A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Tupper Saussy

Tupper Saussy
Tupper SaussyTupper Saussy

Jazz At Sewanee
RCA/30M-2015/USA/50's


Tupper Saussy(p) Chuck Kneeland(b) Bobby Brabham(dr)
Ken Followill(g)


Side1
Line For Lyons
My Funny Valentine
Jumping With Symphony Sid
Unbound

Side2
I Want To Be Happy
Mr.Wonderful
Lupo's Lament
Lullaby Of Birdland

これも趣旨に沿ったマイナー盤だ。
メジャーレーベルからリリースされたマイナー盤という異質なLiアルバム。
個人的には購入時と数年前に都内の大手専門店で約6万円(!)で売られている時以外は見掛けた事がない。
そのセール以降店では 目にしていないので、その価格で売れたのだろう。
Tupper Saussyはジャンルに囚われない活躍をしたした音楽家で、当然純粋なジャズメンというわけではない。
そのSaussyがSewnee大学在学中にリリースしたプライベート盤で初リーダー作になるらしい。
実に折り目正しい正統派の演奏で、Saussyの初期の活動記録としては貴重なものと言えるだろう。
廃盤価格や価値を維持するため「激レア」「メガレア」「ギガレア」最近では「神レア」などという煽り文句もあるようで、それに倣えばこれも「メガレア」だ。
勿論自分の持っているものを貶めるような行為はしたくないのが人情だ。
これも本当に6万くらいで取引されるのならば嬉しい事なのだが、そこは投機目的でも転売目的でレコードを購入しているわけではないものの強み、正直な意見をもちたいものだ。
つまり、これに6万払うならば、それよりも先に手にしてない名盤を購入した方が賢明だ、と。

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2017/05/14(日) 16:18:09 piano O-U トラックバック:0 コメント:0

Bob Cooper

Bob Cooper
Bob CooperBob Cooper

Milano Blues
MUSIC/LPM2009/Italy/1957


Bob Cooper(ts,oboe) Hans Hammerschmi(p) Rolf Hansen(b)
Viktor Plasil(dr)


Side1
Milano Blues
Angel Eyes
Capuccino Time

Side2
People Will Say We're In Love
Tickle Toe
Fiera Di Milano
I'm Through With Love

都内を中心としたGWの廃盤セールが大盛況なようだ。
目玉商品の中には特に欲しいものはなかったので、それ以外の廃盤を何枚か問い合わせてみたがかすりもしなかった。
もっぱら店に赴くまでの情熱はないので仕方のない事なのだが、やはりそこはセールにの熱狂に押されてこの価格では普段は手を出さないものにまで手を伸ばしてしまう人が多いのだろうか。
特に早くから並び目的のものが手にできなかった人や遠方から来た人なら尚更だろう。ここまで来たなら引くに引けない、何か買わなければ損だ、というような心理的なプレッシャーも働くのだろう。
軒並みリストから消え去っていき、ぺんぺん草も生えない状況だ。
そんな中で5月6日に実施されるセールに「おっ!」と思ったものが挙がっていた。
それが本盤だ。本当に久しぶりに見掛けた。
よくよく考えると先述のNuntio Rotondo盤と匹敵するくらい、イタリアMUSICレーベルでは入手困難な気がするがどうだろう。
今度のセールでどれほどの値が付けられるかは不明だが、アメリカジャズメンの他国録音盤としては結構高価な部類になるだろう。
アメリカ録音盤と他国録音盤との差が激しく開く一例でもある。
例えばChet Bakerはアメ盤は人気がありそれなりの値が付く。他国盤もBarcley、Music、Celson辺りは人気もあり高額だ。だからその価格差は極端ではない。
その他直ぐに思い付く限りではBud Shankも「In Afrika」辺りだとUS Pacific盤とは差が開くが、Pacificも人気があり美麗だとそこそこするので、Chet程ではないが落差は極端ではない。
ところがこのBob Cooperはどうだろう。代表作は『Coop』かCapitol盤になるだろうが、それらと本作との価格差は10倍以上になるのではないかと推察される。
残念なのがそれらとは内容の優劣ではなく、ただ一点「稀少性のみ」に限られた価格つけというのは残念だが、廃盤の世界では良くある事で仕方ない。
Bob Cooperは個人的に好きなクールなテナーマンの1人でイタリアに行ったからと言って突然スタイルが急変するわけでもなく、現地のリズム人に囲まれながらも気負わず変わらずクールで知的なCooperのテナーを披露している。
久しぶりに針を落としてみたが実に心地が良い。その他のアルバム連続して聴いてみたがどれも悪くない。
GetzやZootの陰になりがちであまり人気がないが、過小評価のジャズメンの1人と言えるだろう。

昨今のヨーロッパ盤ブームの翳りに比例して良心的な価格に抑えられているのか、GW価格ともいえる強気で出るのか、明後日のセールに少し注目している。
まあ、即売れなら知る由もないけれど…

「追記」
「即」ではなかったが、98000円という強気な価格にも関わらず売れたようだ。
昨今のヨーロッパ盤の下落傾向からするとかなり健闘したようだ。
やはり「G.W」という魔力のせいだろうか、通常のセールのような冷静な状態では避けられた可能性は大きい。

2017/05/04(木) 15:02:03 tenorsax トラックバック:0 コメント:0