A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Alan Clare

Alan Clare
Alan ClareAlan Clare

Jazz Around The Clock
DECCA/LK4260/UK/1958


Side1
Alan Clare(p) Don Rendell,Bob Efford(ts) Ray Premru(b-tp)
Bob Burns(as) Kenny Napper(b) Eddie Taylor,Bobby Kevin(dr)

Side2
Alan Clare(p) Kenny Napper(b) Bobby Kevin(dr)


Side1
I'm Old Fashioned
Everything Happens To Me
Morning Fun
Yesterdays

Side2
Drop Me Off At Harlem
Luxury Flat
Just You,Just Me
Moonlight In Vermont
There's A Lull In My Life
Hayfoot,Strawfoot

ロンドン・オリンピック開催企画の第二弾。

1921年ロンドン生まれ。93年に他界。
3歳でピアノを始め、14歳で既にロンドンのナイトクラブで演奏活動をしていた。
40年代には「ココナッツ・グローブ」、50年代になると芸術家の集う「スタジオ・クラブ」、50年代後期からは上流階級の集う「スター・クラブ」といったクラブのレギュラーを務めていた。
60年代から70年代になるとテレビへ活躍の場を広げていったようだ。
Side1は曲ごとにDon Rendell、Ray Premru、Bob Efford、Bob Burnsの各人がAlan Clareのトリオをバックにソロを取るワンホーン形式になっている。
Side2はピアノトリオ。
因みにこのレコーディングは先述のクラブ「スター・クラブ」のオーナーRick Gunnell氏の協力により実現されたようだ。
Side1ではやはりRendellのワンホーン演奏が抜きん出ているように思う。
そしてSide2のトリオでは、Clareのその当時のクラブで披露していたであろうパフォーマンスを存分に堪能できる。
クラシカルな響きと気品漂う響きに上品なスウィング感覚。
だからといってただ甘いだけの演奏ではなく、底に漂う緊張感はモダンジャズ・ピアニストのそれだ。
イースト派でもウェスト派でももちろんなく、アメリカのジャズとは違ったブリティッシュ・ジャズの醍醐味がここに収められている。

スポンサーサイト
2012/07/30(月) 22:14:25 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Freddie Pride

Freddie Pride
Freddie PrideFreddie Pride

At The Piano
B&C Records/BCM100/UK/1962-64


Freddie Pride(p) Bill Collins(b) Tommy Ford,Frankie Thompson(dr)

Side1
Take The A Train
You Go To My Head
A Foggy Day
Tenderly
Tea For Two
Blue Moon
Caravan

Side2
I Can't Give You Anything But Love
S'Wonderful
There Will Never Be Another You
Stars Fell On Alabama
If I Had You
Please Don't Talk About Me When I'm Gone
Laura

私自身はそれほど関心を寄せているわけではないが、何はともあれロンドンオリンピックが開幕した。
これまでもここではバンクーバー冬季オリンピックやサッカーW杯に乗じて、開催国に関わるレコードを期間中紹介し続けるという独善的な企画を行ったが、今回もご多分にもれず実施していこうと思う。
既に多くのUK盤やUKジャズメンを取り上げてきたため、残りの玉数に些か不安を感じながらも、メディアでは取り上げられる機会の少ないマイナー盤を開催期間中出来るだけ多く取り上げていこうと思う。
では早速一枚目から。

このレコードの録音年は62-64になるが、リリースされたのは69年になる。
リーダーのPrideが69年に亡くなったようで、恐らく追悼盤の意味合いでのリリースだったのだろう。
クラブ(?)「The Lady Margaret」の於けるライブ盤。
当時のロンドンでは名の知られた、人気のあるピアニストだったらしい。
スタンダードばかりを選曲しているため、どうしてもその曲の他のジャズメンの名演というものが直ぐに思い出される結果、残念ながら可もなく不可もなくという印象。
ライブとしての盛り上がりや熱気といったものいまいち伝わらず、臨場感に欠ける録音もマイナスだろう。
聴衆のざわめきだけが耳に残ってしまった。

2012/07/29(日) 14:07:21 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Errol Parker

