A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Giorgio Buratti

Giorgio Buratti
Giorgio BurattiGiorgio Buratti

Jazz Forms For Export
Durium/D. 30-070/Italy/1963


Giorgio Buratti(b) Sergio Fanni(tp) Gianni Bedori(as,brs) Jimmy Pratt(dr)

Side1
Welcome Mr. Charlie
My folk form
Raphael chant

Side2
What love
Improvisation
Gospel for Jusus
Pithecanthropus erectus

前回紹介したJohnny RaducanuがルーマニアのMingusなら、このGiorgio BurattiはイタリアのMingusだ。
現にBuratti自身がMingusに敬愛を表し、ここでもMingusオリジナルの「What love」と「Pithecanthropus erectus」を取り上げている。
ただ、私自身はMingusの熱心な聴き手ではない。熱心どころか、改めて棚をあさってみるとMingusのリーダー作は2枚しかなかった。
ずっと敬遠している。思えばMingusのリーダーアルバムは自身のポートレイトをジャケットに採用しているのが多く見受けられる。その風貌から、妙な威圧感、むしろ恐怖感すら覚え、それが音楽にも反映されていると、完全に偏見ながら思い込んでしまっている。
それが意図的に避けている原因だろう。言ってみれば食わず嫌いといったところだ。
ちょうどこのアルバムと同じように素直に接してみれば、随分と印象が変わるに違いない。
Sergio FanniとGianni Bedoriのフロントに対峙するかのような、強靭なベースは圧巻の一言。ピアノレスがそれをより一層際立たせる。
Johnny RaducanuとGiorgio Burattiを通して、改めてCharles Mingusの作品に素直に触れてみようと思い直した。

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2015/04/26(日) 22:00:03 bass トラックバック:0 コメント:0

Johnny Raducanu

Johnny Raducanu
Johnny RaducanuJohnny Raducanu

Jazz In Trio
ELECTRECORD/EDD1164/Romania/1950's-60's


Johnny Raducanu(b)
Marius Pop,Jancsi Korossy, Radu Maltopol ,Cristian Colan(p)
Ion Bohiltea, Dumitru Manaila, Vasile Ganea(dr)


Side1
Round About Midnight
Haitian Fight Song
Elegie
Limelight

Side2
If You Could See Me Now
Work Song
Satin Doll
Blues Minor

ベーシストJohnny RaducanuはルーマニアのCharles Mingusの異名を持つようだが、そういう先入観を抜きにしても素晴らしい。
ベーシストやドラマーがリーダーになっていても、ピアノやホーンに埋没してしまい、名義上のリーダーになっているだけのアルバムは少なくない。
しかし、これは違う。4人のピアニストが曲ごとに入れ替わるが、その4人と双璧をなし引けを取らない。
はっきりとRaducanuのプレイがフィーチャーされたリーダーアルバムだ。
録音もなかなか良く、気持ちの良い鳴りとベースワークが堪能できる。
取り分け、ドラムとのデュオによる血沸き肉躍るような「Haitian Fight Song 」やKorossyとのイントロの掛け合いから素晴らしく、いつまでも聴いていたいと思わせる「Limelight」、力漲る「Work Song」に目がない。
捨て曲の無い、良くまとまった好アルバム。

2015/04/25(土) 22:10:00 bass トラックバック:0 コメント:0

Bill de Arango

Bill de Arango
Bill de ArangoBill de Arango

de Arango
Emarcy/MG26020/USA/1954


Bill de Arango(g) John Williams(p) Teddy Kotick(b)
Art Madigan(dr)


Side1
Alone Together
Gone With The Wind
All God's Children Got Rhythm
The Nearness Of You

Side2
The Gypsy In My Soul
Dancing On The Ceiling
Summertime
These Foolish Things

