H-N トラックバック:0 コメント:5

Melba Liston

Melba Liston
Melba ListonMelba Liston

Melba Liston And Her 'Bones
Metro Jazz/E1013/USA/1958


Melba Liston,Bennie Green,Al Grey,Benny Powell,Frank Rehak
Slide Hampton(tb)Kenny Burrell(g) Ray Bryant(p)
Geoge Tucker,George Joyner(b) Charie Persip,Frank Dunlop(dr)


Side1          
Blues Melba        
The Trolley        
Pow!            
Wonder Why        

Side2
Christmas Eve
What's My Line Theme
You Don't Say
The Dark Before The Dawn

以前、イギリス人女性ホーン奏者Kathy StobartとBetty Smithを取り上げたが、今回はアメリカ人ホーン奏者メルバ・リストンを。
1926年ミズーリ州カンザス・シティ生まれ。
42年からロスのリンカーン・シアターのバンドに加わりトロンボーンとハーモニーを学ぶ。44年からジェラルド・ウィルソンのバンドに参加。49年からビリー・ホリデイの伴奏者となるも、50年から54年までは音楽活動を離れ事務員として働いている。
56年から再び活動を再開しディジー・ガレスピーの楽旅に参加、59年にはクインシー・ジョーンズのバンドに加わり、その後はニューヨークに住み編曲者として活躍した。
ランディ・ウェストンの「Little Niles」(UA)のアルバム等、サイドメンとしての吹き込みはいくつかあるが、リーダーアルバムは恐らくこれだけだろう。
それだけに惜しいのは編成が大きすぎる事だろう。否、編成の大小よりもホーン奏者、それも全員同じトロンボーン奏者に囲まれている事の方が問題だろう。
ソロパートに移っても誰が吹いているのか全く分からない。正確にはライナーノートのソリストのオーダーを見ながら聴かなければ、誰が吹いているのか分からない。それでも途中から混乱してくる。これでは音楽を聴いているというより、音楽を見ているといった方が正解だろう。ブラインド・テストでもやったら最難関の部類かも。
これがワンホーン・アルバムだったならばどれほど良かった事か。彼女とこの盤の評価も随分違ったものになったはずだ。
それでも、これだけ錚々たるトロンボーン奏者に囲まれながら違和感無く聴けてしまうのは、彼女の力強い堂々とした演奏が全くもって引けをとっていない事の証拠だろう。
何れにしてもこの時代に生きた、数少ない女性ホーン奏者の貴重な記録には変わりない。







クインシーのバンドに参加した時の貴重な映像



2010/03/26(金) 22:00:15 trombone トラックバック:0 コメント:0

Stephane Grappelly

Stephane Grappelly
Stephane GrappellyStephane Grappelly

Piano A Gogo
Le Club Francais/45/France/60's


Stephane Grappelly(p) Guy Petrsen(b) Andre Reilles(dr)

Side1                   
Lookin'at You               
Vous Qui Passez Sans Me Voir    
Marno                   
Wendy                   
Crazy Blues                

Side2
Tendrement
Vals Du Passe
I Can't Recognise The Tune
Viens Au Creux De Mon Epaule
Red-O-Rey

このジャズメンの名前を知っているならば、いくつかの疑問符が直ぐに浮かぶだろう。
アルバム・タイトルで「?」、カテゴリーの分類先で「?」、ミュージシャン名の横に附された楽器を示すアルファベットで「?」。
1908年パリ生まれ。20年代後半から演奏活動をはじめ、34年ジャンゴ・ラインハルトの「ホット・クラブ・オブ・フランス」の一員となり一躍脚光を浴びた。
大戦中はフランスを離れ、イギリスに移住しジョージ・シアリングらと共演。戦後、フランスに戻りジャンゴと再びコンビを復活させた。
その後はコンサートやラジオ、テレビにも出演し、60年代になってもフランスに滞在したまま、ベルリン・ジャズフェスに参加するなど精力的な活動を見せた。
と、この経歴から察しがつくだろう。
もちろん間違いでも無ければ、同姓同名の別人でも無く、ジャズ・バイオリニストといえば真っ先に名前があがるであろう、あのステファン・グラッペリ本人がクラブ・フランセに残したピアノ・トリオアルバム。
20年代にバイオリンとピアノを学んでいるらしく、本人にとっては余興のつもりで録音したのだろうか。
でも、侮ってはいけない。
良くジャズメンが余興で(当人は本気かもしれない)、有名な所ではケニー・ドーハムが「This Is The Moment」(Riverside)を冗談のつもりで(当人は本気だっただろう)発表するように、ヴォーカル・アルバムを残すが、それらとははっきりと一線を画す、「余興」などと括ることの出来ないに充分聴きごたえのある演奏。
録音も良く、グラッペリの予想外の一面が出た好盤。
アルバムの中の一曲だけ、本来の楽器とは違った楽器を演奏していることは良くあるが(直ぐに思いつく例だとスタン・ゲッツやジェリー・マリガン、ボブ・ブックマイヤー、マイルスのピアノ演奏。ズート・シムスのボーカルなど)アルバム全てを別の楽器でというのは珍しのではないか。

