A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

The Metronome Quintet

Tne Metronome Quintet
Tne Metronome Quintet
Tne Metronome QuintetTne Metronome Quintet

At The Zoo
Colmbia/3E 062 33501/Swiss/1969


Bruno Spoerri(ss,as,ts,brs,cl) Ueli Staub(vib)
Martin Hugelshofer(p,org) Felix Rogner(b)
Rolf Banninger(dr,per)


Side1             
Going To The Zoo      
Two Marmots         
Woodpecker's Waltz     
Ducky Wucky         
What's new,Pussy-Cat?   
Purpull Gazelle         
Lyne for Lions         
Hippie Dance

Side2
Meet A Cheetah
Ez Iz Gefloygn Di Gilderne Pave
Night Owl
La Paloma
Tiger Rag
Fight Of The Bumble-Bess
At The Zoo

宣言通り「Animal Cover」の更新と同時に今年最後の更新。
表は「猫」ジャケだと思う。
このアルバムの楽しさは写真二枚目にある見開きジャケットの中から、飛び出す絵本のように動物たちが現れるところ。なかなか凝った作りになっている。
このThe Metronome Quintet、活動歴は長く1953年スイスで結成されたジャズ・コンボ。
リーダーはサックス奏者のBruno Spoerri。70年代以降様々な音楽分野で活躍した人物。
70年の大阪万博開催では来日を果たし「At The Expo 70」のアルバムを残している。
代表作は「Plays Swingin Mahogonny」(Colmbia)。
内容はタイトル、曲目からも明らかなように動物に因んだ演奏。
曲の途中で楽器を用いて動物の鳴き声を真似してみたりと、最初から非常に楽しい。ただ、後半はやや食傷気味に。
好き嫌いが完全に分かれる内容となり、ごりごりのハードバップ好きには全く受け入れなれないだろう。
もちろんそういう性質のアルバムでは無いのだが、ただコンボとしての完成度は抜群であり、だてに長い活動歴を持っているわけでは無い事が窺える。
バップ、ハード・バップがジャズの全てでは無い。
偏見を持たずに演奏に耳を傾ければ、この作品がジャズとして必要な要素を伴った立派な「ジャズ・アルバム」だと認識させられるはずだ。

「At The Expo 70」から





今年は七月くらいから私用で超多忙となり、殆ど満足な更新が出来ずに過ぎてしまった。
ここを開設して一年目となる九月は更新ゼロ。一周年企画どころではなかった。
来年はまともに更新できるように願うのみ。
今年一年、閲覧してくださったり、コメントを寄せてくれた方々に改めて感謝。
来年も相も変わらず愛しの不遇盤、駄盤、マイナー盤に光を当てていきます。
それでは皆さんよいお年を!

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2010/12/31(金) 09:46:10 Animal Cover トラックバック:0 コメント:4

Don Bagley

Don Bagley
Don BagleyDon Bagley

Jazz On The Rocks
Regent/MG6061/USA/1958


Don Bagley(b) Phil Woods(as) Sal Salvador(g)
Eddie Costa(p,vib) Charlie Persip(dr)


Side1            
Batter Up            
Come Out Swingin       
Odd Man Out
Bull Pen

Side2
Hold In Three
Miss De Minor

ここを立ち上げた当初Bagleyのリーダー作「Soft Sell」を紹介し、そこで「この時代のBagleyのリーダーアルバムとして、もう一枚SavoyにJazz On The Rocks」があると記載してしまったが誤ってしまった。
「Savoy」ではなく「Regent」だった。
Regentは1947年にフレッド・メンデルスゾーンが設立したレーベルであったが、後にフレッドのパートナーが原盤の権利をSavoyのオーナー、ハーマン・ルビンスキーに売却したため傍系としての扱いとなるのだろう。
Regent原盤のものは後にSavoyの12000番台で多く再発され、この盤も例外ではなかったが、オリジナルはこのRegent盤となる。
ここでのBagleyはアレンジャーも務め、全曲自身のオリジナルで固められていて、堅実なベーシストというだけでは無く、作曲の才も垣間見せる。
それでもリーダーのBagleyを差し置いて、このあるアルバムの中で一際輝いているのがPhil Woodsの存在だろう。
リーダーが誰とは無関係に自分の吹きたいように吹くWoodsの一心が、このアルバム全体を牽引し最良のものにしている。
それにしてもこのジャケ。Savoy系らしいと言われればその通りだが、本当にタイトルそのまんま…




もう一枚のリーダーアルバムThe Soft Sell/Dot ↓
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-8.html

2010/12/30(木) 13:23:08 bass トラックバック:0 コメント:0

Karl Boxer

Karl Boxer
Karl BoxerKarl Boxer

Jazz Impromptu
Princess/KB4160/USA/1962


Karl Boxer(p) Dave Young(b) Tim Smith(dr)

