A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Ruben Lopez Furst

Ruben Lopez Frust
Ruben Lopez FrustRuben Lopez Frust

Jazz Argentino
CBS/8695/Argentine/1967


Ruben Lopez Furst(p) Jorge Gonzalez(b) Nestor Astarita(dr)
Ruben Baribieri(tp) George Anders(ts)


Side1           
Israel             
Old Folks           
My Bonnie         
A Slleping Bee

Side2
Something Ago
East Of The Sun
Love Letters

フルストの「Jazz En La Universidad」と双璧をなす、もう一枚のアルバムがこれ。
A面がトリオ、B面がホーン入りの構成になっている。
南米のビル・エヴァンスの異名ゆえか一曲目から「Israel」を取り上げている。
とは言っても前回述べたように、単純にエヴァンスの亜流では無い。フルストの哀愁と抒情に満ち満ちた音色は、彼自身のオリジナルによるもの。
アメリカのジャズ、エヴァンスのそれとは明らかに異なった、南米ジャズのスタイルがここに鮮明に表れている。
無名(?)のフロント人も、このアルバムの完成度を高める一助を担って言いる。
個人的にはこちらのアルバムの方が好み。何れにしても名盤の一枚には違い無い。
CD化もレコード化も前回のアルバムとの2in 1 で再発されている。が、録音が悪いらしく、その事でこのアルバムの評価が左右されてしまうのは不憫でならない。
きちんとしたリマスターでもって再評価を促したいものだ。
因みにこのアルバムはウルグアイ盤も存在するため、アルゼンチン・オリジナルを探す場合レーベル画像を参照にして、掴まされないように注意して頂きたい。

いわゆる「鶏」はこれ↓
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-99.html

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2010/04/30(金) 21:28:00 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Ruben Lopez Furst

Rube Lopez Furst
Rube Lopez FurstRube Lopez Furst

Jazz En La Universidad
EDUL/ED006/Argentine/1966


Ruben Lopez Furst(p) Jorge Gonzalez(b) Nestor Astarita(dr)

Side1               
Hombre Amaestrado        
In Your Own Sweet Way      
Stella By Starlight         
Un Poco Alegre           

Side2
It Ain't Necesarely
I'll Need Another One
Beautiful Love
It Could Happen To You

引き続き「Animal Cover」を取り上げてみる。
今回は「鶏」。機械仕掛けの鶏。
アルゼンチンのビル・エヴァンスの異名を持つフルストのピアノ・トリオによるアルバム。
入手のし難さではマイナー盤扱いという事になるだろうが、既に色んな所で紹介されているため無名盤とは言えないだろう。
そんな事より大事なのは演奏内容だが、これは本当に傑作だと思う。南米屈指の名盤の一つで間違いないだろう。
哀愁と美しくも儚いタッチがアルバム全体を包み、遠いアルゼンチンへの郷愁を誘うようだ。
録音も良く(南米盤にしてはという注釈が付く意味では無く)、眼前で展開されているようなフルストの世界にどっぷりと浸ることが可能だ。
エヴァンスの亜流なんかでは決してない。むしろフルストのワン・アンド・オンリーのピアノが生み出した、南米ジャズ界の至宝といっても過言では無い筈だ。
未聴の人には是非聴いてもらいたい、大枚を叩いてでも入手してもらいたいアルバム。
CD化されているようだが、録音が悪く評判があまり良くないようだ。
どんなフォーマットであれ、リマスターしてでも全てのジャズファンに届けててほしい作品。
この勢いで次回はもう一枚の「Jazz Argentino」を紹介。





「Jazz Argentino」↓
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-100.html

2010/04/28(水) 21:25:10 Animal Cover トラックバック:0 コメント:4

Geo Voumard

Geo Voumard
Geo VoumardGeo Voumard

Dansons Avec Geo Voumard
Vogue/LD.575-30/France/1961


Geo Voumard(p) Bob Jaquillard(b) Mike Thevenoz(dr)

Side1                   
Honeysuckle Rose              
Ma Louise                   
Passion Nement                
Nous Aurons Demain            
Nous Deux                   
Ramona                    
Non Dimenticar Le Mie Parole       
On The Sunny Side Of The Street    

Side2
Sonny Boy
Tu N'es Qu'un M'as-tu Vu
L'usine
Durn In Der Lobau
Pedro
Pour Etre Un Jour Aime De Toi
Night And Day
Blue Moon

