A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Wade Legge

Wade Legge
Wade LeggeWade Legge

Wade Legge Trio
VOGUE/L.D.133/France/1953


Wade Legge (p) Lou Hackney (b) Al Jones (dr)

Side1
Perdido
Dream a Little Dream on Me
Wade Leg's Blues
A Swedish Folksongs

Side2
Dance of the Infidels
Aren't Glad You're You
These Foolish Things
Why Don't You Believe Me ?

夭折のピアニストWade Leggeの唯一(?)のリーダー作。
1934年ウェストバージニア州で生まれ、35年にニューヨーク州バッファローに一家で転居する。
52年から54年までDizzy Gillespieの楽団に所属。その時期のヨーロッパ旅団中に録音されたのが本作。
当時19歳。将来を嘱望されていたピアニストだった事が想像される。
Gillespie楽団を退団後は、中堅ピアニストとして活躍し多くのレコーディングをこなしていった。
しかし、これからという時の63年に、29歳の若さで亡くなってしまった。
夭折ゆえ、またリーダー作の少なさから一般的な知名度は低い。
しかし、僅かな音楽活動の中でも多くのジャズジャイアンツに起用されていた実績からも分かる様に、その信頼度、期待度は高かったに違いない。
本盤でも、まだ未熟な部分ある事も否めないが、所々ハッとするようなフレーズを閃かせるあたりに、その後の活躍を予見できる出来栄えになっている。
もう少し人生の時間を与えてくれていたならば…と想わずにはいられないピアニストだ。

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2014/05/31(土) 23:48:26 piano H-N トラックバック:0 コメント:0

Bob Florence

Bob Florence
Bob FlorenceBob Florence

Meet The Bob Florence Trio
ERA/EL20003/USA/1956


Bob Florence(p) Ken Greig(b) Jack Davenport(dr)

Side1
Paris In The Spring
I'll Remember April
Cowbells
Here Lies Love
I'd Like To Recognize The Tune
Mambob

Side2
Love Is The Sweetest Thing
Surrey With The Fringe On Top
Meter Cheater
I'll Take Romance
Doin' The New Low Down
Flamingo

1932年カリフォルニア州ロサンゼルス生まれのピアニスト、というよりも作編曲者としての方が有名だろうか。
当初はコンサートピアノを弾いていたが、後にジャズを習得しハリウッドでリハーサル・バンドを率いているうちに作編曲者としての知名度があがり、59年にトロンボーン奏者のSi Zentnerが率いるバンドでピアニスト兼編曲者として参加し、その名声と地位を不動のものとした。
その後も多くの楽団で編曲者としての仕事を果たした才人。
そして、本盤はそのBob Florenceの「ピアニスト」としての魅力を披露した貴重なトリオによる作品。
ゆったりと丁寧にスウィングさせる「I'll Remember April」や作曲者としての実力を発揮した、魅惑のナンバー「Cowbells」や「Mambob」など、ピアニストとしても作編曲者としても実力を兼ね備えた事が良く分かる、一枚で二度おいしいアルバム。

2014/05/30(金) 22:53:21 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Gary Wingert

Gary Wingert
Gary WingertGary Wingert

Dialectic
CLAREMONT/CLP-644/USA/60's


Gary Wingert(p) Charlie Smith(ts) David Lovekin(b)
Dave Merrifield(dr)


Side1
All Blues
Milestones
Free Form

Side2
Walkin'
Well,You Needn't
So What ?
John Coltrane Realley Loves His Cousin Mary Blues

Dialectic(弁証法)などど随分仰々しいタイトルが付いているが、内容は難しいものではない。
選曲、ジャケットとレーベルの作りからして60年代のアルバムと推察される。
4人とも全く無名。
ライナーによると大学を卒業したての20代前半の若いグループのようだ。
ベーシストのDavid LovekinとドラマーのDave Merrifieldが哲学科を卒業しているようで、その経験から付けられたタイトルだろう。
といっても冒頭に述べた通り、そのタイトルを意味付けするような演奏内容とは思えない。
丁度、学生の書くレポートや論文で難しい単語やカタカ語を乱用することによって、さも意味があるような内容に思わせる手法に似ていると考えれば合点がいく。
要するに安易なのだ。
選曲も安易さが裏目に出たぶん、あらが目立つ。
唯一のオリジナル曲「Free Form」も、一聴難しい試みをしているように思わせながら、実はそれほどでもないというオチ。
タイトル、選曲、演奏とも彼らなりに精一杯背伸びをしたようだが、あまり成果は得られなかったようだ。
ただ、その気概だけは評価したい。

2014/05/28(水) 23:23:56 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Al Waslon

Al Waslon
Al WaslonAl Waslon

The Many Moods of the Al Waslon Trio
ALDA/ARLP1001/USA/1967


Al Waslon(p) Joe Schmalz(b) Ed Knill(dr)

Side1
Lazy River
Cameo
World On A String
Sing Me No Sad Songs
Yes Sir, That's My Baby
What Is This Thing Called Love

Side2
Satin Doll
Memories Of You
Limehouse Blues
Misty
Peanuts

最近見かけなくなったマイナー盤。
一時雑誌等で取り上げられた為か人気もあり、価格もそれに比してそこそこの高値が付いていたように記憶している。
及第点を与えられる内容であるとは思うが、ここでこれまで取り上げてきた多くのマイナーピアノトリオのアルバムと比べて図抜けている印象はない。
あくまでもOne Of Themの位置づけだ。
現在のようにありとあらゆる人が気軽に情報を発信することが困難だった頃、まだ既存のメディアの影響力がそれなりに保たれていた時代の話だ。
もちろんそうは言っても、ここで発信した情報が市場を左右することは決してないだろう。

2014/05/25(日) 21:40:52 piano V-Z トラックバック:0 コメント:0

Pat Riccio

Pat Riccio
Pat RiccioPat Riccio

The Pat Riccio Quartet
CTL/S5071/Canada/1965


Pat Riccio(as) Teddy Wilson(p) Doug Wilson(b)
Ed Thigpen(dr)


Side1
When You're Smiling
Misty
Stompin' At The Savoy
Sophinscated Lady
Out Of Nowhere

Side2
Undecided
What's New
Just One Of Those Things
I'm Confessin' That I Love
Take The A Train

Pat Riccioのアルバムは『The Basic Sound』以来、ここでは2枚目の紹介となる。
そしてCanadian Talent LibraryシリーズではRon Collier,Dick McClishに続いて3枚目の紹介となる。
カナダのセント・キャサリンズ出身のDoug Wilsonの重心の低いベースを皮切りに、Patの持ち味と思える柔らかく飄々としたトーンのアルトが絡む。
バラード表現では叙情性に欠ける部分もあるが、全体的には及第点を与えられるだろう。
そして、真の立役者はTeddy Wilsonだろう。「聴けば凄さが分かるだろうが、何となく遠ざけている」という位置に自分の中ではいるピアニスト。Art Tatumもやはりそういう位置付けになる。
だからこういう折にしか耳に触れないのだが、改めてその際立った存在感に感嘆させられる。
大御所らしいその懐の深いスタイル、Wilsonの手のひらの上で上手に転がされるようにPatも気持ちよさそうにサックスを奏でている。

2014/05/01(木) 22:26:08 altosax トラックバック:0 コメント:0
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