A Place In The Sun ~マイナージャズレコードの世界~

1950-60年代を中心に、名盤の陰に埋もれてしまった不遇のレコードを「陽のあたる場所」へ。

Teddy Charles

Teddy Charles
Teddy CharlesTeddy Charles

On Campus
BETHLEHEM/BCP6044/USA/1959


Teddy Charles(vib) Zoot Sims(ts) Sam Most(fl) Jimmy Rayney(g)
Dave McKenna(p) Bill Crow(b) Ed Shaughnessy(dr)


Side1
Rifftide
Too Close For Comfort
These Foolish Things
Struttin' With Some Barbecue
Yesterdays

Side2
Yale Blue
Whiffenpoof Song
That Old Black Magic
Nigerian Walk

久しぶりに「Animal Cover」の更新をふと思い立ち、取り出したのが「犬」ジャケのこの1枚。
ジャズのライブには誘いや付き合いが無ければ、自ら進んで出掛ける事は皆無になってしまった。
最後に進んで足を運んだのはSonny RollinsかDusko Gojkovicだったと思う。
その動機は極めてミーハー的なものだった。
Rollinsはもう年だし、次にいつ来日できるかわからないから見ておこうという程度のものだったし、Gojikovicは小さいライブハウスが会場で運よく目の前の座席を確保できたため、レコードでしか知らない動くGojikovicはどんな感じなのだろうといった記念鑑賞的なライブ参加だった。
そこには、これまでレコードで耳にしてきた演奏に匹敵、或は凌駕するようなものを期待してはいなかった。
ジャズの楽しみ方は人それぞれだと承知している。
ライブは演奏内容だけではなく、その場の雰囲気や熱気を含めて楽しみ、それもジャズの一部だという事も理解している。
ジャズは進化し生きている音楽なんだから、過去に記録されたものだけを聴いていても本質を理解したことにも、そのジャズメンを分かったことにはならない、という意見がある事も知っている。
ジャズはアドリブなんだ。だから昨日と、今日ではまた違うものだからライブにこそ意味があるという考え方も最もだとも思う。
それを踏まえたうえで敢えて批判を覚悟で言うならば、自分自身の経験に限ってはライブの感動よりレコードで聴くジャズの感動の方が遥かに上回ってしまっている。
自分のライブ経験は乏しいと自覚している。だから、ライブに多く出掛けライブをジャズライフと考えている人からすれば、大した経験もないのにものを言うな、となるだろう。
でも、突き詰めていくと自分が長く本当に聴き続けていきたいのは大きなカテゴリーとしての「ジャズ」ではなく、それは例えばGetzのジャズやPepperのジャズ、PowllやMonkといった人たちのジャズなのだろう。
でも、残念ながら彼らはここにはもういない。だから記録されたものに頼るしかない。

さて、本作のリーダーのTeddy Charlesはリーダー作、サイドメンとしての参加やプロデュース作は多く残されているが、不人気で敬遠されがちな存在だ。
その原因としてAtlantic盤に代表されるような重苦しく、おどろおどろしいジャケットイメージと「実験的」「革新的」とった気難しい言葉が先入観として付きまとうからではないだろうか。
しかし、ここではどうだろう。そんな先入観を払拭させるかのように一心不乱にストレートにスウィングしている。
全員がノリノリで本当に楽しそうだ。
冒頭の話に戻れば、こんなコンサート、ライブなら喜んで行きたいものだ。
仮にこんな面子のこんなライブがいつも身近に聴くことができる環境があったならば、レコードなんて1枚もいらないのかもしれない。

2018/02/04(日) 00:51:42 Animal Cover トラックバック:0 コメント:2

Various Artists

Various Artists
Various ArtistsVarious Artists

Metropol Jazz
HARMONI/H505/Norway/1963


「Indiana」
Karl Otto Hoff(dr) Bjorn Johansen(ts) Oistein Ringstad(p) Bjorn Pedersen(b)

「Work Song」
Karl Otto Hoff(dr) Bjorn Johansen(ts) Oistein Ringstad(p) Erik Amundsen(b)
Jan Berger(g)


「My Favourite Things」
Karin Krog(vo) Egil Kapstad(p) Erik Amundsen(b) Jon Christensen(dr)

「Fonebone」
Frode Thingnaes(tb) Erik Andrensen(as) Egil Kapstad(p) Bjorn Pedersen(b)
Sven Erik Gaardvik(dr)


「Queen Bess」
Bjorne Stokstad(cl) Tore Jensen(tp) Kjell Haugen(tb) Ivar Hagen(g)
Bjorne Mortensen(b) Gunnor Moreite(dr)


