A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Michel Attenoux

Michel Attenoux
Michel AttenouxMichel Attenoux

Jazztime Paris
Deutscher Schallplattenclub /H-005/Germany
/1960


Michel Attenoux(as,ss) Geo Daly(vib) Andre Parsiany(p)
Roland Lobligeois(b) Charles Sudrais(dr)


Side1
Ain't Misbehavin'
China Boy
Solitude

Side2
After You've Gone
Flying Home
Avalon

ライナー等が無くリーダーのMichel Attenouxの詳細は不明だが、元来はディキシー系のスタイルを身上としているフランス人サックス奏者のようだ。
ただ、ここではモダン寄りのスウィングスタイルを披露している。
情感を余り込めないサラッとした演奏。
刺激は少ないが、ほっとするような安心感を与えてくれる。
個人的には「Avalon」を推したい。
Andre Persianyの参加も聴き所のひとつとなっている。

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2012/05/31(木) 23:28:31 altosax トラックバック:0 コメント:0

Keith Greko

Keith Greko
Keith GrekoKeith Greko

At The Phoenix Playboy Club
ZIN-KO/ARA1169/USA/1969


Keith Greko(p) Bob Graham(b) Jim Bastin(ds)

Side1
Have You Met Miss Jones
Picadilly Blues
Whistle While You Work
My Only Love Is You
Green Dolphin Street

Side2
Love For Sale
Cute
My Favorite Things
Waltz For Lisa
I Feel Pretty

1922年イリノイ州生まれ。学生時代にジャズピアノに開眼し、兵役中も軍楽隊でピアノを務める。
兵役後はドラマーのLouis Bellsonのバンドに加わる。その後は活動拠点を西海岸に移し、歌伴などで活躍。
57年からアリゾナ州のフェニックスに転居。
そこにあったアルバムタイトルにもなっている「Playboy Club」で長期にわたり専属ピアニストとして活躍していた。
そこに於けるライブ盤ではないが、当時の活動拠点にしていた事に因んで付けられたタイトルだろう。
結構なベテランなのにも関わらず、初リーダー作を吹き込んだのが50近い年齢の時だ。
しかし、年を重ねているというだけで安易に多用されがちな「燻し銀」などといった形容とは無縁で、若々しく溌剌とした力強いピアノスタイルを持ち合わせている。
スタンダードを中心とした選曲で最後まで飽くことなく聴かせてくれる。
「Waltz For~」と付く曲に名演、名曲多しとここでこれまで何度か放言してきたが、やはり今回もその法則を適用したい。

2012/05/20(日) 18:00:00 piano A-G トラックバック:0 コメント:1

Richard Behrke

Richard Behrke
Richard BehrkeRichard Behrke

Like West Side Story
ATCO/33-141/USA/1962


Richard Behrke(p) Mel Pollan(b) Frank De Vito(dr)

Side1
Tonight
Something's Coming
Maria
Gee Officer Krupke

Side2
Cool
I Feel Pretty
Somewhere
America

前回紹介したDanny Longのアルバム「Jazz Furlough」はBobby Darinの推薦によってリリースに至った。
そのBobby Darin繋がりで今回はこのアルバムを紹介。
ピアニストのBehrkeはBobby Darinのプロデューサーを務めた人。
広く世間に知られ表舞台に立ち続けたBobby Darinに対し、ライナーからの情報も乏しく、殆ど人に名を知られることもなくDarinをサポートし続けた影の立役者。
その彼が唯一の主役を務め、唯一陽のあたる場所に立った瞬間だろう。
しかしそこに気負いも衒いも無く、いつも通りのパフォーマンスを披露しているようだ。
そしてその事が見事な成果をあげている。
どの演奏も軽快。「I Feel Pretty」の力演も見事な良盤。

2012/05/19(土) 21:36:07 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Danny Long

Danny Long
Danny LongDanny Long

Jazz Furlough
Capitol/ST1988/USA/1963


Danny Long(p) Ray Neapolitan(b) John Whited(dr)

