A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Mary Anne Jackson

Mary Anne Jackson
Mary Anne JacksonMary Anne Jackson

The Wild Piano Of Mary Anne Jackson
Hanover/HM8009/USA/1959


Mary Anne Jackson(p) Unknown(b,dr)

Side1            
Step Right Up         
And So To Bed        
Wild Blues           
Six-Bits             
54-40 Or Fight        
Jackson Park

Side2
Who's To Know
Now Then
Then Now
What Then
Bily Boy

主旨に沿ったマイナー盤を紹介。
まだまだ掘り下げていけば埋もれたミュージシャンが数多くいるものだと改めて感心させられる。
女流ピアニストMary Anne Jacksonのピアノトリオ・アルバム。
一聴よく跳ねまわる躍動感あふれるタッチ、バラード演奏における繊細な表現、時に力強く男性的な側面も垣間見せる。程良くスウィングした小粋な演奏を収めた佳作。
さてこのピアニスト、どんな経歴かを探ってみると、1921年ニューヨーク生まれ。独学で音楽を学び、後年一流の作曲家までになったそう。
映画「ベニーグッドマン物語」ではグッドマンに扮し達者な演技を披露。
ピアニストとしてのテクニックもさることながら、テレビやラジオのパーソナリティーも務めそこでも一流。
作曲家としてはブロードウェイミュージカル「Sophia」や「Gravy Waitz」「This Good Be The Start Of Something」などの代表曲を始め数多くの曲を手掛けている。
と、見事な経歴を持っている。では何故埋もれていたのか。拙文に目を通していくとこの一文に違和感を覚えるはず。
「グッドマンに扮し」……?
「グッドマンに扮し」、テレビ・ラジオのパーソナリティー、「Sophia」の作曲、Hanoverレーベル、いくつかのヒントが散りばめられているから詳しい人なら気付いたと思うが、そうこのピアニスト実はスティーブ・アレンの変名。
従って上記の経歴もスティーブ・アレンのもの。因みにHanoverレーベルはアレン自身がオーナーになっている。
では、ジャケの人物は誰か。アレンの家の家政婦というオチ。
幻の女流ピアニスト発見!と色めき立ったのもつかの間、唯のぬか喜びに堕してしまった。
でもこういう思いをすると、落胆よりもその時代の懐の深さ、大らかさのようなものが感じられて、またマイナー盤にいそいそと手を出してしまう。




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2010/08/13(金) 17:35:17 piano H-N トラックバック:0 コメント:6

Berndt Egerbladh

Berndt Egarbladh
Berndt EgarbladhBerndt Egarbladh

But, When I Started To Play
Nashville/NSLPS30-108/Sweden/1966


Berndt Egerbladh(p) Lars Goran Ulnder(as)
Lars Gunnar Gunnarsson(b)Sten Oberg(dr
)

Side1                        
Corny Waltz                    
Kiki                          
Sunday Morning                  
They Laghed When I Sat Dawn At The Piano

Side2
Estremadura
This World Of Ours
Free Hands

今日は少し時間の余裕が持てたので更新。もう一枚Egelbradhを。
今回はマイナー盤と言っても差支えないだろう。
前載の「Schizo」と「子供」は良く取り上げられているが、何故かこの盤は看過されている。
全曲オリジナルで固められた意欲作な作品だが、どうもアルト奏者のLars Goran Ulnderが今一つ煮え切らない。
前衛的な片鱗も窺えソロパートに於けるEgelbradhは素晴らしいのだが、その個性を潰してしまうほどのものでは決してないが、かえってワンホーンの編成が裏目に出たのかもしれない。
トリオによる作品であれば違った評価が下されていたように思う。
尤も前門の「Schizo」後門の「子供」という代表作に挟まれたアルバムと言う事が災いしたという見方の方が正解だろう。
未CD化(多分)もその原因の一つかも知れない。
Egelbradhファンは一応押さえておいた方が、といったくらいの位置付けだろう。
因みにほぼ同時期の発売ながらCupol盤はセカンド。このNashvilleレーベルがファーストにあたる。

2010/08/10(火) 21:00:06 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Berndt Egerbladh

Berndt Egarbladh
Berndt EgarbladhBerndt Egarbladh

Schizo
Swedisc/SWELP26/Sweden/1964


Berndt Egerbladh(p) Bjorn Alke(b) Sten Oberg(dr)
 
Side1               
Schizo               
My One And Only Love     
Our Delight             
Eva                  

Side2
Sarek
My Iddres
Days Of Wine And Roses
Monique

相も変わらず忙殺される日々が続く中での間隙をついての久しぶりの更新。
同時にジャズを聴く事さえ久しぶり。だから僅かに赦された自由な時間を無駄にしない為に、レコード選びに随分と慎重になった。
ここで本当のマイナー盤をターンテーブルに乗せると外れを掴まされる事請け合いの為、思案した結果の一枚がこれ。
88年の通称「子供」の「A Boy Full Of Thoughts」のおかげでEgerbladhの名前はある程度知られるようになり、併せてこの盤も良く紹介されるようになった。もはやマイナーミュージシャンでもマイナー盤でも無いのかもしれないが、それでも大名盤にも属さないとは思うので、この拙ブログで扱っても問題ないだろう。
久しぶりにジャズを聴くのでちょっと緊張気味に針を落とすと、一曲目冒頭のカツーンと鍵盤を叩くのを幕開けと同時にエネルギッシュな演奏が展開される。
Egerbladhオリジナル曲の間に収められた「My One And Only Love」や「酒とバラの日々」といった優しいバラードが一時の休息を与え自身の疲れた身体に滋養のごとく沁み入る
そうそうこれだったなと忘れかけていたジャズの良さを楽しさ、緊張感を一度に思い出させてくれた。
20代後半の頃(と言ってもそんなに古い話ではないのだが)ずっとジャズを聴き続けてきた為か、嫌気がさしてきた時期があった。
自分にはもっと良い音楽があるのではと思い、一年程ジャズを全く聴かずロック、ポップス、世界のあらゆる民族音楽を聴いて何かしっくり来るものはないか長らく模索していた。
そんな時ふとジャズの演奏が耳に飛び込んできた。その時の高揚感、身体に沁みわたる感覚「ああ、これだ。やっぱり返ってくるところはここしかないな」と感慨にふけっていた。それ以来ジャズと心中する覚悟で浮気する事無く聴き続けている。
この盤はちょうどそんなかつての感覚を甦らせてくれた。やはりジャズは素晴らしい。

2010/08/08(日) 20:30:05 piano A-G トラックバック:0 コメント:0
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