A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
--/--/--(--) --:--:-- スポンサー広告 トラックバック(-) コメント(-)

John Gamba

John Gamba
John GambaJohn Gamba

Mr.Counterpoint
DEL MORAL/LPDM103/USA/1962


John Gamba(p) Don Cinderlla(b) Paul Motian(dr)

Side1
Things Ain't What They Used To Be
In Other Words
In A Sentimental Mood
Yesterdays

Side2
Green Dolphin Street
Wait Til You See Her
Lulluby Of The Leaves
Secret Love

言い訳不要のマイナー盤。
そしてこれが300枚目。
いつも愚にもつかないものばかり取り上げている印象を持たれている向きもあるが、これは内容、選曲ともに良く、良音の大推薦盤。
歯切れの良いベースのDon Cinderelaとドラマーの当時Bill Evansのトリオで活躍していたPaul Motianの参加が非常に大きい。
流石と言うべきか煽るような軽快なブラッシュワークやシンバルワークが、トリオを推進する原動力になっている。
ピアノトリオの醍醐味を存分に味わえる名盤。
Gambaは優れたピアニストにも関わらず、たった一枚のリーダー盤を残しジャズ界から身を引いたようだ。
本当に惜しいが、それだけに余計に愛着が湧く。

ここからはいつもの瑣末な事。
ちょうどGambaについて調べていたら、別の方が記した興味深い記事が目に付いた。
このDEL MORALレーベルはAl Haigの「Today!」で有名なMINTレーベルの親会社になるらしい。
「Today!」盤に緑ラベルと黒ラベルがあるように、この盤にも緑と黒の2種類があるようだ。
その方によると緑は重量盤だがノイジー、黒は通常の重さ(180gくらいか)だが、比較的クリアーな音質らしい。
両ラベルとも「溝」が無くどちらがオリジナルか判然としないが、仮に「溝有り盤」でもあれば決着が付きそう、という趣旨の記事だった。
では、所有盤はどうだろう。掲載したように黒ラベル。ノイズ感は非常に少ない(無いと言っても過言ではない)。
そしてここからが異なる。まず重量盤で220gくらいはある。そして両面にはっきりと「溝」が刻まれている。
所謂、「段差」では無く正真正銘の「溝」有り。これを「溝」では無いとするならば、全てのレコードには溝は存在しないという事になるだろう。
念のため所有盤の「Today!」を確認したが、こちらは「緑」の「段差」ラベルだった。
決着が付いただろうか?

スポンサーサイト
2012/03/29(木) 21:31:53 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Harvey Leonard

Harvey Leonard
Harvey LeonardHarvey Leonard

Jazz Ecstasy
Keynote/ALB-1102/USA/1955


「Trio」
Harvey Leonard(p) Anne Drevnak(b) Elaine Leighton(dr)

「Sextet」
Harvey Leonard(p) Jerry Lloyd(tp) Morty Lewis(ts)
Frank Rehack(tb) Teddy Kotick(b) Will Bradley(dr
)

Side1
Woody'n You
Lady Is A Tramp
Bee Cee Cee
Tiger's Tune
We'll Be Together Again

Side2
The Tiger
Chippy'n
Autumn Nocturne
Alone Together
To Mickey's Memory

問答無用のマイナー盤。
ピアニストのHarvey Leonardは1925年ニューヨーク生まれ。プロデビューは43年。George Wallingtonから影響を受けているようだ。
George AuldやBuddy De Francoらとも共演し録音もいくつか残しているようだが、リーダーアルバムはこの一枚のみと思われる。
TrioとSextetの演奏が交互に展開される。
演奏も録音も凡庸。
テナーのMorty Lewisのアドリブが時々光るものの、全体としては残念ながら「Ecstasy」に至るようなものではない。

2012/03/27(火) 21:18:06 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Hal Stein-Warren Fitzgerald

Hal Stein
Hal SteinHal Stein

Hal Stein - Warren Fitzgerald
PRPGRESSIVE/PLP1002/USA/1955


Hal Stein(as,ts) Warren Fitzgerald(tp) Bob Drough(p)
Alphonso Cotton(b) Paul Motian(dr)