「The Lady Is A Tramp」
Roland Greenberg(tp) Scott Lunde(p) Frank Cook(b) Reidor Hansen(dr)

「Th' Rubyait」
Bjorne Johansen(ts) Arild Wicksrom(p) Erik Amundsn(b) Ole Jacob Hansen(dr)

「Guess Who I Saw Today」
Laila Dalseth(vo) Jan Berger(g) Erik amundsen(b)

「Dans Les Rues D'antibes」
Eivind Solberg(tp) Gerh Aspheim (tb) Gustav Kramer(cl) Jan Boler(g)
Bjorn Pedersen(b) Karl Otto Hoff(dr)


「Bluer Than Blue」
Helge Hurum(ldr) Erik Staal Kare Furuholmen,Egil Dahlman,John Sonsteli(tp)
Jens Bjorum,Hans Fr.Kummervold(as) Jan Svensson,Jo Kleiven(ts)
Oivind Stenerud(brs) Ola Reitan,Svein Fogh,Per Erik Sorlie,Oddvar Christoffersen(tb)
Kjell Eriksen(p) Jan Nielsen(b) Arvid Bjerke(dr)


「Orange Coloured Sky」
Thor Dynna(g) Kare Grottum(vib) Kjell Eriksen(p) Roar Hartung(b)
Cato Bjorne stad(dr)



Side1
Indiana
Work Song
My Favourite Things
Fonebone
Queen Bess

Side2
The Lady Is A Tramp
Th' Rubyait
Guess Who I Saw Today
Dans Les Rues D'antibes
Bluer Than Blue
Orange Coloured Sky

これはノルウェーで初めてLP形式でリリースされたジャズアルバムと言われている。
V.Aもので上記に詳述したとおり曲ごとに参加するバンドが異なり、またそのスタイルもスウィング、モダン、ボーカル、ビッグバンドと多様だ。
当時オスロのMETROPOLジャズクラブに集っていた、ノルウェーのジャズメン達の演奏に僅かながら触れられる宣伝用のアルバムと見做してよいだろう。
ただこの手のV.Aものの欠点は、このジャズメンやらバントの演奏をもう少し聴いてみたいという欲求が最終的に満たされないことだ。
だから余程の事がないとV.Aアルバムには手を出さないが、ノルウェージャズという興味深い対象とこのジャケットデザインが琴線に触れ、例外を引き起こさせてくれた。

2018/01/28(日) 00:13:06 others トラックバック:0 コメント:0

John Chowning

John Chowning
John ChowningJohn Chowning

The John Chowning Collegiates
No Label/No Number/USA/1957


John Chowning(dr) Geroge Lindamood(p) Dave Arnold(b)
Lem Winchester(vib)


Side1
My Heart Stood Still
Anniversary Song
Lover Man
The Blue Room

Side2
Strike Up the Band
Studio 3 Blues
Mad About the Boy
Joshua Fit De Battle of Jericho
Jordu

どれだけ更新期間が途絶えようとも年末の締めの挨拶だけは励行してきたが、とうとうそれすら出来ずに年を跨いでしまった。
こうなってくると、存続或いは生存確認の為の更新作業になっていくのかもしれない。
さて今年最初の1枚。
プライベートプレスの所謂カレッジもの。
貴重なのは夭折したヴァイブ奏者のLem Winchesterの参加だ。
58年から始まるリーダー作よりも以前の録音となり、最古の記録となるのではないだろうか。
ただ、そのLemのヴァイブは曲ごとによる参加の為、全曲フィチャーされているわけではない。
そうなるとJohn Chowningをリーダーとするピアノトリオものとして捉え鑑賞していくことになるのだが、そこを聴き通すには幾分辛く退屈な面も否めない。
特に曲調、プレイスタイルのせいも手伝って靄の中にいるようなどんよりした空気が漂っているかのようだ。
どのタイミングで針を上げようか、そのまま聴き続けるかの葛藤が生じてしまう。
Lemの名に救われたアルバムになった。

久しぶりの更新且つ新年最初の紹介にも関わらず、さほどお勧めできないアルバムからとなってしまった。
しかしそれは致し方のない事。隠れ名盤や幻の名盤を取り上げる事を旨としているわけではなく、あくまでマイナー盤である事だけが要だからだ。内容の良悪は不問。
そんなアルバムを今年は何枚取り上げられるだろうか?

2018/01/22(月) 00:05:35 drums トラックバック:0 コメント:0
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