A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Herman Foster

Herman Foster
Herman FosterHerman Foster

The Explosive Piano Of Herman Foster
EPIC/LA16016/USA/1961


Herman Foster(p) Earl May(b) Grissella Oliphant(dr)

Side1
Yesterdays
Like Someone In Love
Carol

Side2
Dancing In The Dark
Goodbye
Dream

Herman Fosterの2枚目のリーダー作。
私には出会いの相性が良かったアルバム。
選曲の違いがあるのか前作『Have You Heard』から比べると「アク」のようなものがやや薄まってすっきりとした印象。
もちろんそれは比較の上で話であって、冒頭「Yesterdays」から耳を傾ければ、根底に流れているブルースフィーリングは変わらず同じものだと分かる。

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2014/11/16(日) 15:45:11 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Herman Foster

Herman Foster
Herman FosterHerman Foster

Have You Heard
EPIC/LA16010/USA/1960


Herman Foster(p) Earl May(b) Frank Dunlop(dr)

Side1
Herman's Blues
Volare
Lover Man

Side2
When I Fall In Love
Strange
Angel Eyes

これまで何度か述べて来た事だが、出会いには相性がある。
レコードも然り。他の人には容易であっても、自分には存在を疑いたくなるほど巡り合えないものがある。
本盤にもかつてそういう苦い思い出が伴う。
もう一枚のEpic盤とArgo盤との相性は抜群なのに、本盤にはとことん愛想をつかされっぱなしだった。
探していたのはモノラルのレギュラー盤。
ところが目にするのはことごとくステレオ盤かプロモ盤、又は状態の悪いモノラル盤。
これだけ相性の悪い盤だからどこかで妥協、折り合いをつけなければと思い渋々手にしたのが掲載した盤だ。
つまりプロモ盤。
プロモ盤の何が気に食わないかといえば、ジャケットの3分の1を占める程と思えるような(大げさか)大きく打ち込まれたプロモのスタンプ。
これが一時嫌で嫌で取り出すたびに気持ちが萎えたものだった。
それから随分時が経ち昨今はレギュラー盤もそこそこ見かけるようになったが、ジャケットの為に買い替える気にはなれない。
良く考えたらスタンプ以前に特別好きなジャケットでもないし、優れたジャケットでもないなという思いの方が今では遥かに強いからだろう。

Herman Fosterは1928年ペンシルバニア州の生まれ。幼少期よりピアノに親しみ、49年から路上パフォーマーとして活動するが、一度音楽から身を引く。
53年から再びプロ活動に復帰し、50年代半ばからはそのソウルフルなスタイルでもってハーレムのクラブを渡り歩く。
そして決定的な活躍がLou DonaldsonとのBLUE NOTEへの吹込みと、初リーダー作にあたる本アルバムへの吹込みだ。
一曲目の「Herman's Blues」のソウルフルでブルージーな演奏にFosterの魅力が凝縮されていると言っても過言ではない。
暗さを取り除いたKing Flemingのような人だ。
録音、内容の良さも伴った好盤。

2014/11/12(水) 22:30:00 piano A-G トラックバック:0 コメント:2

Art Peyer

Art Peyer
Art PeyerArt Peyer

The Art Peyer Sextett
DISCO-CLUB/DC1408/Swiss/50's


Art Peyer(p) Bodo Suss(tp) Siro Bianchi(ts,cl)
Athos Ceroni(tb) Paul Boller(b) Daniel Humaire(dr)


Side1
Idaho
Probre
Studio Hop
Mambo de la Telephonista
Jazz Me Blues

Side2
Alexander's Ragtime Band
I Saw You Standing There
Polyphonie
Besame la Bembita
On The Alammo

簡素なジャケットから得られる文字情報は何も無い。
しかし、そういう状況からいつ頃録音、作成されたかを想像、推理していく作業は案外楽しかったりする。
それには少しばかりの知識と経験、後は勘が必要だ。
まず本盤は10インチ盤だ。そこから単純に察すると50年代との「勘」がまずは働くが、ヨーロッパはもちろんアメリカにも60年後期になっても10インチプレスは存在するため確証には到らない。
そうなると次の手掛かりはレーベルだ。
ここには「BIEM」の文字とメンバーと曲目の記載がある。
そのメンバーで目に付くのはリーダーのArt Peyerではなく、Daniel HumaireとSiro Bianchi の名前だ。
Daniel Humaireはスイスを代表するドラマーの一人であり、Siro Bianchiはスイスの歌姫兼ピアニストElsie Bianchiの夫だ。
さらにSiroとElsieは54年に結婚 、58年に渡米している。
それらの要素を総合すると50年代中期のに録音されたスイス盤だと想像するが…真偽は不明だ。
演奏はディキシーからモダンスウィング、ラテンまでバラエティーに富んだ内容で、硬派な(?)ジャズファンには向いていはいないが、それなりに楽しめる。
ここでHumaireの後の萌芽を聞き取ることは難しいが、初期の貴重な録音の記録としての価値も見いだせる。

2014/11/03(月) 09:00:00 piano O-U トラックバック:0 コメント:1