A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Joe Howard

Joe Howard
Joe HowardJoe Howard

Jazz,Highway 20
KEY/LP-715/USA/1956


Joe Howard(p) Bob Sikora(b) Iggy Valentin(dr)

Side1                 
Dorioso                   
Taking A Chance On Love       
Whistle While You Work         
Memories Of You             
You Took Advantge Of Me

Side2
All The Things You Are
Tenderly
If I Had You
I'll Remember April

このブログをやってなければ聴き返す事のなかったと思われるレコードが多々ある。
逆の意味ではここを始めたおかげで、それらのレコード群に新たな発見を見出したり、思い込みや偏見から脱却することが出来た。
このアルバムもそういう一枚。
購入以来一度聴いてそれきりになっていた。どんな内容だったのかも記憶に無く、ジャケット裏の彼の好青年風情を以て「偏見」により確か「イージー寄りのピアノ・トリオ」だったと「思い込んで」いた。
今回再視聴して驚いた。なかなか聴きごたえのある演奏であり、記憶に留めておかなければならないアルバムだった。
1928年クリーブランド生まれ。地元ではMr.Musicの異名を持つ。クラシックをベースにした透明感のあるサウンド。
テーマの独特の解釈やアドリブパートも素晴らしく、「All The Things You Are」は一聴の価値がある。
どんなアルバムも一度聴いただけで評価を下す事は早計であると、反省を促された一枚にもなった。

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2011/03/29(火) 21:46:27 piano H-N トラックバック:0 コメント:2

Alex Riel

Alex Real
Alex RealAlex Real

Alex Real Trio
Fona/PW111/Dnmark/1965


Alex Riel(dr) Kenny Drew(p)
Niels-Henning Orsted Pedersen(b)


Side1               
Flamenco Sketches        
Yesterdays             

Side2                     
Django
Work Song
In A Way

1940年コペンハーゲン生まれのAlex Rielの初リーダー作。
同年に「Danish Jazz Musician Of The Year」も受賞している。
近年ではアルバム「What Happened?」がヒットし、今ではデンマークを代表するドラマー。
Alex Rielがリーダーとなっているが、渡欧したばかりのKenny Drewがトリオの根幹を担っている。
アルバム全体のテンションが高く、Drewに触発されるようにRiel,Pedrsenも熱を帯びていく様が目に見えるよう。
Rielのドラムをフィチャーした曲もありRielファンはもちろん、Drewファンにも勧められる良盤。
録音も北欧らしい瑞々しさが良い。


「Danish Jazz Musician Of The Year」受賞時の映像



Evans-Gomez-Rielのトリオ





2011/03/27(日) 14:57:11 drums トラックバック:0 コメント:0

Sonny Thompson

Sonny Thompson
Sonny ThompsonSonny Thompson

Moody Blues
King/568/USA/1956


Sonny Thompson(P) Eddie Chamblee(ts)
Tina Brooks(ts) & others


Side1               
Long Gone 1             
Lomg Gone 2             
After Sundown            
Blues For The Nightowls      
Cotton Ball               
Sunshine Blues            
Behind The Sun           

Side2
Mellow Blues
So-O-O-Good
Low Flame
Night Fall
Lonley Moon
Gone Again Blues
Down In The Dumps

1916年ミシシッピ州生まれのピアニスト、バンドリーダー。
彼を単純にジャズ・ピアニストとしての扱うには無理があるのかもしれない。
現に彼のヒット曲、ヒット作はR&Bチャートでランクされているうえに、奥さんもR&BシンガーLula Reedだったりする。
ただピアニストとしてはアート・テイタム等の影響を受けていて、もちろんスウィング感も併せ持ち何ら違和感は無い。
内容はタイトルの示す通り、ブルースフィーリングがむんむんと漂うブルージーな演奏ばかり。King盤らしく音が艶めかしい。
メンバーの詳細がほぼ不明だが、曲によってピアノ・トリオ、ギター入りカルテット、Eddie Chambleeのテナーのワンホーン、オーケストラをバックにした内容と様々。56年発売ながら収録年もバラバラだと思われる。
中でも興味深いのは、Side2「Gone Again Blues」に於けるあのブルーノートレーベルでお馴染みのTina Brooksの参加。
ディスコグラフィーによると19歳の時の最初期の吹き込みになるらしい。
とはいってもこの曲は編成が多少大きくなり、複数のテナーマンの歯切れの悪いアンサンブルが後半に「ブワー」という音色と共に聴こえてくる程度で、もちろんBrooksのソロなど微塵も無い。
Tina Brooksが紛れ込んでるらしいというレベル。期待すると完全に肩透かし、というよりひっくり返る。
それでもこういうものに手を出してこそ本当のファン。Tina Brooksの「コンプリート」コレクターは所有すべきだろう。

