A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Carl Barry

Carl Barry
Carl BarryCarl Barry

Introducing…Carl Barry Trio
ARTONE/DAF2501/USA/60's


Carl Barry(g) Joe Russo(b) Vince Ortel(dr)

Side1
Fine And Dandy
I'll Close My Eyes
Just Friends
Dee's Mood
Dearly Beloved

Side2
Matty's Groove
Lover Man
Mambo Dubarry
When Your Lover Has Gone
Satil Doll

ギタートリオによるマイナー盤。
オランダのARTONEとは無関係なアメリカのマイナーレーベルからのリリースによるもの。
ミディアムテンポの曲では軽やかに良く歌い、バラードではしっとりと丁寧に歌い上げる正統派のプレイヤーだ。
現在もニューヨークのブルックリンでギター講師を努め、奥さんのJoanneと演奏活動もこなしているようだ。
本作以外では夫婦名義のアルバムが何枚か残されている。

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2014/08/24(日) 18:50:27 guitar トラックバック:0 コメント:0

Ben Tucker

Ben Tucker
Ben TuckerBen Tucker

Baby,You Should Know It
AVA/A-27/USA/1963


Ben Tucker(b) Victor Feldman(p) Bobby Thomas(dr)
Larry Bunker(vib) Ray Crawford,Tommy Tedesco(g)
Carols Valdez,Raphael Lemons(per)


Side1
Ramblin' Rover
Don't You Know
Liebestraum
For Heaven's Sake
One For The Woofer

Side2
Heartaches
Baby, You Should Know It
Capricious
The Message

先述のBill Leslie『Diggin' The Chicks』に名を連ねていたので取り上げてみよう。
手元にある50-60年代に録音されたレコード或いはCDを100、否50枚適当に引き抜いて見て欲しい。
その中のどれかに必ず参加しているであろうベーシストがBen Tuckerだ。
そう彼の名前は良く目にするし、耳にする。
しかし、知られているようでいて実は良く知られていない、という背反性を備えた不遇なベーシストでもあるだろう。
1930年テネシー州の生まれ。高校時は当初はチューバを習っていたが、大学時代にベースに転向。
プロデビュー後はWarne Marsh『Jazz Of Two Cities』で初録音を果たしている。
それを皮切りにArt Pepperをはじめ、ニューヨークに拠点を移してからもRoland Hanna、Chris Connor、 Herbie Mann、Billy Taylorなどなど、共演ジャズメンは本当に枚挙に暇がない。
にもかかわらず、主要なリーダー作はこれ一枚と思われる。
実力は当然ある。ただ地味なだけなのだ。でもそれが個性なのだから仕方がない。
ここでもそう、リーダーよりもピアノのVictor FeldmanやヴァイブのLarry Bunkerの方が目立っている。
その後ろで控えめに堅実に、だがよく歌っているのがBen Tuckerその人だ。
たとえそれがリーダー作でも、彼はいつも通り自分のスタイルを貫くだけ。
自己主張が激しい(良い意味で)Charles Mingusとは対極だ。
もちろん、それぞれにはそれぞれに相応しい生き場所がある。
多くのリーダ作を残したMingusやPaul Chembersはもちろん偉大だ。
一方で多くのミュージシャンを支え、信用され重用され続けたBen Tuckerもまた偉大だ。

2014/08/20(水) 23:20:27 bass トラックバック:0 コメント:0

Bill Leslie

Bill Leslie
Bill LeslieBill Leslie

Diggin' The Chicks
ARGO/LP-710/USA/1962


Bill Leslie(ts) Tommy Flanagan(p) Thornel Schwartz(g)
Ben Tucker(b) Art Taylor(dr)


