A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Anthony zano

Anthony Zano
Anthony ZanoAnthony Zano

The Gathering Place
BALMORE/SL381/USA/1960


Anthony Zano (ldr, arr) Burt Collins, Chet Ferretti,Rick Kiefer
Jerry Tyree(tp) Vinnie Dean, Charlie Mariano(as) Dick Hafer
Frank Socolow(ts) Pepper Adams(brs) Eddie Bert, Bill Elton, Curtis Fuller
Frank Rehak(tb) Mike Zwerin(vtb) Bill Barber(tuba) Sal Salvado (g)
Tommy Flanagan(p) Paul Chambers(b)Charlie Persip(dr) Jean Purretta(vo)


Side1
I Got Rhythm George            
Till There Was You                
They Can't Take That Away From Me 
To A Certain Miss                    

Side2
Ballad For Dee                     
Loss                           
The Gathering Place  

今年最後に取り上げるのはAnthony Zanoのアルバム。
Zano名義のアルバムは過去にピアニストとしてリーダーを務めた65年のトリオ作品『Everything Swings』を取り上げている。
本作はそれよりも前の60年、ピアニストではなくアレンジャー兼コンダクターとして参加している。
中々の面子が揃ったビッグ・バンド。
各自のソロも盛り込まれていて、グループの大小に関わらず個性を発揮するTommy FlanaganやMarianoは流石の貫録。
副題に「Contemporary Big Band Sound」とあるように、Zanoの自作曲を4曲取り上げ、今聴いてもそれなりに面白みのを感じられるのだから、その当時なら結構斬新だったと思われる意欲作に仕上がっている。
ただ、個人的にはスタンダードで始まる「 I Got Rhythm George」から「They Can't Take That Away From Me」までの流れが 今の気分に嵌っている。
その流れが正に暮れゆく年への寂寥感と新年を迎える高揚感が入り混じった感情に上手く寄り添っているように感じられるからだ。

今年も閲覧して頂きコメントをよせてくださった方々に改めて御礼を申し上げます。
来年も相変わらず不遇のジャズメン、レコードに光を当てていきます。
それでは皆さん良いお年をお迎えください。

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2014/12/31(水) 16:30:34 others トラックバック:0 コメント:1

Mary Osborne

Mary Osborne
Mary Osborne
Mary OsborneMary Osborne

A Girl And Her Guitar
WARWICK/W2004/USA/1959


Mary Osborne(g) Tommy Flanagan(p) Tommy Potter(b)
Jo Jones(dr) Danny Baker(rhythm g)


Side1
I Love Paris
I Let A Song Go Out Of My Heart
How High The Moon
When Your Lover Has Gone
Mary's Goodbye Blues

Side2
I Found A New Baby
Sophisticated Lady
I'm Beginning To See The Light
Body And Soul
I Surrender Dear
These Foolish Things

過去にも述べた事だが、この年代に活躍した女性ピアニストは少なくないが、その他の奏者となるとその存在は貴重だ。
本ブログではこれまでにサックス奏者のWillene BartonやKathy Stobart、トロンボーン奏者のMelba Liston、ハープ奏者のCorky Haleなどを取り上げている。
今回は初めてとなる女性ギター奏者だ。
Mary Osborneは1921年ノース・ダコタ州に生まれている。
学生時代から、ギター、ベース、バイオリン、ボーカルを嗜んでいたが、Charlie Christianを聴き刺激を受けギターに専念するようになったらしい。
45年にMary Lou Williamsのガール・スターズに参加。翌年にはColeman Hawkinsと共演。その後トリオを持ち、60年までCBSのラジオショウを中心に活躍していたようだ。その間に録音されたリーダー作がこのアルバムだ。
既に再発もされているので、耳にしている人は多いだろう。
女性奏者を評するに定型文のように用いられる用語、月並みな表現になってしまうのだが事実だから仕方がない、正に「男勝り」な演奏だ。

さて、本作には掲載したように2枚のジャケットが存在する。
常々思っていたのだが、どちらがファーストのジャケットなのだろうか。
ジャケット裏のデザインは2枚とも同じ。封入されているレコードもスタンパーもやはり同じ。
そう考えるとほぼ同時期のリリースと思われる。
短期間でのデザインの変更は売り上げ向上の為かと想像するが、もちろん好みの問題ではあるが個人的には2枚目の方は改悪に感じてしまう。
まるで別人のようだ。人種まで変わってしまったように見える。
逆効果ではなかったか。
個人的な実感では目にしやすいのは2枚目のジャケット。
1枚目が出難いのはこちらの方が良いと思っている人が多く、手放さないからではないのか。
再発盤はやはり1枚目を採用していた。
2枚を比較すると、デザイン以外では造りに違いがある。
1枚目は所謂「巻きジャケット」2枚目は「貼りジャケット」、ファーストの条件は1枚目が満たしているように思える。
改めてデザインの変更は必要であったのかとやはり思える。