2011/03/25(金) 00:50:04 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Lloyd Mayers

Lloyd Mayers
Lloyd MayersLloyd Mayers

The Lloyd Mayers Trio
Mercury/MGDJ-26/USA/1966


Lloyd Mayers(p) Martin Rivera(b) Bill English(dr)

Side1                
There Is No Greater Love     
Misty                  
Little Tracy             

Side2
Charade
Going Out Of My Head
Swinger

東北関東大震災で被災された全ての方々に、心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。

このブログを立ち上げるにあたり、ジャズ以外の私生活の事など書かないと決めていたが今回だけは例外。

震災発生後から暗澹とした気持ちで長らく過ごしていた。
幸いにも震源地から外れ自宅や家族、知人、友人等に被害は出なかったものの、来る来ると言われ続けてきた東海地震を誘発するのではとの噂に身を震わせていた。
現に長野で震度6、在住の県東部で震度6強が起きた時は覚悟した。しかも県内にある原発からは直線距離で30km圏内に自宅が入っており、本当に生きた心地がしなかった。
在住地は今の所落ち着いているものの、油断できる状況ではないだろう。

また私の主要取引先の福島県にある会社も、人的被害はなかったようだが、建物は損傷し、さらには放射能漏れの避難区域に入ってしまい再開の目途も立っていないという。
私の会社も半年くらいはそこからの納品無しに耐えられるが、それ以上長引けば展開を考えざるを得ない。

色々考える程深みに嵌り憂鬱な気持ちにもなるが、被災した方たちの苦しみから比べれば自分に降りかかっている事など些細な事かと気持ちを切り替え、とにかく前に進むことでしか開けないと決意。

そんなわけでここも再開。

Lloyd Mayersといえば、このリーダーアルバム以外はUA盤の「Taste Of Honey」だけになるだろうか。
その他はサイドメンに録音があるくらいのマイナー・ピアニスト。
内容は60年代後期に流行ったラムゼイ・ルイス系の演奏。
「Little Tracy」の最後で、ロリンズの「St Thomas」のお馴染みのテーマが流れ一瞬ニヤリとさせられるものの、全体の印象としては凡庸。
ライブ録音ということを差し引いても、録音は良くない。
レコード自体はプロモ盤のみリリースされた希少性の高いものではあるが、内容はそれに比してはいないと思う。
ピアノトリオ・コレクターや珍盤コレクター以外は、大枚はたいて購入するほどのものでは無いだろう。

2011/03/22(火) 21:12:22 piano H-N トラックバック:0 コメント:6

Jack Kelly

Jack Kelly
Jack KellyJack Kelly

The Most Beautiful Girl In The World
Jubilee/LP1009/USA/50's


Jack Kelly(p) George Shaw(b) Jack Saunders(dr)

Side1                   
Three Little Words              
Montuna                    
September Song               
The Rose Room                
The Most Beutiful Girl In The World    
Let's Fall In Love               

Side2
Sweet Georgia Brown
Lady Be Good
April In Paris
Sweet Lorraine
Just You Just Me
How High The Moon

Jubilee盤をここの所連続で取り上げて見たので、ついでにもう一枚紹介。
これもGene Harrisの「Our Love Here To Stay」同様、ジャケだけで中身の伴わない盤だと思い込んでいたが、今回改めて聴き直してみるとやはり誤解だった。
もちろん誤解だと言っても、「ジャズ」ピアノ・トリオの名盤として位置づけられるわけではないが、取るに足らない演奏だと切り捨てるわけにはいかないといったところ。
ソロピアノも何曲含み、Gene Harris同様良く転がるセンスの良いピアノを奏でる。
ジャケットデザインはやはりBurt Goldblattによるもの。
この盤もファースト、セカンドともあまり見かけない。
自分の写真の撮り方が稚拙すぎるためジャケの実際の色合いは出せないが、本当は画像のようなコントラストは無くベタッとした感じの紫色。
セカンドジャケの方は周りにジャケの白い淵が付き、もっとピンクに近い色目。セカンド盤のジャケの色目の方が個人的には好み。
一応このラベルでファースト扱いではあるが、この盤は赤盤が存在する。

2011/03/09(水) 19:42:05 piano H-N トラックバック:0 コメント:4
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