A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Rudolf Dasek

Rudolf Dasek
Rudolf DasekRudolf Dasek

Jazz On Six Strings
SUPRAPHON/1 15 0843/Czech/1970


Rudolf Dasek (g) Vincenc Kummer (b) Ivan Smazik (dr)
Lubos Nyvlt (el-b)


Side1
Angel eyes
It might as well be spring
Fairytle for Beritka
Fashank II

Side2
Bewitched
One, two, free....
Stella by starlight
Blue note
Blow!

Rudolf Dasekは1933年チェコ=スロバキアのプラハ生まれのギタリスト。
経歴としてはプラハの音大時代の64年のGeorge Mrazとのトリオの結成や、ヴァイブ奏者Karel Verlebny率いるチェコの先進的グループ「SHQ」のゲストソリストとしての活動がある。
68年から70年まではベルリンの「ブルー・ノート・クラブ」のハウスバンドとしても活躍している。
丁度その頃に録音されたのがこのアルバムだ。
また、真偽の程は不明だが、本盤はチェコ初のギタリストによるリーダー作と言われている。
このジャケットに象徴されるような、透明感と東欧的な翳りを含んだDasekの音色が魅力だ。
それを最大限に引き出す「Angel Eyes」を冒頭に持ってきたセンスに脱帽。
次曲「It might as well be spring」と言えばIke QuebecのBLUE NOTE盤に代表されるようなスローテンポをモチーフにするところを、逆に軽妙で躍動するリズムを用いて新たな息吹を与えているところも秀逸。
この2曲で心を掴まれたら、後はDasekワールドに身を預けるだけだ。

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2014/06/28(土) 23:55:39 guitar トラックバック:0 コメント:2
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コメント

東欧初

「チェコ初のギタリストによるリーダー作」というのは、私が調べた限りでは99%間違いないと思われます。同じ東欧社会主義圏でもポーランドのMuzaは1960年代から割とリーダー作があったのに比べ、チェコのSupraphonはそもそも1960年代にはリーダー作が極めて少なく、中でもギタリストのリーダー作は1枚も無いのがほぼ確実です。同じ東欧のギタリストでもアッチラ・ゾラーやエレク・バチクのようにアメリカや西欧に移住した人は1960年代からリーダー作があるし、EPまで広げればアンドール・コバクスなんかが録音を残しています。そういう訳で、この1970年のダセク盤こそが栄えある東欧初のギタリスト・アルバムであり、次が1971年のウラジーミル・トメクのPanton盤だと断言できます。このダセクのアルバムは斬新でピアニスティック、彼の知性が結晶した名盤だと思います。
  1. 2017/08/11(金) 06:43:31 |
  2. URL |
  3. Alan #-
  4. [ 編集]

Re: 東欧初

Alanさん、こんばんは。

いつもコメントを寄せて頂きありがとうございます。
また、その博識と探究心に敬服します。
おかげで、当方の知識の埋め合わせとレビューの敷衍が同時に満たされ感謝申し上げます。

昨今のアメリカの大名盤の高騰ぶりが激しさを増す一方で、この辺りのアルバムは黙殺されつつあります。
ジャズジャイアンツのアルバムさえ聴いていれば間違いないというのは誤りではないのかもしれませんが、それだけで終わるというのは寂しくもったいない気がしています。
酔狂なブログですが、いつか誰かの目に留まり取り上げてきたアルバム群に少しでも興味を持ってもらえるきっかけになれたら幸いです。

  1. 2017/08/12(土) 22:49:35 |
  2. URL |
  3. 迦陵頻伽 #-
  4. [ 編集]

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