Side1
Smile
Save One For Bugs
Paul's Raffle,Part Ⅰ and Ⅱ
Penny
Audrey's Purpose

Side2
I Can't Give You Anything But Love
Broadway
It Could Happen To You
Strange Meadow Lark
Mrs.E.T

シカゴ出身のピアニスト。ライナーで賛辞を贈っている歌手のBobby Darinの推薦によって録音が実現されたアルバム。
この初リーダーアルバムよりも、71年の「She's Here At Last」のピアニストとしての認知度が高いだろう。
難解な事をやっているわけでも、革新的な事を目指そうとしているのではない。
ただ、心のままにスウィングする。だから聴き手も時や気分を選ばずにすんなりと入り込める。
冒頭の「Smile」を一聴すれば分かるだろう。
中盤やや失速しかける感じがするが、後半になるにつれ尻上がりに調子を上げていく良盤。



2012/05/16(水) 20:37:43 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Jack Quigley

Jack Quigley
Jack QuigleyJack Quigley

Way Out Hollywood
SESAC/N4901/USA/1962


Jack Quigley(p,celesta) Pul Horn(as,fl,piccolo) Tommy Tedesco(g)
Joe Mondragon(b) Frank Capp(dr) Emil Richards,Ralph Hansel(per)


Side1                      
Way Out In Hillbilly Heaven           
Celestial                      
Apropos                     
Somewhere Far Away             
Homeward Bound                

Side2
I'll Follow You
Theme For A Starlet
Tempo-Rarely
Angelique
So Sublime

今年の一月にJack QuigleyがSandレーベルに残したアルバムを連続で取り上げ、最後に「未入手ながらもう一枚Sesacレーベルにもアルバムがある」と締めくくった。
そして漸く手元に収まった、そのSesacレーベルのアルバムを紹介。
先方との連絡がスムーズに取れないうえ、写真等での現物の確認は果たせず文字情報だけを頼りに譲り受けるという愚挙に出たうえに、遠路遥々海を渡りヨーロッパ圏から届くのだから、現物をこの目で確かめるまで気が気ではなかった。
取り敢えず荷物が届いた時点で胸を撫で下ろす。
恐る恐る封を開けると、予想に反しジャケットもレコードも今日作られたものかと思えるほどピカピカ。
入手にリスクと苦労を伴いながらも、長らく探していたレコードに巡り合えたうえに極上品が届いた為、レコードを眺めながらその喜びを噛みしめていた。
意気揚々とジャケットのライナーに目を通すとメンバーの名が目に飛び込んできた。
「あぁ、トリオではないのか…フロントはPaul Hornか………………」
「Paul Horn!」
背筋に戦慄が走り一目散にレコード棚に駆け寄る。
「そんなわけないだろう!間違いであってくれ!いや別セッションの筈!」と呪文のように唱えながら勢いよくレコードを抜き取る。


はい、というわけで、これは既に取り上げたQuigleyの作品の中では私的には低評価の「Class In Session」と全くの同内容。
レコードを掛ける気分も起きず暫しの放心状態。天国から一気に地獄に突き落とされた気分を一瞬で味わう事ができた。
何とか気を取り戻し「音は優れているかもしれない」などと負け惜しみを言いつつターンテーブルに乗せる。
するとどうだろう…Sand盤に毛布を一枚被せたような歯切れの悪さ!
「Class In Session」に比べて、入手経緯はかなり複雑、購入価格は3倍、要した時間は計り知れず、ジャケ違い盤としての魅力も無し…良い所が思いつかない。さて、どうしたものか…


余談ながら「Sesac」レーベルでは過去にはも同じ過ちがあった事を思い出す。
Billy Taylor「Custom Taylored」(Sesac N3301-02)は「Warming Up !」(Riverside RLP339)と同一内容。
注意が必要だ。

「Class In Session」
http://karyoubinka.blog93.fc2.com/blog-entry-281.html

2012/05/13(日) 19:00:00 piano O-U トラックバック:0 コメント:0
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