A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Bud Poindexter

Bud Poindexter
Bud PoindexterBud Poindexter

Where There's Bud
JMH PRODUCTIONS/JMH2012-LP/USA/1962


Bud Poindexter(p) Paul Black(b) Don Cochram(dr)

Side1
On The Street Where You Live
Maria-Something's Coming
The Breeze And I

Side2
Let There Be Love
My Romance
Pink And Red
I Enjoy Being A Girl

人もそうだがモノにも出会いとタイミングというものがある。
私の場合それがレコードと言う事になるのだが、最初で最後に出会った時が買った時という事が珍しくない。
決して珍盤でもレア盤でもないのに他の人が簡単に見つけて所持しているものを、何年かかっても見つけられずにいる事も珍しくない。
それらと漸く出会ったとたんに、雨後の筍よろしく頻繁に見掛ける事が多くなることも珍しくない。
しかもそれが誰にも買われず放置されていると悔し紛れに重複購入し、ふと我にかえって自己嫌悪に陥ることはさらに珍しくない。
そういう意味ではあくまでも私のとってだが、このレコードとの出会いは貴重だ。
まさに購入時が最初で最後の出会い。それ以降は店でも、サイトでも見た事がない。
もちろん上記はオリジナル盤に限った話で、かつて日本のNormaからアナログ盤で再発され今でも見つけるには苦労しないはずだ。

Bud Poindexterは1931年ミズーリ州生まれ。幼少の頃からピアノを学び、高校卒業後はボストンの現在のバークリー音楽院へ入学。卒業後にプロとなり、50年代の中期にデンバーの大学で教鞭を取りながらローカルミュージシャンとして活躍していたようだ。
その時の貴重なファーストアルバムがデンバーの自主レーベルから出された本作だ。
自主盤らしく何の飾り気も面白みもないジャケットだが、中身はBudの溢れ出るイマジネーションとテクニックを上手く鍵盤に乗せたスウィンギーで面白い内容だ。
87年に再び同タイトルの「Ⅱ」を吹き込んで健在ぶりを発揮したが、再び光があてられたそれまでずっとデンバーにあるクラブでここで聴かれるような良演をひっそりと繰り広げていたのだろう。

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2013/02/24(日) 16:05:23 piano O-U トラックバック:0 コメント:4

Bille Le sage

bill le sage
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Twice Times Keyboard
WORLD RECORD CLUB/T478/UK/1965


Bill Le Sage(p,vib,marimba) Ronnie Ross(brs,as,cl,b-cl)
Spike Heatley(b) Tony Carr(dr) Ray Dempsey(g)
Freddy Alxander(cello)


Side1
Theme From Rachmaninov s 2nd Piano Concerto
Starry Night
Minuet
Rhapsody In Blue
You Are My Hearts Delight
Warsaw Concerto

Side2
Theme From Tchaikovsky s 1st Piano Concerto
Humoresque
Greensleeves
Baubles Bangles and Beads
Twinkle-Toes
Miniature Overture - Nutcracker Ballet

手持ちでは最後になったBill Le Sageの5枚目のアルバム。
メンバーの構成は「Directions In Jazz」のユニットからBob BurnsとJohnny Scottが抜け、代わりにギタリストのRay Dempseyが加わり、残りのメンバーはチェロ陣も含めて変わらない。
その点からすれば「Directions In Jazz」を踏襲したものと思われるはずだが、実際にそこに出された音楽はこれまでのものとは異なったものだ。
端的な言葉で言い表すならば「甘い」のだ。
「甘い」事が悪いわけではないのだが、これまでの経験からすると拍子抜け。足元をすくわれた感覚だ。
「Directions In Jazz」では甘さに流れない、所謂With Stringsとは一線を画すJazzを体現してみせたが、こちらはそのWith Stringsの甘い誘惑に堕してしまった感がある。
これまで非常に重要な位置づけだったチェロ陣も添え物的要素になってしまった。
その要因はメンバー構成もさることながら、選曲にあるように思えてならない。
それでも「Night」繋がりの名演をこれまで2曲披露してくれた経験から、ここでは当然「Starry Night」に一縷の望みを託してみたが、やはり不発に終わった。
そうなると「Directions In Jazz」のあの選曲、あのメンバー、あの構成はLe Sageの良く練られた音楽観をはっきりと表明するものになっていた。
換言すればそれだけ完成されたユニットだったという事なのだろう。