Errol Parker
Errol ParkerErrol Parker

Minor Talk
Polydor/46 164/france/1965


Errol Parker(p) Roland Haynes(b) Ron Jefferson(dr)

Side1
Minor Talk
Fugue
August In Paris
Are You Swing

Side2
Chromatism
Blue Waltz
Lazy
Moan

というわけで今回をもってErrol Parkerのアルバム紹介は最後となったと同時に、私のParkerのアルバム蒐集にも終止符が打たれた(はず)。
そう「Minor Talk」が手に収まったからだ。
以前「Pretext」を最高作と位置付けたが、これも甲乙つけがたい出来。
それもそのはずサイドメンも録音年も同時期にあたり、やはりこちらも全曲Parkerのオリジナルで固められた意欲作だからだ。
タイトルにもなっている冒頭「Minor Talk」から一気にParkerの世界観に惹きこまれる。
スウィング感が独特で、素直な横揺れ縦揺れという気分には至らず、張り詰めた緊張感が全体を覆う。
サイドメンの強力なバックアップも手伝って、Decca盤に吹き込んだ時とは別人のようだ。
ただDeccaのシリーズの頃と録音時期の大きな隔たりはなさそうなので、それぞれのシーンに合わせてスタイルを変化させる事が出来る器用な人なのだろう。
それでも「ジャズ・ピアニスト」Errol Parkerを象徴する作品には、本アルバムか「Pretext」が相応しいだろう。

2012/07/22(日) 20:07:34 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Errol Parker

009_convert_20120721200439.jpg
Errol ParkerErrol Parker

Errol Parker Trio
PHILIPS/P77.153L/France/60's


Errol Parker(p) Georges Luca(b) Charles Saudrais(dr)

Side1
Soulful
The Late Late Show
Cherokee
Angel Eyes
Day By Day
Cute

Side2
Sats
Like Someone In Love
Tea For Two
For Heaven's Sake
Sometimes I'm Happy

まだ続くErrol Parkerのアルバム。
「Minor Talk」以外不要なはずなのに手を出してしまった苦しい言い訳は…「ピアノトリオ」だから。
ここのところ本名のRaph Schekroun名義のアルバムからシリーズものと連続で聴き直していた為か、Garnerライクなタッチと陽気なノリがParkerの本流かと勘違いしはじめていたが、このアルバムに耳を通すとやはりParkerもれっきとした「モダン・ジャズ・ピアニスト」であったことが再確認できる。
スタンダードを素材に緩急織り交ぜ、これまでのParkerには無かったフレーズとブルージーでソウルフルなアドリブを展開する。
「Cherokee」での熱いプレイや続く「Angel Eyes」のしっとりとしたプレイ、お馴染みのミディアムテンポでの軽快なプレイと、ここではParkerの器用さとGarnerライクから脱却した新たな一面と進化していく過程を堪能できる。

2012/07/21(土) 21:30:06 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Errol Parker

Errol Parker
Errol ParkerErrol Parker

Ouah! Ouah! Ouah! Ouah!
DECCA/153 933/France/60's


Errol Parker(p) Unknown(b,dr)

Side1
Secrlet Ribbons
Broken-Hearted Melody
Carina
Down By The Riverside
Oh Why
My Hear Is An Open Book

Side2
The Preacher
On The Trail
Black Coffee
Ouah! Ouah! Ouah! Ouah!
Call Me
Almost In Your Arms
Personnalites

まだまだ続くErrol Parkerのアルバム。
くどいようだが「Minor Talk」以外は不要と放言したものの、やはりこれも「Musique Pour Les Tricheurs」、「Musique Pour Les Dragueurs」に続くシリーズものの一枚のため、購入やむなしと言い訳した一枚。
Garnerライクなタッチを散りばめながら、弾む様なリズムが本当に気持ちが良い。
ハードな演奏の次にしっとりとバラード演奏を挟む構成のジャズアルバムが多い中、これは終始一貫底抜けに陽気。
ひたすらピアノと戯れているかのような、Parkerの無邪気な様子が手に取るように分かる。
シリーズ中ジャケット、内容とも一番好きなアルバム。

2012/07/20(金) 20:11:55 piano O-U トラックバック:0 コメント:0
次のページ