前回は立ち上がり早々に肩透かしを食らわせてしまったが、今回は素直に「Animal Cover」の紹介。
見れば分かるが、次は「犬」。
1920年スイス生まれのピアニストVoumardのピアノ・トリオによるアルバム。
モントルー・ジャズフェスの発起人の一人らしい。
曲目が多いため、ありがちなメドレー形式、或いは2分くらいの演奏を散りばめたものかと思いきや、通常の演奏の長尺で録音されているため、両面通して一時間近い演奏が収められている。
そのためか淵の遊びの部分が3ミリ程しかなく、おまけにフラット・ディスクのためアームの操作を慎重にしなければ針を落としてしまいそうだ。
本当に集中して聴くにはLP一枚分、約30分が最適だと感じているため幾分間延びした感が否めない。
それはさて置き、Voumardの良く跳ねるピアノが気持ちが良い。テクニックも然ることながら、ヨーロッパ人らしい品の良さとセンスで見事な歌心をみせる。
グイグイとトリオを牽引するかのようなベーシストも良く「Sunny Side Of The Street」では、そのベースがフィーチャーされている。
日本では無名に近いが、アルバムもそこそこ残しており、80を過ぎてもなお衰えず才気溢れる活動を続けている。

2010/04/22(木) 22:35:00 Animal Cover トラックバック:0 コメント:6

Bob Freedman

Bob Freedman
Bob FreedmanBob Freedman

Piano Moods
Savoy/MG15040/USA/1953


Bob Freedman(p) Unknown(b,dr)

Side1            
Imagination          
Autumn In New York     
A Foggy Day         
Sophisticted Lady      

Side2
Stars Fell On Alabama
Jeepers Creepers
Always
Deep Purple

動物ジャケットのカテゴリーを新たに設け、コメントも頂き過疎ブログが珍しく盛り上がっているのにも関わらず、空気を読まず別のカテゴリーのものを紹介してしまう生来のいい加減さは了承願うとして、今回はこの盤。
ジャズ・ピアニストのフリードマンといえば、ドン・フリードマンだが、こちらはボブ。尤も綴りが違うが。
1933年ニューヨーク生まれ。ハーブ・ポメロイやウッディー・ハーマン、サージ・チャロフ、メイナード・ファーガソンらと共演するなど、ピアニストとしての活躍する一方で作編曲家としての実力も兼ね備えている。
53年だけあり録音も古臭さを感じさせるが、演奏自体の古臭さは無く当時としては随分モダンな響きを持ち、「ニューヨークの秋」で魅せる派手さはないが訥々と語るようなピアノが心地よい。

2010/04/20(火) 21:34:41 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Lex Golden

Lex Golden
Lex GoldenLex Golden

The Lex Golden Jazz Octet In Hi-Fi
Superior/SUP101/USA/1957


Lex Golden(tp) Abe Most,Gene Cipriano,Lester Pinter(sax,fl)
Pete Carpenter(tb) Ray Sherman(p)Ray Leatherwood(b)
Richie Cornell(dr)


Side1              
Around World           
Cuchara Cha-Cha        
Yesterdays             
Flip-Top              
I Wished On The Moon      
Liama's Mama           

Side2
Mule Train
Headshrinker
Jeepers Creepers
Gnu?
Sweet Sue
Lot's O' Lex

ジャズのレコードジャケットに描かれてきたもので、一番多いものは何だろう。
美女、風景、車、動物、或いはジャズメン自身。
ポートレイトではほぼ名盤が埋め尽くすだろうし、車は数が足りない。美女はボーカル盤に特化しすぎている。
そう思いながら手持ちのレコードを眺めていると、どうやら動物が描かれたものが目立ち、数もそこそこありそうなので新たなカテゴリー「Animal Cover」を設け,取り上げていこうと思う。
そんなわけで一発目は「猿」。
いきなりこれか!と思ったが最初はインパクトが大事ということで。一度見たら忘れられない強烈なジャケット。
ふてぶてしい表情。頭を小突いてやりたくもなる。でも、じっと眺めているとこの猿から声が聞こえてくるようだ。「これ、お前自身だよ。お前ジャズ聴いてる時こんな感じじゃないか?」…背筋に冷たいものが走る。

内容はジャケと全く無関係な陽気で知的で溌剌としたウェスト・コーストジャズ。
マーティ・ぺイチやポール・モアの施したアレンジが独特で、一風変わったアンサンブルやお馴染みの曲も奇想に昇華させているのは流石といったところか。
リーダーのゴールデン自身の「Yesterdays」における艶やかなトランペットも聴き所。

2010/04/18(日) 10:37:22 Animal Cover トラックバック:0 コメント:7
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