A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Friedrich Gulda

Friedrich Gulda
Freidrich GuidaFreidrich Guida
Freidrich Guida
Friedrich Gulda
Friedrich GuldaFriedrich Gulda


Gulda Jazz
RGE/LF-54/Argentine/1962


Side1       
Suite1962      
             
Side2             
Air From Other Planets            
Waltz From "The Veiledold Land"
Lullaby
The Opener

今回は宣言通り、グルダのピアノ・トリオによるアルバム。
初見の人が多いと思われる。かなり珍しいと盤だと個人的には思うがどうだろうか。
実はこれのオリジナルはブラジルのRGEレーベルからリリースされたもの。4枚目のジャケはグルダの故郷オーストリアのAmadeoレーベルからの再発盤。
ブラジルRGE盤のジャケとオーストリアAmadeoのジャケは、表に記載されたレーベル名が入れ替わっているだけで、ほぼ同じデザイン。
では今回のこれは何か。アルゼンチンRGEからの再発。再発と言っても作りから見て、ほぼ同時期のプレスと推察できる。
アメリカオリジナルの欧州プレスを集める人(この手で今でも人気なのはマイルスのPrestigeのRelaxinのオランダ盤ジャケ違いだろう)や、お気に入りのミュージシャンのジャケ違いをコレクトする人はそれなりに入ると思うが、自身にはそういう趣味は無い。
同じ盤のフォーマット違いを買うなら、未所有盤を買う方が良いと思っているため、このアルバムもブラジルRGEを長らく探していたが、そうは簡単に見つからない。一度見かけたがコンディションとの折り合いが付かず、見送った。
そんな時にちょうど見かけたのが、これ。店の壁に並んでいたのを見た時に体温が2,3度上がった記憶がある。
直ぐに「Gulda Jazz」のジャケ違いと判断できたが、こんなものを見せられたら手に取らずにはいられないではないか。
そんな訳で自身の「Gulda Jazz」探しはこれで完結。ブラジルRGEが出てきても要らないだろう。
ジャケ違いを買う事は殆どないが、これは例外。吸い寄せられるように手が伸びた。オリジナルのジャケよりよっぽど好み。
因みにオーストリアAmadeo盤は今でも簡単に安価で入手可能。

ジャケの事ばかりで内容に触れないのもどうかと思うのでおまけ程度に。
このトリオによる編成ではっきりとグルダのピアノが聴き取れ、改めて偉大なピアニストだと実感。
それは「ジャズメン」という狭い範疇のなかで偉大なのではなく、「ピアニスト」として偉大。
というのも、もちろん彼はクラシックのピアニストとして名声を得ているが、その手法として在りがちなクラシックとジャズの融合といった安直なもので示そうとはしない。ストレートなジャズ、グルダのジャズを前面に打ち出す姿勢に好感が持てる。
彼は彼のピアノを素直に、あくまでもジャズの文脈で語ろうとする。その意味に於いてピアニストとして偉大だと冠した。
全曲彼の作曲によるところは流石だが、取り分けグルダの「ジャズ・ピアノ」は素晴らしい。
随分前に出されたジャズ批評社刊「ピアノ・トリオ1600」のグルダの紹介項目が「クラシックのピアニストだが、ジャズも上手い」という一文のみで片付けられているが、あまりに不遜ではないのか。
今一度ジャズの側から、再評価がされてしかるべき存在だと思う。またそれを切に望む。


「追記」
下記に掲載したのが正真正銘のブラジルオリジナルのRGE盤。
従って、本文「ブラジルRGE盤のジャケとオーストリアAmadeoのジャケは、表に記載されたレーベル名が入れ替わっているだけで、ほぼ同じデザイン。」は誤り。
訂正します。(2015.1)

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2010/05/31(月) 23:01:18 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Friedrich Gulda

Friedrich Gulda
Friedrich GuldaFriedrich Gulda

Vienna Jazz Workshop
Jazztone/J-1259/Austria/1962


Friedrich Gulda(p,brs,fl) Fatty Gorge(cl) Dick Murphy(tp)
Hans Koller,Hans Salomon(ts) Erick Kleinsehuster(tb)
Robert Politzer(tuba) Hans Rettenbacher(b) Viktor Plasil(dr)


