A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Michel Sardaby

Michel Sardaby
Michel SardabyMichel Sardaby

Blue Sunset
DEBS/HDD508/France/1965


Michel Sardaby(p) Gilbert Rovere(b) Philippe Combelle(dr)

Side1
Blue Sunset
Always Room For One More
Empty Room

Side2
Wendy
Lament For Billy
Come From No Where

過日取り上げたAlan Jean-Marie「Piano Biguines」と同じDEBSレーベルからのリリースで、その「Piano Biguines」同様ファースト盤がレアである事でも知られたアルバム。
レーベルもお馴染みのものではなく、文字のみが書かれたシンプルなもの。
このDEBSレーベルを代表するピアニストがMichel Sardabyだろう。
そのSardabyは1935年西インド諸島マルティニーク生まれ。カフェを営む家庭で育ち、5歳からピアノを始めた。
47年に渡米しニューヨークに移り住む。53年にパリへ移住。パリを活動拠点にしながら、60年代にはアメリカから移住してきたジャズメンとの多くの共演を果たし、本作の録音へと至る。
オリジナルで固められた曲目はそのどれもが素晴らしい。特にSide1の三曲にSardabyの魅力が凝縮されている。
Jean-MarieもCondouantも陽光降り注ぐ郷里の風景を想起させるスタイルなのに対して、Sardabyはそれとは真逆な「哀愁」という形容で語られる。
その一風変わったスタイルが、日本人の琴線に触れるのだろう。

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2014/02/26(水) 22:35:13 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Andre Condouant

Andre Condouant
Andre CoudouantAndre Coudouant

Brother Meeting
DEBS/HDD523/France/1970


Andre Condouant(g) Edd Lou(p) Percy Heath(b)
Connie Kay(dr)


Side1
Brother Meeting
Blues For Wes
Short B. N

Side2
Poema
Ballad For Annie
Astrakan

先述のAlan Jean-Marieと同郷グァドループ出身、1935年生まれのギタリスト。
40年代後半から地元で音楽活動を始め、57年にパリに移住。そこでジャズを本格的に学ぶ。
62年からスウェーデン、ドイツを拠点にヨーロッパ中を楽旅。
70年に再びパリに戻り録音したのが、初リーダーの本作。
MJQの二人を招き、全て自作曲で固めた意欲作。
4ビートを基調にしながらも欧米のギタリストとは趣の異なるトーンは、彼の故郷に根差したものなのだろう。
Wes Montgomeryの得意としたオクターブ奏法を用いてトリビュートした「Blues For Wes」や私的ベストトラックの「Short B. N」など、唸る好演で占められた良作。
因みにAlan Jean-Marieとは80年代以降複数のアルバムで共演している。

2014/02/16(日) 16:50:43 guitar トラックバック:0 コメント:4

Alan Jean-Marie

Alan Jean-Marie
Alan Jean-MarieAlan Jean-Marie

Piano Biguines
DEBS/HDD514/France/1969


Alain Jean-Marie(p) Tony Faisans(b) Jobby Dandele(dr,conga)
Serge Landre(dr,guiro)


Side1
Mi Belle Journee
Tu me disais
Amour A Montreal
Tu peux compter sur moi

Side2
L'anmou la creole
C'est ou meme qui l'amour
Souvenirs de mon ile
On bon joune
Choucoune
Travail raide