本当にどうでも良い事だが、レコードのレーベル面は通常平らであるか、溝があったり、段差があったりと凹んでいるかであるが、このレーベル面は逆に中央が若干膨らんでいて珍しい作りになっている。


2010/03/26(金) 00:08:00 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Tony Kinsey

Tony Kinsey
Tony KinseyTony Kinsey

Time Gentleman Please
Decca/LK4274/UK/1958


Tony Kinsey(dr) Les Condon(tp) Bob Efford(bcl,ts)
Bill Le Sage(p,vib) Dave Willis(dr,tympani)

 
Side1                      
Autumn In Cuba               
Satin Doll                   
Twinkletoes                  
I Didn't Know What Time It Was      

Side2
Three Moods
Cool Me Madam
Hallelujah
Time Getleman Please

既に持っているレコードを、記憶違いで再購入してしまう時がたまにある。
この場合は「あっ、持ってたのか。何時の間に…」と、その確認が済んだ状態だからまだ良い。
厄介なのは、購入したはずのものが見つからない時。有るのか無いのかの確認さえ出来ない。
楽器別に分類しているが、そこを何度見返しても出てこない。
ただの記憶違いだったかと放置していたら、最近全く違う所から姿を現し安堵をするとともに、棚を改めて整理しなおそうと反省。
そういうわけで、以前連続で取り上げた時に手持ち最後と記載したが訂正。
これが本当に手持ち最後のTony Kinseyのレコード。
「…AJOON BAR」とまで判読可能なものの実際何を写したものか分からないが、このモノクロジャケットが渋く内容もそれに呼応するものと期待してしまうが、裏腹に一曲目からラテン調の陽気な演奏。
この時期のお馴染のメンバーBob EffordやBill Le Sageが参加していて纏まりもあり,またKinseyのドラムがフィーチャーされている曲もあったりと、演奏も充分高水準にあるとは思うが、同じリーダー・アルバム「Jazz At Flamingo」が鮮烈に焼き付いていて、全体の淡白さにもの足りなさを感じてしまう。
そうは言っても、あくまでもあの盤との比較したうえでの感想であって、もちろんこのアルバムも当時のUKハードバップを代表する一枚といっても差支えはないだろう。
Kinseyのリーダーアルバムもこれ以上は必要は無いとは思いつつも、「Tony Kinsey Quartet」のUK・Decca盤(London盤はたまに見かける)10インチは機会があれば欲しい。

2010/03/22(月) 17:39:09 drums トラックバック:0 コメント:0

Walt Harper

Walt Harper
Walt HarperWalt Harper

Harper's Ferry
Encore ustom/EC6000/USA/1962


Walt Harper(p) Unknown(ts,tb,b,dr)

Side1             
Harpers Ferry       
Worksong            
Tonight              
Molasses            
Hey Miss Jones       

Side2
Transfusion
Crosstown
I Remember Clifford
Taste Of Honey
Satin Doll

1926年ペンシルベニア州生まれのピアニスト、ウォルト・ハーパーのクインテットによる演奏。
残念ながら他のメンバーの詳細が調べてみたものの分からない。ライナーにも全く記載されていない。
ミュージシャンを適当に一人挙げてもらい、その人が残したアルバムとそのアルバムのジャケのデザイン、レーベル、録音時期を答える事に関してはそれなりに自身があるが、例えば顔写真を100人分ほど並べ、その中から該当するミュージシャンを選択しろという問いだったら殆ど答えられないと思う。
人物名と顔を一致させる事に関してはかなり不得手。
仮にそれが得意ならば、直ぐに参加メンバーについて記載出来たはず。リーダーのハーパーでさえ「左脚をちょこんと引っかけたこの人だろう、多分」ぐらいに思っているほどの浅学ぶり。
それはさて置き、演奏内容は全体的に躍動感が素晴らしく、お馴染みの「Work Song」でのエネルギッシュなアドリブや名曲「I Remember Clifford」におけるテナーは、JARO盤のモンテローズのような温もりと哀愁を帯びた心地の良い音色を奏でる。
残念なのは録音があまり良くない。音が全体に引っ込んでいて、各曲の出だしではモゾモゾした感じが顕著で椅子から滑り落ちそうになる。内容がなかなか良いだけに非常にもったいない。

2010/03/21(日) 13:58:06 piano H-N トラックバック:0 コメント:0
次のページ