2013/02/17(日) 08:05:06 others トラックバック:0 コメント:0

Bill Le Sage

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The Road To Ellingtonia
PHILIPS/BL7673/UK/1965


Bill Le Sage(p,vib) Bob Burnes(as,cl) Johnny Scott(as,fl)
Ronnie Ross(brs) Spike Heatley(b) Tony Carr(dr)
Freddie Alexander(cello)

Side1
It Don't Mean A Thing
Progressive Gavotte
Hiawatha
Prelude To A Kiss
C Jam Blues

Side2
Midriff
Upper Manhattan Medcal Group
Come Sunday
You Better Know It
Lay-By

ここでは4枚目となるBill Le Sageのアルバム。
これもユニット「Directions In Jazz」による1965年の演奏。
当然メンバーも同一。
タイトルが示す通りエリントンナンバーを取り上げながら、もちろん御大とは異なったアプローチを試みる。
効果的なアンサンブルを用いながらアレンジャーとしての辣腕を振るうLe Sageの別の一面も聴き所。
決定的な一曲は無いように感じたが、前回のアルバムとの優劣は無い。
どちらもお勧め。併せて聴きたい。

2013/02/15(金) 21:53:32 others トラックバック:0 コメント:0

Bill Le Sage

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Directions In Jazz
PHILIPS/BL7625/UK/1964


Bill Le Sage(vib,p) Johnny Scott(as,fl) Bob Burns(as,cl)
Ronnie Ross(brs) Spike Heatley(b) Tony Carr(dr)
Freddie Alxander,Maurice Westerby,Francis Gabarro,
William De Mont(cello)


Side1
Night Talk
Morning Theories
Lady Day
Honky Tonk
Caber Dance

Side2
Milestones
Monkey Business
New Orleans
Times 2 1/2
Rustic Gait

ここでは3枚目となるBill Le Sageのアルバム。
経歴を紹介した時にも触れた64年に結成したユニット「Directions In Jazz」に於ける吹き込み。
Johnny Scott、Bob Burns、Ronnie Rossの三人をフロントに据え、Bill Le Sageを始めとするリズム陣のセクステットにFreddie Alexanderのチェロ陣が彩りを添える。
一聴、所謂With Stringsものに感じるが、ありがちな甘さと優雅さだけに堕したものでは当然なく、チェロの響きを非常に効果的に用いる事によりそこに豊かな表現力と程良い緊張感をもたらしている。Le Sageのヴァイブ、ピアノ奏者としての実力以外にも、優れたアレンジャー、コンダクターであったことを窺い知ることが出来る。
そしてアルバム冒頭のLe Sageのオリジナル「Night Talk」この一曲目がアルバムのハイライトだと言い切っても構わないろう。
「Directions In Jazz」の真髄が詰まった演奏。
そう言えば「Bill's Racipes」の冒頭の、やはりLe Sageオリジナル「First Night」も強烈な印象を残す好演だった。
「Night」繋がりで自分の中の名演を発見した気分だ。




2013/02/12(火) 20:24:01 others トラックバック:0 コメント:2

Bill Le Sage

bill le sage
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The Bill Le Sage - Ronnie Ross Quartet
WORLD RECORD CLUB/T346/UK/1963


Bill Le Sage(vib,p) Ronnie Ross(brs) Spike Heatley(b)
Alan anley(dr)


Side1
If You Were The Only Girl In The World
Falling In Love With Love
Close To You
Autumn In Cuba
Satin Doll
Country Squire

Side2
Benny's South Street
The Cheaters
C. Jam Blues
New Orleans
Spain
Pitiful Pearl

Bill Le Sageの2枚目にあたるアルバム。
本作ではカルテットによる編成でRonnie Rossと双頭リーダーを務める。
決してゴリゴリと重苦しくならないRonnie Rossのスマートなバリトンサックス。もちろんスウィング感は申し分のないものだ。
それにしっかりと寄り添うLe Sageのヴァイブ。ピアノの繊細な響きも悪くない。
力強いSpike Heatleyのベースもはっきりと収められている。
一糸乱れぬという表現がぴったりと当てはまるAlan Ganleyのドラム。
それぞれの良さが発揮された名盤。

2013/02/11(月) 10:00:00 others トラックバック:0 コメント:3
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