1945年西インド諸島のグァドループ出身のピアニストAlan Jean-Marieのデビュー作。
近年の過去の再発CD化や新譜のおかげでジャズ界では再び脚光を浴びることになったが、フレンチ・カリブ音楽の世界では随分前から良く知られた存在で、マルティニーク島に伝わる舞踏音楽「ビギン」ピアニストの第一人者としての方が有名だ。
ラテンともサンバとも異なる軽やかなリズム乗った力強いタッチと美しいメロディが展開する、カリビアンジャズの圧巻の一枚。
さて、掲げたレコードはオリジナル盤の世界では「ファース・トプレス」扱いとされているようだ。
セカンド盤はモノクロを基調としたJean-Marieのポートレイトを正面から捉えたジャケットで、レベールも女性が描かれたDEBSのお馴染みのものだが、こちらは何のデザインも無いホワイトレーベル。
盤もDEBSの通常盤と異なり重量がありガッチリとした造りになっている。
音質の差は比較したことが無いため不明。
話によると、掲載盤はグァドループ用、セカンド扱いされている方はフランス国内用に流通したとの事で、どちらもオリジナルと見倣すという考え方もあるようだが、これ以上のことは分からない。
何れにしても、レア度で言えば圧倒的に本盤だろう。

2014/02/15(土) 18:30:18 piano H-N トラックバック:0 コメント:2

Paul Moer

Paul Moer
Paul MoerPaul Moer

Live At The Pour House Club
DEL FI/NLP2003/Japan/1961


Paul Moer(p) Jimmy Bond(b) Maurice Miller(dr)

Side1
Shop A Doddole-Op
Stay Even
Sunset
Yazz Par Favor
Mean Time
Way Up

Side2
Wave Dance
Bottled In Bond
Tall Polinesian
Things Ain't What They Used To Be
Long Ago And Far Away
Cute

Paul Moerのリーダーアルバムは先述の「The Contemporary Jazz Classics」のみとされていたが、これは日本のノーマが92年に未発表の音源をリリースしたもの。
従って本盤がそのオリジナルになる(と思う)。
「DEL FI」レーベルの名を冠しているが、同レーベルに本アルバムがリリースされた形跡がないため、この考え方で間違いないだろう。
リーダー作の少ない彼のようなマイナーミュージシャンの未発表音源は、単に貴重というだけではなく、その実像を探る手掛かりにもなるという面でも資料的な価値が高い。
まして本作はライブ音源のため、Moerの日頃のパフォーマンスを窺い知る格好の材料となる。
前作同様の多彩な表現をそのままに、観客の熱気も取り込んだ良盤。
こういうのを耳にするたびに、残されたレコーディングはそのミュージシャンを表すほんの一部の資料に過ぎないと、改めて実感させられる。
Moerはいつもこうしてクラブで人々を魅了していたに違いない。
「Yazz Par Favore」の聴衆の熱狂がそれを教えてくれる。

2014/02/11(火) 16:11:43 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Paul Moer

Paul More
Paul MorePaul More

The Contemporary Jazz Classics
DEL FI/DFLP1212/USA/1960


Paul Moer(p) Jimmy Bond(b) Frank Bulter(dr)

Side1
Short Politician
Moer Or Les
I Love Paris
To A Folk Song
Mary Ann

Side2
Azure Blues
Cutie(Cute)
We'll Be Together Again
Our Waltz
Untitled Melody

ピアニストのPaul Moerは1916年ペンシルバニア州生まれ。
大学で楽理と作曲を学んだ後、ロサンゼルスに拠点を置く。
50年代にはBenny CarterやZoot Sims、Stan Getzらと共演。
60年から63年までPaul Hornのバンドで活躍。
それ以降65年から80年代まではRosemary Clooneyのコンダクターを務めるなど息の長い活動をしていたが、リーダー作には恵まれていない。
本作はMoerの貴重なリーダーアルバム。そして素晴らしいアルバム。
ハイスピードな「Moer Or Les」や重厚でブルージーで「I Love Paris」、MoerのピアノとJimmy Bondのアルコ奏法が生み出す耽美的な「To A Folk Song」、ソウルフルな「Mary Ann」や「Azure Blues」、軽やかで跳ね回るような「Cutie」、クールダウンに誘うようなラストの「Untitled Melody」
Moerの変幻自在の表現に浸れる一枚。
彼もまた不遇の名手の一人だ。

2014/02/10(月) 21:55:02 piano H-N トラックバック:0 コメント:0
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