2014/12/30(火) 18:00:00 guitar トラックバック:0 コメント:0

J.B. Floyd

J.B.Floyd
J.B.FloydJ.B.Floyd

J.B. Floyd At The Catacombs
CLAREMONT/CLP-666/USA/60's


J.B. Floyd(p) Fred Atwood(b) Dave Merrifield(dr)
Tony Calzaretta(vo)


Side1
The Shadow of Your Smile
Things Ain't What They Used to Be
What Comes After Love?
That Thing

Side2
There'll Never Be Another You
Dancing in the Dark
When I Fall in Love
So Near, So Far

CLAREMONTレーベルのアルバムはここでは2枚目となる。
最初に取り上げたのはGary Wingertの『Dialectic』だった。
そのアルバムでは苦い経験をしているためか、少し身構えてしまう。
Floydの神経質そうなポートレイトがそれを助長するかのように感じられるが、杞憂に終わる。
James Robert Floydは1929年生まれのテキサス州の出身で、音楽教授も務める知性派だ。
このアルバムは本人のディスコグラフィーからも何故か割愛されている初期の貴重な記録になるだろう。
影響を受けたと思われるBill Evansトリオのごときパフォーマンスは聴きごたえ充分。
録音も良く、唸るようなベースと足元をぐらつかせるようなドラムの迫力が堪能できる。
「There'll Never Be Another You」がベスト。
惜しむらくは2曲もある蛇足のボーカルナンバーだ。

2014/12/29(月) 22:01:44 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Julio Frade

Julio Frade
Julio FradeJulio Frade

Musica En Serio
SONDOR/44.012/Uruguay/1973


Julio Frade(p) Neldo Castro (b) Gaston Buensenor (dr)

Side1
Tema De Jazz
Noche Y Dia
Balada Para Un Loco
Summertime

Side2
No Signfica Nada Si No Tiene Swing
Potpurrit Vincius
Alfonsoina Y El Mar
Saudade Da Bahia
Georgia En Mi Ment

南米のジャズというとブラジル、アルゼンチンのイメージが強い。
一方でそれ以外の国のジャズとの関わりが掴みにくい。
しかし、ここでも取り上げたペルーのJaime Delgado AparicioやチリのNahuel Jazz Quartet、そしてウルグアイの本作などに出会うと、それらの国にはまだまだ埋もれた作品があるのではないかという期待を抱かせてくれる。
オリジナル盤は今でも珍しいと思うが、CD化のおかげで音源は容易に入手可能となり耳にする機会が増えたはず。
波止場ポーズが様にならない地味なジャケットに加えて、内容も地味だ。
だが決して嫌いではない。巧みなアレンジは聴きもので、それにのった力の抜けたピアノは思いのほか心地よい。

2014/12/28(日) 23:38:26 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Kenny Burrell

Kenny Burrell
Kenny BurrellKenny Burrell

Have Youreself A Soulful Little Christmas
CADET/LP-779/USA/1966


Side1
The Little Drummer Boy
Have Yourself A Merry Little Christmas
My Favorite Things
Away In A Manger
Mary's Little Boy Chile
White Christmas

Side2
God Rest Ye Merry Gentlemen
The Christmas Song
Go Where I Send Thee
Silent Night
Twelve Days Of Christmas
Merry Christmas Baby

毎年この時期に取り上げておかなければならないジャンルの存在を思い出した。
入手も容易で多くの耳目に触れているだろうからマイナー盤とは言い難いが、今年はこのアルバム。
改めてこの為に久しぶりに聴いてみたが、これはお勧め。
クリスマスアルバムでありながら、余興感や軟弱さの欠片も感じさせない、いつもと変わらないBurrell節全開のまさしく「Soulful」なアルバムだ。
Burrellのギターとバックのオーケストラの相乗効果を伴うアレンジも素晴らしい。
もはやクリスマスと無関係に聴いても良いとさえ思えてくる良盤。

2014/12/25(木) 17:00:00 Christmas Albums トラックバック:0 コメント:2
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