Side1              
Caravan               
All The Things You Are      
What Kind Of Fool Am I      
Our Day Will Come         
Round About Midnight       
Riviera
You Don't Know What Love Is

Side2
Summertime
When I Fall In Love
Mr.Lucky
September In Tne Rain
West ide Story Overture

これはJohnny Martelより更に入手に喘いだアルバム。
入手に時間は掛ったものの、Martelはコンディション等との折り合いがつかないだけで幾度も目にする事はあったが、このKarl Boxerは今まで目にすることすらなかった一枚。
購入時が初見といった具合。
ここを始めた頃BoxerのDot盤を取り上げ、このPrincess盤に関しては見かけた事すらない無縁のアルバムと記述したが、それがようやく手元に落ち着いた。
スタンダードを中心にした内容という事ではDot盤と同じ趣向だが、こちらの方が遥かに良く聴こえる。
もちろん思い入れの差という点で判官贔屓になるが、それを差し引いても優れていると思う。
今年入手した数々のレコードの中で、その喜びは最上位にランクされる。
まあ、普通のジャズファンには見向きもされないアルバムだろうけど…
音源自体は随分前に再発されている。

過去に取り上げたDot盤はこれ↓

http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-3.html
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-4.html

2010/12/26(日) 12:03:25 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Johnny Martel

Johnny Martel
Johnny MartelJohnny Martel

Jazzville 4 A.M
Gone/LP5001/USA/1960


Johnny Martel(p) Steve Andry(b) Thomas Bodep(dr)

Side1               
Without A Song           
I Only Have Eyes For You     
Moonlight In Vermont        
Day By Day              
Gypsy In My Soul          
Lover Man

Side2
Exactly Like You
There'll Be Another You
Give Me The Simple Life
Sweet Lorraine
These Foolish Things

久しぶりの収穫レコード。
え?こんなものが?…と思われるだろうが、自身にはほんと縁の無かったレコード。
コンディションとの折り合いや、価格との折り合い、またはStereo盤だったりと、幾度も見かけはしたものの手にするまでには至らず、長らく喘いでいたレコード。
それがようやく手元に落ち着いた。
簡単に手にしていたら、「何だI Cover The Waterfrontのジャケと同じ構図の安易な出来」などと愚痴の一つもここで溢していたかもしれないが、これだけ待たされるとそんな事も簡単に許せてしまう。
演奏も心無しか随分と良く聴こえてくるから不思議だ。
Goneレーベルに2枚のリーダーアルバムを残してジャズ界から去った幻のピアニストJohnny Martel。
その2枚が揃い、何時までも未完のままのジグソーパズルの最後のピースが今まさに嵌った気分。
もちろん随分前に再発もされているから、音源自体の入手は容易。
次回は更に入手に喘いでいたアルバム。もちろんまたも何を今更…の声が聞こえてきそうだが。

もう一枚のリーダーアルバムはこれ↓
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-11.html

因みに去年のこの時期は企画としてクリスマス・アルバムの紹介をしていたが、今年は一枚も購入が無かったので更新できず。
代わりに完全放置されているAnimal Coverの更新を年内に敢行。こちらはうじゃうじゃするほどあるのでどれから紹介するか悩むほどになっている。

2010/12/23(木) 10:12:12 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Eduard Sadil

Eduard Sadil
Eduard SadilEduard Sadil

Edualr Sadil
RTB/LP404/Yugoslavia/50's


Eduard Sadil(ts) with Strings

Side1              
Melancholy March        
In A Sentimental Mood     
I Surrender Dear         

Side2
The Very Thought Of You
Prelude To Kiss
Good Bye

ユーゴスラビアのRTBレーベルと言えば真っ先に思い出されるのが、Dusko Goykovichのアルバムだろう。
そのRTBレーベルから、サックス奏者のEduard Sadilが残した10インチアルバム。
残念ながらライナーも読めなければ、この奏者の情報も何も分からない。
恐らくユーゴのサックス奏者だと思われるが、ご存じの方が居られるならばご教示願いたいものだ。
ストリングスをバックに、Ben Websterを若干明るくしたような艶やかで、憂いを伴った独特の音色が実に心地が良い。
Sadil自身も気持ちよさそうに朗々と吹いている。
そして何よりも録音が素晴らしく、あたかもサックスに包まれているかの様な空間が生み出されている。
ハード・バップのような熱演ではもちろんないが、かつて一流のジャズメンがストリングスを従え、肩の力を抜いた普段着の演奏を聴かせたように、味のあるリラックスした内容に仕上がっている。たまに取り出して聴くには悪くは無い。

2010/12/19(日) 15:43:14 tenorsax トラックバック:0 コメント:2
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