A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Rolf Kuhn

Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn

Re-Union In Berlin
CBS/S62 407/Germany/1965


Rolf Kuhn(cl) Joachim Kuhn(p) Klaus Koch(b)
Reinhard Schwartz(dr)


Side1
Mobile Waltz
Green Stocking
Corruption 

Side2
The Mad Man
Life From The Moon

今でもオリジナル盤はそれなりに珍しいが、一昔前は内容はおろか目にすることも困難な超幻盤だったアルバム。
しかし、最近再発され多くの人が気軽に聴けるようになり喜ばしい限りだ。
本盤をRolf Kuhnの最高傑作と評価する向きも多いようだ。
『Solarius』よりもさらに先鋭化、革新的な表現が垣間見られ、Kuhn兄弟が追い求める究極の演奏の形を示したのかもしれない。
ただ、個人的には最後まで聴き通すにはやや辛い。砂に水がスっと吸収されるかのように、身体に馴染んだ『Solarius』がやはり一番合う。
それでも、イントロからゾクッとするような感覚を得られる1曲目「Mobile Waltz」は堪らなく魅力的だ。

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2015/09/26(土) 19:15:42 others トラックバック:0 コメント:0

Rolf Kuhn

Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn

Solarius
Amiga/8 50 046/Germany/1964


Rolf Kuhn(cl) Michael Urbaniak(ss, ts) Joachim Kuhn(p)
Klaus Koch(b) Czeslaw Bartkowski(dr)


Side1
Minor Impressions
Solarius
Sie Gleicht Wohl Einem Rosenstock

Side2
Mountain Jump
Lady Orsina
Soldat Tadeusz

Rolf Kuhnの最高傑作、ジャズクラリネットアルバムの最高峰、ヨーロッパジャズの大名盤。可能な限りの賛辞を送りたいアルバムだ。
弟のJoachimとの初(?)共演という点も含め興味は尽きない。
今聴いても斬新で色褪せない魅力を放っているのだから、発表当時の衝撃は如何ほどのものだったのだろうかと想像する。
クラリネットのもつ性能、表現の可能性を極限まで追い求めようとしているような、恰も求道者の如き鬼気迫る姿は感動さえ覚える。

2015/09/25(金) 23:00:00 others トラックバック:0 コメント:0

Rolf Kuhn

Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn

Rolf Kuhn Feat. Klaus Doldinger
Brunswick/87 911/Germany/1962


Rolf Kuhn(cl) Klaus Doldinger(ts) Ingfried Hoffmann(org)
Hermann Schoonderwalt(b) Cees See(dr)
)

Side1
Opus 90
Combo Swing
L’amour sans espoir
Scottish
Swing For Sale
The Snake

Side2
Midnight Session
Jockey Bounce
My Hobby
Music Is My Life
Butterfly
Rainbow In My Tears

61年にドイツに帰郷したRolf Kuhnが同じドイツのテナーサックスの雄Klaus Doldingerと組んだ作品。
クラリネットとサックスの双頭コンボというのも珍しい。
同じクラリネット奏者のBuddy Defrancoは自信をフロントにしたカルテットやギターを用いたクインテット、ホーンとの組み合わせではスウィング系トランペッターとの絡みが多いような印象がある。上手くバランスを取ってメイン楽器としての立ち位置を図っていたようにも思える。
その点Kuhnはモダンジャズのフロント楽器としては埋没しがちなクラリネットで堂々と渡り合い、一歩も引けを取らない力強さがある。
当然それは力量、技量に依るものだろう。
ここではDoldingerの骨太のサックスに呼応するかのように、いつもに増してアグレッシブさが加味されたように感じる。
バックにオルガンを用いたことで泥臭さも得られた。
この点を次作への布石とするには些か強引であるとは思うが、僅かな萌芽を聴きとらずにはいられない。

2015/09/23(水) 16:28:31 others トラックバック:0 コメント:0

Rolf Kuhn

Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn
Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn

Rolf Kuhn And His Sound Of Jazz
URANIA/UR1220/USA/1960


After Midnight
Jupiter/J33LP NR.9/Germany/1960


Rolf Kuhn(cl) Jack Sheldon(tp) John Bunch(p,org)
George Duvivier,Henry Grimes(b) Don Lamond,Ray Mosca(dr)
Chuck Wayne,Jim Hall(g)


Side1
Istanbul
Waltzing Matilda
Lady Of Spain
Canadian Sunset
South Of The Border

Side2
Atlanta, G.A.
A Touch Of Berlin
Manhattan
Chicago
Caravan

Rolf Kuhnの初期2作目のアルバム。
やはりここでもオーソドックスなスタイルだ。くどいようだがそれは劣っているという意味でも、凡庸という意味でももちろんない。
この時期はただそういうスタイルだった、というだけの話だ。
相も変わらずウォームなサウンドに抜群のテクニックをもって、至福の空間を創り出してくれる。
そこにさらに花を添えるギタリストの存在が気になってライナーに目を落とすと、やはりこの人Jim Hallだった。
ここでのJim HallはまるでTommy Flanaganのような絶妙な存在感を漂わせている。

因みに下記に掲載したのはドイツ盤。見つけた時は「ドイツ時代のレア音源か!」と高揚したが、購入後がっかり。
昔からの悪い癖で調べれば直ぐにわかるの事なのに、初見盤だと冷静さを欠き勢いよく喰いついてしまう。
その事はこの場でこれまで何度となく開示してきたように、もはや治療の余地がない持病のようなもので、今後も付き合っていかなくてはならないものだと半ば諦めている。
ただ、負け惜しみではないがタイトル、ジャケットともドイツ盤の方が優れていると思う。音質もこちらの方がより楽器の輪郭がシャープで、その姿を良く捉えている。
もちろん、それはあくまでも比較上の話であって、URANIA盤も充分に優れた録音だと思う。

2015/09/21(月) 17:00:00 others トラックバック:0 コメント:0

Rolf Kuhn

Rolf Kuhn
Rolf KuhnRolf Kuhn

Streamline
Vanguard/VRS8510/USA/1956


Rolf Kuhn(cl) Ronnell Bright(p) Joe Benjamin(b) Bill Clark(dr)

Side1
Keystone
Laura
Swinging Till The Girls Come Home
Love Is Here To Stay
Bright Pace

Side2
On The Street Of Dreams
Pow!
I'll Remember You
Rolf's Tune
Streamline

Rolf Kuhnはモダン・クラリネットの最高峰だと思う。
そして、アルバム『Solarius』で頂点を極めたとも思う。
そうなると致し方のない事なのかもしれないが、それ以前のアルバムは軽視されがちだ。
特に最初期のこれは黙殺さえされているような気がする。Wikiにも記載がない。
ドイツのケルンに生まれたKuhnは56年頃渡米しているので、丁度そのころの記録だ。
まだオーソドックスなスタイルで後の先鋭化の萌芽は聴き取れないが、温かみのある音色に乗って、確かなテクニックと淀み無く溢れるフレーズを紡ぎ出す初期のこのスタイルにも感嘆する。
こうなると仮に『Solarius』を中心に前期、後期に分けるならば、それはスタイルの優劣の評価ではなく、実はただの好みの話なのかとさえ思えてくる。

2015/09/20(日) 16:38:43 others トラックバック:0 コメント:0
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