Side1            
The Horn And I        
My Funny Valentin      
Sto-vie-lon           
Blue Most            

Side2
The Opener
East Of The Sun
Margaret Rose
Cherokee


前回グルダのピアノ奏者としての良さを知るためには、最小編成ピアノ・トリオが最適であろうと締めくくったにも拘らず、ピアノだけではなく、バリトンやフルートまで演奏し、逆に大編成のものを持ってきてしまういい加減さは相変わらずなので勘弁願うとして、今回はこの一枚。
Side1はオーケストラ、Side2はハンス・コラーのワンホーンによる演奏。
Side1のグルダのホーン聴くと、随分と多彩な人だなと感じずにはいられない。本業はピアノ奏者の筈なのに、さも当たり前のように吹いている。何の違和感も無く見事にオーケストラの中に溶け込んでいる。
普段、大編成のものは好んで聴くわけではないが、たまにこうやって取り出してみると実に気持ちが良い。
さすがクラッシック畑の人といったところか、オーケストラを掌で操るがごとく料理し、アメリカのビッグバンドジャズとはまた一味違ったヨーロッパ人らしい知的な響きを聴かせる。
そうは言ってもやはりピアノの人。Side2がお勧めだろう。
「The Opener」のイントロから惹きつけるピアノをそのまま最後まで聴かせて欲しいと願うも、ハンス・コラーが割入ってくる。いや、もちろんコラーは素晴らしいのだけど。
次回はきちんとピアノ・トリオを取り上げようと思う。多分。

2010/05/30(日) 22:34:55 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Friedrich Gulda

Friedrich Gulda
Friedrich GuldaFriedrich Gulda

Jam Session
Electrecord/EDD180/Romania/60's


Freidrich Gulda(p) Don Mindrila(ts) Alex Arvamovici(g)
Johnny Raducau(b) Bob Losifescu(dr)

Alex Imre(as,brs,cl) Richard Oschanitzky(p)
Johnny Raducau(b) Bob Losifescu(dr)


Side1          
Blues            

Side2
There's No Denyin'
Walkin' Shoes
Pe Deal Pe La Cornatl
C Jam Blues            

1930年オーストリア生まれ。16歳の時にジュネーブ音楽コンテスト・ピアノ部門で優勝。
50年にはカーネギーホールに出演。モーツァルトの演奏者として世界的に著名である一方で、ジャズピアニストとしても名声を博し、56年にはニューポートジャズフェスに出演、同年「バードランド」にも出演し成功を収めた。
66年にはウィーンで国際ジャズコンテストを開催して話題になり、その後も古典音楽とジャズの両形式を取り入れた作品を数多く残す。
56年のバードランドに於けるアルバムが、グルダのジャズアルバムとしての代表的な一枚になるだろうが、所持していないため(いつでも手に入るが)手持ちの中から選んだのが今回はこれ。
Side1はグルダがリーダー(?)となったセッション、Side2は別のメンバーによるセッションがそれぞれ片面ずつ収められている。
今回はグルダの紹介なのでSide2の内容は割愛するとして、Side1の「Blues」が素晴らしい。
「Jam Session」のアルバムタイトル通り、ちょっとした雑談が盛り込まれた後、誰とも付かず演奏が緩やかに始まる出だしが期待感を高める。
それぞれがリラックスした中で、まるで世間話でもするかのようにお互いの楽器、アドリブを重ね合わせている。
録音も良く、まるで自分がその場に居合わせているかのような臨場感があり、20分程の時間があっという間に過ぎてしまった。
ただ、グルダ名義とはいえ、片面のみの演奏、ジャム・セッション、とグルダが取り立ててフィーチャーされているわけではないため、彼のジャズ・ピアニストとしての印象がもう少しの所で薄れてしまう。やはり最小の編成、ピアノ・トリオで今度は窺うとしよう。

2010/05/27(木) 22:39:11 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Walter Bishop Jr.