Side1
Good Night Irene
Angel Eyes
Madge
Margie

Side 2
Lonely Woman
Got A Date Wirh An Angel
Rosetta

前回取り上げたThornel Schwartz『Soul Cookin'』で双頭リーダーとして共演していたテナーマンBill Leslieのやはり唯一のリーダー作。
Leslie自体はマイナーテナーマンだが、アルバム自体は再発のお陰もあってか、今では知名度がそこそこあると思われる。
本盤は『Soul Cookin'』から一ヶ月遅れの録音にあたり、実はThornel Schwartz名義の『Diggin' The Chicks』としてリリースする予定だったが、気の良いSchwartzが実績、知名度で劣るLeslieに名義を譲り、リーダーアルバムに仕立てたのではないかと勝手に妄想している。
それに応えているわけではないだろうが、『Soul Cookin'』でも披露した気取りのないテナーがここでも健在だ。
その持ち味が最大限に生かされたナンバー、そして私的ベストトラックが「Good Night Irene」だ。
続く「Angel Eyes」も好演。それを支えるサイドメン、特に流石のTommy Flanagan、そしてやはりThornel Schwartzの存在だ。

2014/08/17(日) 18:00:00 tenorsax トラックバック:0 コメント:0

Thornel Schwartz

Thornel Schwartz
Thornel SchwartzThornel Schwartz

Soul Cookin'
ARGO/LP-704/USA/1962


Thornel Schwartz(g) Bill Leslie(ts) Lawrence Olds(org)
Jerome Thomas,Donald Bailey(dr)


Side1
Soul Cookin'
Brazil
You Won't Let Me Go

Side2
Theme From Mutiny On The Bounty
Blues And Dues
I'm Getting Sentimental Over You
Don't You Know I Care

もう一枚ギタリストがリーダーを務めるアルバムを紹介。
この『Soul Cookin'』はARGOレーベルの中では比較的マイナーなアルバムになるのかもしれないが、Thornel Schwartzは自身は決してマイナーな存在ではない。
非常に長いキャリアを通じて残されたリーダー作が僅かこの一枚という点では認知度が劣るだろう。
しかし、サイドメンとしての実績は輝かしいものがあり、認識はしていないが実は既に耳にしている機会が多いはずだ。
ソウル・ジャズの祖とされるJimmy SmithのBLUE NOTEを始めとする主要なアルバムに顔を出し、その他Larry YoungやJimmy McGriff、Johnny "Hammond" Smithなどの脇を固め、ソウル・ジャズの歴史の一翼を担ったギタリストの一人と言っても過言ではないだろう。
もちろんスタイルが違うから比較対象とするには乱暴で酷な話だが、先のJoe SgroやSonny Cardilliとは全く異なる。
それは、彼らにはない自分の世界や自己主張が明確に存在している点に於いてだ。
だからThornel Schwartzにとってはリーダーであろうが、サイドメンであろうが関係ないのかもしれない。
ここにはいつもと何ら変わらない自分流を貫く姿勢が現れているからだ。

2014/08/16(土) 18:19:38 guitar トラックバック:0 コメント:0

Sonny Cardilli

Sonny Cardilli
Sonny CardilliSonny Cardilli

Nice And Tasty
ROCKLAND/RR1050/USA/60's


Sonny Cardilli(g) Bill Gaudet(flh) Bob Simpson(vib)
John Parker(b) Brian Brown(dr)


Side1
Lil' Darling'
Stomping At The Savoy
Like Someone In Love
Misty
Autumn Leaves

Side2
Blues In The Closet
Fools Rush In
Don't Take Your Love From Me
Charmaine
There's Never Tomorrow

これもギタリストがリーダーのマイナー盤だ。
Joe Sgroを紹介した後だと、随分力強いギターワークに聴こえるのは錯覚だろうか。
しかし、特に優れた技量があるとは感じられない。
それはBill Gaudetを始めとする他のメンバーに対しても変わらない評価だ。
ベスト・トラックも決定打が無く、自身をもって推すことが出来ない。
駄作ではないが、凡作と断定するにも躊躇する。
他人の評価を伺ってみたいものだが、マイナー盤故その共有すら出来ない。
いろいろ判断が難しいというのが総合評価にあたる。

2014/08/15(金) 23:30:23 guitar トラックバック:0 コメント:0
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