Side1
The Sarong Is New
Zounds
Have You Heard
You Go To My Head~Goodby

Side2
Choice Derby
Nan De Mo Nai
Do You Really Care?
Twonky

今更言うまでも無い事だが、そのレコードやジャズメンが「マイナー」であるか否かは私の独断と偏見によるものである。
何かの統計に基づいたものでは当然ない。
では、このアルバムはどうか。双頭リーダーの「Hal Stein-Warren Fitzgerald」、「Progressive」レーベル。このどちらか一方でも充分だが、二つも条件を備えている。
これだけで「マイナー」盤の資質が充分にある筈なのだが、取り上げる事に躊躇や後ろめたい感情が起こるのは何故だろう。
それは恐らく既に再発され、多くの人の耳に触れ、レビューもされる機会も増えたことにより、今ではあたかも「メジャー」盤であるかのような扱いを受けている事に由来するものだろう。
今まで一部の人にしか聴かれなかった演奏が、多くの人の耳に触れる事は喜ばしい事だが、だからといってその事が「メジャー」盤に昇格する事とは同義ではないだろう。
もう宣言しておこう。所謂「ジャズ・ジャイアンツ」でも、マイナーレーベルから出されたアルバムなら、それはマイナー盤だ。逆にジャズの名門レーベルから出されたアルバムでも、そのリーダーがマイナージャズメンなら、それもマイナー盤として扱う。
今後はその盤をマイナー盤として扱うと人はどう思うだろうなどどは気を払わない。自分がマイナーだと思えば、誰が何と言おうとそれはマイナーなのだ。躊躇はない。
だからこのアルバムは完全無欠の「マイナー」盤だ。

言い訳をしてところで…
Hal Steinは1928年ニュージャージ州生まれ。15歳でDon Byasや先日取り上げたSpecs Powellらとタウンホールのステージに立った実力の持ち主。
50年からはジュリアード音楽院、51年から3年間は兵役。その間日本にも駐留し秋吉敏子とも共演している。
除隊後の55年からはニューヨークでTeddy Charlesとその後Les Elgard、Sam Donahueの楽団で演奏。
その後は音楽教授を務めたり、フリー・ランサーとして活動していたようだ。
もう一人のリーダーのWarren Fitzgeraldは1927年フィラデルフィア生まれ。
ニューヨークにあったクラブ「オープン・ドア」でのセッションで認められた、とライナーに表記されている程度の情報しか得られない「マイナー」ジャズメン。
パーカー派のサックスと憂いを帯びたトランペットの表現が絶妙に織りなすハードバップ。
自作曲の熱い演奏も良いが、Warrenの良さが発揮された「You Go To My Head」から始まるバラードメドレーも好演。

2012/03/24(土) 19:00:00 others トラックバック:0 コメント:0

Jerry Libby

Jerry Libby
Jerry LibbyJerry Libby

Libby At Gibby's
SABRINA/SRLP0001/USA/70's


Jerry Libby(p,vo) Kevin Gerndt(b) Mike Green(dr)

Side1
Sunny
Stella By Starlight
So What
M.A.S.H
Caravan

Side2
What A Difference A Day Makes
Angel Eyes
Masquerade

もう一枚Jerry Libbyのアルバムを。
前回のアルバムで特に好印象を持ったわけでもないにも関わらず、ただ珍しいという理由だけで手にしてしまう節操の無い行為は、憐憫ではなくもはや侮蔑の対象といっても差支えないだろう。
録音年のクレジットがないので推察しなくてはならないが、ヒントはいくつか用意されている。
通常はレコードやジャケットの作りや演奏スタイルから推察していくが、その他には収録曲からも推察可能だ。
例えばこのアルバム。Bobby Hebbの「Sunny」が収録されている事から66年以降と分かる。さらにもう一曲Robret Altmanの映画「M.A.S.H」の曲が収録されている事から、さらに時代が進んで70年以降と分かる。
その後「M.A.S.H」がスタンダードとして扱われていった経緯が無い事から、当時の流行りの曲を一時的に素材にしただけだろうと予測が付き、そこから70年か70年初頭の録音という結論が出てくる。
キャリアも積んだおかげか前回とは打って変わって、聴衆も盛り上がるライブ演奏を披露している。
思わず踊りだしたくなるようなノリノリの「縁は異なもの」はベストトラック。
ただ残念(?)なのは、「Stella By Starlight」で血迷ってボーカルを披露してしまった事だろう。
ピアノだけに専念すべきだった。

2012/03/23(金) 20:00:00 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Jerry Libby

Jerry Libby
Jerry LibbyJerry Libby

Live? At Wilkins
SABRINA/SA100/USA/1964


Jerry Libby(p) George O'Brien(b) Jerry Roulo(dr)

Side1
Summertime
Soft Winds
Taste Of Honey
Maria

Side2
You Don't Know What Love Is
Mess'n
The More I See You
Delilah

このあたりのピアノトリオ盤を知っている、或いは持っているという人は果たしてどのくらいいるのだろう?
マニアという領域をも超越し、もはや憐憫の対象となっているといっても差支えないだろう。
1936年生まれ。幼少期よりピアノに親しみ、高校、大学でも多くの音楽を学び、58年頃から本格的な活動を始めたようだ。主要な活動拠点はニューヨークやラスベガスだったらしい。
ライブ録音という事もあってか録音レベルが低く聴き苦しい。
似たようなフレーズを乱発する演奏にも食傷気味になってくる。
それでも後半の二曲、しっとり聴かせる「The More I See You」とダイナミックな展開で魅せる「Delilah」は悪く無い。
このテンションを初めから維持していれば、及第点に至るアルバムになっただろう。

2012/03/22(木) 22:14:32 piano H-N トラックバック:0 コメント:0
次のページ
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。