A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

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Chris Anderson

Chris Anderson
Chris AndersonChris Anderson

My Romance
VEEJAY/RJL-2669/Japan/1960


Chris Anderson(p) Bill Lee(b) Art Taylor(dr)

Side1
Wrap Your Troubles In Dreams
So In Love
You Stepped Out Of A Dream
Soon
Monica

Side2
A Fellow Needs A Girl
I Could Write A Book
My Romance
Love Letters

Chris Andersonは1926年にシカゴで生まれている。
シカゴを訪れたCharlie Parkerから共演を熱望され、Herbie Hancockに影響を与え、その他多くのジャズメンから敬愛を受けた伝説的なピアニスト。
しかし、残された記録は少なく、全盛期のリーダー作もJAZZLAND盤と本盤の僅か2枚のみ。
このアルバムも元々VEEJAYレーベルに記録されたもののお蔵入りになってしまっていたものを、児山紀芳氏と当時VEEJAYレーベルの権利を有していた日本のRVCの尽力のおかげで83年になってようやく陽の目を見たもの。
因みに本作はピアノの鍵盤をあしらったジャケットの方が認知度が高いように思えるが、あちらは89年頃の再発盤で初出としてはこちらが先という事になる。
こんな盤にまでオリジナルかどうかに拘泥するのかと思われそうだが、これに関してはたまたま所有していたのがこちらだったというだけの事で、仮に鍵盤ジャケットの方を所有していたとしても買換えなどは全く考えなかったと思う。
キャリアも長く実力も伴っていたにも関わらず、認知度が上がらずレコーディングの機会にも恵まれなかったのは、盲目で尚且つ両足が不自由なため、楽旅が叶わず故郷のシカゴを拠点にした活動のみに留まってしまったからだろうか。
となると彼もまた不遇のピアニストの一人になるのか。否、本人は「音楽だけが私の人生」と言い放ち悲観的な要素はない。
実際、ここでのひたむきなプレイからはピアノを弾く事への無上の喜びのようなものを感じる。
名盤では無いのかもしれない。だから探せば粗はある。しかし、それを指摘するのは無粋というものだろう。

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2016/01/30(土) 21:35:23 piano A-G トラックバック:0 コメント:0

Dick Sutton

Dick Sutton
Dick SuttonDick Sutton

Progressive Dixieland
JAGUAR/JP804/USA/1954


Dick Sutton(tp) Steve Lacy(cl, ss) Frank Caputo(brs)
John Welch(tb) Mark Trail(b) Billy DeHay(dr)


Side1
As Long As I Live
My Old Flame
A Foggy Day
Let's Get Away From It All

Side2
Ibid
Love Me Or Leave Me
Footnote
Sunday

これも前作『Jazz Idiom』とほぼ同時期に録音されたDick Suttonのアルバム。
トロンボーンとバリトンサックスのメンバーは変わったが、編成は同じ。
そして、やはりここにもSteve Lacyの最初期の演奏が収められている。
「Progressive」のタイトルは伊達ではなく、モダンのフレーズを用いたディキシージャズといった趣向だ。
より重厚なアンサンブルと個々の華麗なソロが聴きどころ。
Steve Lacyのファンはもとより、モダンファンも楽しめる内容だと思う。

2016/01/12(火) 21:45:01 trumpet トラックバック:0 コメント:2

Dick Sutton

Dick Sutton
Dick SuttonDick Sutton

Jazz Idiom
JAGUAR/JP802/USA/1954


Dick Sutton(tp) Steve Lacy (cl, ss) Don Sitterlex (brs)
Ray Anderson(tb) Mark Trail(b) Billy DeHay(dr)


Side1
Avalon
Softly, As In A Morning Sunrise
I'm Coming Virginia
I Would Do Anything For You

Side2
Liza
How About You
You're Lucky To Me
Peg O' My Heart

新年の挨拶をするには些か機を逸した感があるが、取り敢えず本年最初の1枚。
リーダーのトランぺッターDick Suttonに関しては、残念ながら全く情報を持ち合わせいない。
従って、その出身も経歴も不明だ。
分かることは、個々の流麗なソロと重厚なアンサンブルが楽しめる、ピアノレスのモダン・スウィング、モダン・ディキシーのアルバムであるということ。
そして、もう一つはSteve Lacyの極初期の演奏に触れられることだ。
時期としてはシュリンガー音楽院かマンハッタン音楽院で学んでいた学生の頃の記録となる。
後に名を馳せる革新的なスタイルをここから想像するのは難しいが、既に存在感はある。
初期の人気作『Reflections』さえLacy自身は余り気に入っていなかったようなので、それよりも前のこの辺りのアルバムは完全黙殺だったのかもしれない。
しかし、Lacyのルーツを探るには貴重な資料となるには違いない。

2016/01/11(月) 21:50:05 trumpet トラックバック:0 コメント:2
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