Walter Bishop
Walter BishopWalter Bishop

Summertime
Cotillion/CLP236/USA/1963


Walter Bishop Jr.(p) Butch Warren(b) Jimmy Cobb(dr)

Side1                    
Things Ain't What They Used To Be    
I Thought Abot You              
Tell It Way It Is                
Falling In Love With Love          
Dottie's Theme                
Dinkum                     

Side2
Summertme
Easy To Love
33rd Off 3rd
Love For Sale
Our Romnce Is Over
Getting Off The Ground

Walter Bishopと言えば「Speak Low」。「Speak Low」と言えばWaltr Bishopと、さながら連想ゲームの如く思い出され、広く人口に膾炙した名盤。
「Speak Low」が61年と比較的近い時期の録音にも関わらず、その陰に埋もれてしまったアルバムと言えばこの「Summertime」に他ならない。
なぜそのような憂き目にあったのか。
サイドメンが良くなかったのか。確かにメンバーは違っているものの、その実力に大きな隔たりがあるようには思えない。
では、Bishopのピアノそのものが原因か。「Speak Low」はもちろん素晴らしいが、これも演奏内容そのものが大きく劣っているわけでもなく、曲によっては優れてさえいる。
それでは何が最大の原因か。これは断言しても良いが、決定的で最大の要因は「録音の差」だろう。天と地ほどの差と言っても差支えない程の隔たりがある。
「Speak Low」のモノラル・オリジナルの凄味は、これまで何万枚とリリースされてきたジャズ録音の中でも、未だに上位にランクされるのでないだろうか。
それに比しての録音差のために、尚更その劣悪ぶりが際立ち、開いた口が塞がらないどころか、開いた口が閉口する。
奥行きも臨場感も無く、本当にただ「録った」だけとしか思えない。しかも臆面もなく、堂々とエンジニア名がクレジットされている事には苦笑を禁じ得ない。
もう少しまともな録音ならば、このアルバムの評価や知名度が変わっていた可能性がある。
そういう意味では聴かれない不憫なアルバムの一つだろう。ちょうどチャーリー・パーカーの初期のアルバムが聴かれない事と同じように。(SP録音に於けるパーカーの音色の凄味は…という話は抜きにして)




2010/05/25(火) 22:35:27 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Alec Siniavine

Alec Siniavine
Alec SiniavineAlec Siniavine

Piano Magic
Varieton/SPS-9015/France/1962


Alec Siniavine(p) Fred Ermelin(b) Robert Solat(dr)

Side1                   
Amado mio                  
Amor,Amor                  
Night And Day                
I've Got You Under My Skin        
Reverie                    
Pour Vous Javais Fait Cetre Chason   
Poeme Damore                
Toute Notre Histoire            
September Song               
Alone                     

Side2
Sympathy
Mack The Knife
Tout Me Rappelle Sa Chanson
Pense A Moi
On The Street Where You Live
I Could Have Danced All Night
Feuilles Au Vent
Ukrine
Volare
O Sole Mio

Siniavineのアルバムは、去年一枚12インチを紹介済みなので、今回は10インチを。
これもピアノ・トリオ。「Reveries Au Piano」とメンバーも同一。
当然と言うべきか、必然と言うべきか内容も似通っていて、カクテル要素が強く、このジャケの恋人たちのような風情で聴くには最適な一枚になっている。
Side2にひっくり返して聴き進むにつれ「Mack The Knife」の温かみのこもった演奏が、身体に沁みわたるような寛ぎをもたらすと同時に、ふと気が付く。
「あれ、そういえば前も同じような感覚、同じような感想だったな」と、なんとなくいやな予感がして恐る恐る「Reveries Au Piano」を棚から取り出すと…予感的中。「内容が似通っている」ではなく「内容が同じ」。同一内容のフォーマット違いだった。
良く確かめなかった自分も悪いとは言え、名盤の類ならいざ知らず「Reveries Au Piano」のようなマイナー盤にフォーマット違いが存在してるとは、普通の感覚なら夢にも思わないだろう。
それほど安価ではなかったぶん落胆もあるが、でも簡単に見つかる盤ではないから良いかと自ら納得させている。
「ピアノ・トリオ」と分かると闇雲に手を伸ばしてしまう奇病が続く限り、今後もこういう事態は免れられないだろう。

「Reveries Au Piano」はこれ↓
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-36.html

2010/05/23(日) 10:14:11 piano O-U トラックバック:0 コメント:2
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