A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Fred Hunt

Fred Hunt
Fred HuntFred Hunt

Pearls On Velvet
77RECORDS/77LEU12 27/UK/1968


Fred Hunt(p) Brian Munell(b) Ernie Rendell(dr)

Side1                
Fred's Dilemma            
Sweet Substitute          
On A Clear Day           
Little Girl Blue            
Pearls On Velvet

Side2
Scrumpin'
Wherever There's Love
Man I Love
Moon Song

前回のFrank Horroxに続き、イギリス人ピアニストを続けて紹介。
1923年ロンドン生まれ。録音当時は結構なベテラン。
Fred Huntというと、79年の「Yesterdays」が代表作となっているが、このブログでは「50-60年代を中心としたアルバムを中心に」と冠しているため、68年の本作の方を取り上げる。
クラシカルな雰囲気を持った演奏。
内容は悪くはないが、残念ながら録音が良いと言えない。輪郭がぼやけて淀んだ感じが終始している。
その為かもう一つのめり込めない。「 Man I Love」のような気がこもった熱演があるのだが、こちらの集中力が散漫になってしまう。惜しい。ジャケットの彼女の瞳も虚ろだ。

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2011/08/31(水) 17:47:08 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Frank Horrox

Frank Horrox
Frank HorroxFrank Horrox

Sugar Beat
ORIOLE/MG20045/UK/60's


Frank Horrox(p) Terry Walsh(g) Geoff Sothcott(b)
Don Lawson(dr)


Side1                    
Lover Come Back To Me         
Gigi                      
Sugar Beat                 
Moonlight In Vermont           
S' Wonderful                 
I'll Take Romance
I Hear Music

Side2
It's Almost Like Being In Love
Flamingo
All Change
We'll Be Together Again
How High The Moon

「出だしの一音を聴いただけで期待が持てるアルバムがある」と、以前Dick Taylorのアルバムを取り上げた時に記述した覚えがある。
これもそういう感想を抱いた。
さらに偶然にも同じ「Lover Come Back To Me」からの始まり。
派手さは無く、何か目新しい事や実験的な事に挑戦しているわけでもない。刺激を求める人には向かない。
まさに正統派。カルテットの見事に調和の取れた箱庭的な世界。
安心感をもたらす小粋な佳作。

2011/08/28(日) 13:44:34 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Sig Millonzi

Sig Millonzi
Sig MillonziSig Millonzi

Three Times Over
Stacey/S1000/USA/1968


Sig Millonzi(p) Lee Burrows(b) Jack Carr(dr)

Side1                 
The March               
Skating In Central Park       
Over The Rainbow          
The Humanoids Are Coming

Side2
Along Came Betty
Stacey
Solor Promience


素性が分からないピアニストのトリオによるアルバム。
しかし、侮ってはいけない。結構聴き応えのある演奏を披露している。
派閥に分類すれば「エバンス派」に属するが、その事に大した意味は無い。
彼らは彼らなりのアイデアとオリジナリティーを以て、クール且つスタイリッシュに展開する。
幾分弾き過ぎているきらいがあるものの、実直な姿勢に好感が持てる。
例え「The Humanoids Are Coming」に於いて、インベーダーゲーム(古い!)のミサイル発射音のようなものが、突然何度も挿入されていたとしても、彼らはいたって真剣なのだろう。
この異音がとてもレコードの中からとは思えず、思わず窓を開け放ち外に向かって耳を傾けてしまった。
でも、彼らはニヤリともせず音楽に向き合っていたに違いない。
そして、自作曲「Stacey」から「Solor Promience」に至る、後半の盛り上げが素晴らしい。
胸のすくような好演。

2011/08/25(木) 20:18:04 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Ronnie Lang

Ronnie Lang
Ronnie LangRonnie Lang

Modern Jazz
TOPS/L1512/USA/1958


Lonnie Lang(as) Dave Pell(brs,ts) Bob Enevoldesn(vtb)
Marty Paich(p) Ray Leaterwood(b) Johnny Lais(dr)


Side1                        
Devil And The Deep Blue Sea            
How About You                    
They Can't Take That Away From Me     
I'll Be Around                     
Basin Street                     
Takeing A Chance On Love            

Side2
Skylark
Midnight Sun
'S Wonderful
A Foggy Day
Cantara
Lullaby In Rhythm

1927年イリノイ州シカゴ生まれ。
恐らく自己名義のアルバムはこの一枚のみと思われる。何の根拠も無いが、イメージ的にブイブイと熱いブロウを展開するタイプかと思い込んでいたが、実際は都会的で洗練されたスタイル。
ホーギー・カーマイケルのティーンエイジ・バンド出身で、アール・スペンサーやスキニー・エニスなどの西海岸のバンドを経て、40年代後半からレス・ブラウンのバンドで活躍。その間デイブ・ペルのバンドのメンバーとして名声を得たりしていたようだ。
そのような経歴からも、またここでのメンバーの面子から見てもウェスト・コースト寄りのさらっとした、小気味の良い演奏でまとめられている。
前回のDick Taylorのアルバムでクレジットミスがあると指摘したが、ここではよりによってLang自身にクレジットミスが起きている。テナー・サックス奏者として記載されているが、全曲アルトを吹いているし、ジャケットで手にしているのもアルト・サックスだ。
いい加減と言うか…さすがアメリカ!

2011/08/23(火) 20:58:04 altosax トラックバック:0 コメント:6

Dick Taylor

Dick Taylor
Dick TaylorDick Taylor

Plays Hot
Skylark/SKLP18/USA/50's


Dick Taylor(tb) J.D.King(ts) Joe Felix(p)
Paul Vallerina(b) Nick Fatfool(dr)


Side1                    
Lover Come Back To Me         
Blue Moon                  
Two Sixteen West Seven-O        

Side2
Big Deal
Pretty Blues
Cherry

出だしの一音を聴いただけで期待が持てるアルバムがある。
これもそういうアルバムの一枚。
冒頭「Lover Come Back To Me」のJ.D.Kingの逞しく快活なテナーサックスが一音飛び出した瞬間、聴いているこちらの体温が上昇する。
リーダーのDick Taylor自身は40年代から活躍するベテランらしいが、詳しい事は分からない。ブルースバンドにも在籍していたようで、「Pretty Blues」で雰囲気たっぷりに吹く様は、その経験故だろうか。
ジャケットもブルージーな色調で、このアルバムの持つ雰囲気を良く表わしている。「Hot」と「Skylark」の赤のワンポイントが絶妙。
ただ、このアルバム全体を支配しているのは、リーダーのTaylorよりJ.D.Kingによるものが大きい。
「J.D.King Featuring Dick Taylor」といっても過言ではない。
何れにしても、Taylorの貴重な10インチアルバム。レコード自体も結構珍しいと思う。

追記ながら、ジャケットにはPaul Vallerinaがドラマーとクレジットされているが、レーベルの方にはNick Fatfoolがドラマーとなっている。いい加減と言うか…さすがアメリカ!

2011/08/21(日) 10:44:25 trombone トラックバック:0 コメント:0
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