BIll De Arango謎めいたギタリストだ。
1921年オハイオ州クリーブランド生まれ。39年からローカルバンドで活動。除隊後にニューヨークに移住し40年代半ばからBen Websterと共にする。その後はDizzy Gillespieの楽団で名を馳せ、Terry Gibbsをフィーチャーした自己のコンボ結成するなど精力的に活動。
46年にはエスカイア誌のニュースターに選出された逸材ながら、48年に突如故郷に戻りキャリアを終える。
しかし、どういう風の吹き回しなのか54年Emarcyレーベルに本作を録音。
いよいよカムバックと思いきや本作を吹込み以降、何故かまたもキャリア断絶。
そして、突如70年代後半から本格的にカムバック。その後80年代、90年代と活動するも99年から病を患い2005年に亡くなっている。
キャリアの断絶が無ければ、Tal Farlowあたりと肩を並べていたのかもしれないと思わせるプレイ。
忘れ去られてしまった惜しいギタリスト。
カムバックするには遅すぎた。

2015/04/23(木) 22:10:21 guitar トラックバック:0 コメント:0

Gene Rodgers

Gene Rodgers
Gene RodgersGene Rodgers

Jazz Comes To The Astor
MERCURY/MG336145/USA/1958


Gene Rodgers(p) Tommy Williams(b) Ben Reiley(dr)

Side1
There'll Never Be Another You
Minor Impressions
All The Things You Are
Where Are You
All God's Children Got Rhythm

Side2
Lullaby Of The Leaves
Just Some More Blues
Whisper Not
Frankie And Johnny

ピアニスト兼アレンジャーのGene Rodegrsは1910年ニューヨークに生まれている。
14歳でプロ入り、16歳でClarence WilliamsやKing Oliver のバンドに参加し初録音を果たした才人。
Coleman Hawkinsの39年の名演「Body&Soul」でピアニストを務め一躍名を馳せる。
確かに改めて聴いてみると、わずか数秒のRodgersのイントロが名演を予見させ、忽ち惹きこまれる。
その後は40年代に全盛期を迎え、87年に亡くなるまで息の長いプレイで親しまれた。
しかし、その長いキャリアにも関わらず、リーダー作は本作を含め70年代と80年代に残した僅か3枚のようだ。
もちろんリーダーを務めることだけが全てでも優れているわけでもない。名脇役は数多存在する。Rodegrsもその内の一人だ。
本盤がそれを物語る。派手なプレイや自己主張が明確なプレイではない。訥々と語るように、丁寧に唄う。
もちろん「スウィング」は忘れてはいない。
親しみやすい一枚。

2015/04/19(日) 21:00:13 piano O-U トラックバック:0 コメント:2

Lon Norman

Lon Norman
Lon NormanLon Norman

Gold Coast Jazz The Octet
CRITERIA/CRR-1/USA/1957


Lon Norman(tb) Jerry Marshall(tp) Berry Poger(as)
Marvin Marvin(ts) Eddie Gralka(brs) Joe Black,Frank DeFabio(p)
Paul Sarmento(b) Bill Ladley(dr)


Side1
Saturday Comes Round
Don't Blame Me
Potsdam

Side2
Blue Moon
If I Should Lose You
Dark Horse
Scott Free

売れたのか不明だが、年末に某大手レコード店が本作に確か5万近い価格を付けていた。
もちろん廃盤の価格は内容、希少性、需要によってその時々に左右されるため絶対的なものではないが、自分は確か数千円で手にしている筈なので現在の高騰ぶりに些か驚いた。
CRITERIAレーベルのレコードの紹介としてはHerbie Brock『Herbie's Room』以来の2枚目となる。
ここの所住んでいる地域が雨続きで、今日は久しぶりに太陽が顔を出したと思ったら夕方から曇り。そして明日からまた雨続きの模様。
このジャケットのようなスカッとした青空とそのような気分を取り戻すのを切望して取り出してみた。
リーダーとなるトロンボーン奏者のLon Normanを始め、知名度の低いマイナージャズメンによるオクテットによる演奏。
各自のソロは決して多くはないが、「烏合の衆」とは真逆の統制のとれた推進力のあるコンボだと分かる。
「Yeah!」と時々入る合いの手が一層楽しさを盛り上げ、ノリの良さも感じられる。
鬱屈した気分を晴らしてくれる一枚になった。

2015/04/12(日) 21:51:37 trombone トラックバック:0 コメント:0
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